【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

蒼の刻(とき)

2008-01-09 17:32:29 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編




   連日、
  霧の中の日の出となりました。
  ただ、昨日ほどではありません。

   普段は、ほとんど霧の発生する
  場所ではありませんが、何だか、
  ひなびた、山峡(やまあい)に、
  いるように思えるから不思議です。

   今日も穏やかな晴天になりました。
  先程、庭に出てみましたら・・。

   春の匂いを嗅いだような気が・・。
  そう、春先に感じる独特の香り。

   さて、今日はこれも今年最初の 
  『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』 の開店です。
   (前回は 【こちら】





 




   山峡(やまあい)の場所なら、
  熱いほうじ茶に美味しい野沢菜・・
  と行きたい処なのですが、
  意に反して珈琲を。

   でも、その趣は反映して和風に。
  カップは季節に合わせて、
  椿の絵柄にしてみました。

   そうそう、カップは九谷焼です。
  そして、今日こそ忘れないで土鈴も。

   勿論、ティーベル代わりです。
  カップに合わせて
  藍のテーブルクロスにランプを灯し・・。
  香りの蝋燭も、お正月らしい和の物に。

   新年早々から今年も、こんなおままごとで始まりました。
  ここまでお付き合い下さって、どうも有り難うございます。    

冬の散歩道

2008-01-08 16:19:03 | 旅気分・夢気分




   こんな幻想的な
  霧の朝となりました。
  霧に咽(むせ)ぶ朝・・? 

   雪もいいけれど、偶には
  こんな白いヴェールに包ま
  れた光景もいいですね。

   今日は又、昨日の冬から
  一気に春になりました。

   季節は、何と
  3月中旬から下旬との事。

   間違って、桜の蕾も綻びそうな陽気です。
  でも、これでは、すっかり心配症の、 
  『従妹アーネスティン』 気分に、陥ってしまったようですね。



   今年最初の廻り道は、やはりここへ。
  この銀杏並木も春夏の緑、秋の黄金色の葉と
  落葉、そして冬の立木のオブジェと・・
  様々な表情を見せてくれます。

   こちらは、いつも静かなのですが、
  特にこの時期は、荘厳な雰囲気さえ漂う気がします。

   そうそう、この奥に見えるレトロな建物も素敵です。
  いつかドアが開いていて、
  中が見渡せた事があったのですが、マホガニー色の
  木の床は磨かれ、ピカピカに光っていました。

  男性の方が、雑巾がけをしていましたが、
  新建材と違って、木の床ですから磨けば磨く程、
  より艶が出るのでしょうね。

   ここを抜けると、4月には “白い梨の花” の
  カーテンを作る、例の 【梨園】 が、あります。

   その先には、「輝く湖水」 や 「妖精の泉」。
  それを横目に細い道を辿ると、「お化けの森」 が・・。

   そうそう、途中には 「すみれの谷」 も、ありましたっけ・・。
  このように、とても素敵な場所なのです。~なんて・・。
  想像の世界も、いい加減にしないといけませんね。

   梨園までは、実在しているのですが、後は、『アンの世界』 が、
  微妙に? 入り込んでいます。どうか、ご勘弁を・・。

   



   「・・・・・今は、森の中が素敵なのよ。
  羊歯しだ繻子しゅす地のような葉も、いろんな木の実も、
  森のものは、みんな眠ってしまったの。
  まるで誰かが、春が来るまで、
  森のもの全体を木の葉の毛布で、
  くるんでしまったようよ。
   きっとね、虹のスカーフを付けた焔色の妖精が、
  最後の月の夜に、抜き足差し足でやって来て、
  そうしたんだと思うわ。・・・・・」

                                  【「赤毛のアン」 第30章】

 


   こんな文章に接すると、冬の森も素敵なようですね。
  この辺りも然る事ながら、信州や北海道だと、
  もっといいでしょうね。1度でいいから、見てみたいものです。

薔薇の心情

2008-01-07 17:37:12 | ハーブと香り雑学




   天気予報では、もう少しいい天気が
  続く筈でしたが? 今日は、
  真珠色の空からとうとう雨に・・。

   その雨も午後には上がりましたが、
  陽射しのあるのとないのとでは、
  こうも違うのですね。

   昨日の春から一気に冬へ。
  でも、これでやっと昨日、
  寒入りした本来の1月に
  戻ったような気がします。

   



   “冬の日々は愉快に滑らかに滑って行った。
  1日、1日と重なって行く日々は、1年と名付けられた、
  ネックレスに連ねられた
  黄金の玉のようにもアンには思われた。”
  
                                       【「赤毛のアン」 第30章】



   気が付けば・・今日でお正月も7日。
  そして 「七草粥」 でもあるのですね。

   アンのような黄金の玉は無理にしても今年こそ、
  せめて、真珠の珠位にはしたいものです。

   今朝、庭に出てみましたら山茶花が・・。
  他所のお宅では、もう少し早く咲いていたと
  思うのですが、今年はやけに遅いです。

   それとも、薔薇に気を取られて
  気付かなかった? だけかも知れません。
  そうそう薔薇と言えば・・。

   本当に長い間咲いてくれ、
  私達の目を楽しませてくれました。
  その後はポプリにしようと・・。

   でも今頃になって、薔薇は何を思うのか・・考えてしまいます。
  “いい加減に放っておいて・・” なんて、言いませんよね。

   あのまま地面に・・本当は、土に還った方がいいなんて、
  思っていたとしたら・・。辛いのですが・・。         

薔薇色の陽が射す、“冬の午後の独り言”

