
【再び咲いた白百合】


田舎町の旧暦の盆は、もの寂しい中に 言い知れぬ哀れな風情があった。 夏も逝こうとして、 垣の朝顔の花が日に日に小さくなる。 星が夜毎に冴えて来る。 畑の茄子のうらなりなども、 殊更に哀れである。 【吉屋信子作 「地の果まで」】 |


【ボッグセージ】

【露草】

【後ろ美人】

10度近くも気温が下がりました。
久し振りに熱帯夜から
解放された夜。
しかしながら束の間の涼。
今日は厳しい暑さに逆戻りです。
ただ蝉の鳴き声は
1度も聞いていません。
この時期特有の一抹の寂しさ。
そんな中、今日も朝顔を
初めとした 「青」 に元気を、
再び咲いた百合の 「白」 には
清々しさを貰っています。
さて、連日の 『アンの世界』
から今日の引用文は、
大正時代の 『日本の世界』。
所謂(いわゆる)、
『アンの世界』 に1番、近い時代。
と言いますか・・。
モンゴメリーが、この 『アンシリーズ』 を執筆した時代と重なります。
~なんて。話が逸れましたね。


【ブルー・サルビア】
100年経った今は、旧盆を過ぎても盛夏並みの暑さ。
朝顔は小さくなるどころか今や、1日中咲いています。
それよりも 「星が夜毎に冴えて来る」
~なんて、何て素晴らしい世界なのでしょう。
文明の発達と共に失ったものの大きさ。
とは言ってもその答えは一朝一夕には出ないでしょうけれど。
そうそう、「青い花」。
ノヴァーリスの小説に、そのものズバリの 「青い花」 と言うのがありますね。
到達し得ない理想への憧れを描いたものですが、
古今東西、青い花には神秘的で近寄り難いものがありますね。