2008-01-06 18:33:57 | 四季のスケッチ




   見渡す限り雲一つない空・・。
  今日もそんな空で明けました。

   まだ明けやらぬ空には、
  明けの明星と細い細い三日月が、
  上下に並んで輝いていました。

   今日は、“寒の入り”。
  それなのに、3月上旬の気候とか。

   いかにも “陽光煌(きらめ)く春”
  と言った感じです。

   暖かいのは、本当に嬉しいのです。
  でも、心底喜べないものがあって、その心は複雑です。

   そうは言いながら・・日溜まりは、ぽかぽかで、
  まだまだお屠蘇気分の抜け切らない、ポ~ッとした私がいます。

   



   “1月はこれまでの所、寒い灰色の日が続き、
  時折嵐が駆け回り、幽霊小路に雪を吹き寄せます。
   けれど、昨夜は銀色の雪解けを見て
  今日は太陽が輝きました。
  あたしの楓の木立は、想像も出来ない輝かしさです。
   ごくありふれた物でさえ、美しく見えました。
  針金の垣根は、一つ一つ水晶のレースのようでした。”

                                    【「アンの幸福」 第2年目 7.】

   


   こちらは、昨日は書けなかった 『アンの世界』 の1月の姿です。
  やはり厳しい冬の姿を垣間(かいま)見る事が出来ます。
  太陽が輝く事が、どれだけ貴重な事なのかも教えてくれます。



   さて、今年も送られて来た、
  母校からのカレンダー。
  ただ気になっている事が・・。

   会費を払っていません! 
  振込み用紙が入っていましたら、
  今度こそ払おうと思っているのですが、
  入っていないのです。どこを探しても。
  永久会員って訳でもないでしょうに。

   添えられていた小誌の中の一文が、
  心に残りましたので、記しておきます。

   “人間の声は、あらゆる可能性を
  秘めている。
  時には歌を奏で、時には詩を詠い、
  時には物語を語る。
  それらが音と出会った時、二つは寄り添い、
  重なり合って音楽を紡ぐ。”
   
           ~「音楽の言の葉より」    

冬の木漏れ日

2008-01-05 17:12:41 | 路傍の花~道草




   こちらは、お正月に入って、
  爽やかな? 日々が
  続いています。

   肌に当たる風は、
  少々冷たいものの、
  その冷気は却って気持ち良く、
  新しい年になったのだという
  新鮮さを感じるのです。

   そうそう、「爽やか!」
  と、言いますと・・。

   今朝のお隣のご主人の言葉です。
  庭に出て、思わず口をついて出てしまわれたのでしょうね。

   その後、そそくさと、お家の中へ入って行かれましたけれど。
  ちょっとシャイな方のようです。一方、『アンの世界』 の 1月は・・?

   



   「庭の散歩道一面に、
  この上なく美しい小さな星形や十字形が、あってよ。
   これまであたし、雪びらがこんなに
  美しいものだという事に、気が付かなかったわ。・・・・・」
      
                                     【「アンの愛情」 第17章】

   


   残念ながらこの言葉は、『アンの世界』 では11月であり、
  アンの友人、フィル の言葉でもあるのですが・・。

   この言葉通りの写真は、思わず息を呑むような、
  「白い世界」 の透明な写真を撮り続けていらっしゃる、
  ken さんのブログ 《森の時計と丘の風》 から、伺い知る事が出来ます。

   写真に添えられている詩も、女性なら誰しも夢見た、
  白雪姫気分!? に、なる事、請け合いです。

   しばし、メルヘンの世界へ誘(いざな)ってくれます。
  ただ、夢から醒めても王子様が待っていてくれるかどうかは、
  定かではありませんが・・。



   写真は、アンを真似て
  リラ版 「お化けの森」 
  周辺を散策したものです。

   冬の林は、囀(さえず)り歌う、
  小鳥の姿も、ないばかりか、
  アンの言う、“風の奏でる調べ”
  さえもない静かなものでした。

   でも、そこに佇んでいると、
  安らぎのようなものを
  感じてなりません。

   そうそう、ここが 「白い世界」 
  なら申し分ありませんね。



   その雪と氷は、お得意の? 
  「想像の余地」 で補う事にしました。

   と言っても、秋の名残りの、
  ススキは咲き、ふんわりした花穂は、
  優しく揺れています。

   でも、こうして見ますと・・。
  今は、それこそアンの言っていた、
  “色彩のない世界” に近いですね。    

美しき初春に寄せて・・

2008-01-04 00:02:32 | 四季のスケッチ
     明けまして 
      おめでとう 
        ございます

   本年もどうぞ、
  よろしくお願い致します


   昨年は、このような拙いブログに
  足をお運び頂きまして、
  有り難うございます。

   皆様のとても温かいお力添えが、
  あったからこそ、細々ながら、
  ここまで続けて来る事が出来ました。

   お陰様で、気持ちも一新して
  又、新たな一歩が踏み出せそうです。

   どうか、今年も昨年同様、
  よろしくお願い致します。

   新しい年、皆様は、
  どのようなお正月を迎えられましたでしょうか? 

   今年は、天候にも恵まれ、
  (少々寒くはありましたが)なぜかいつもの年以上に、
  清々しい気持ちで迎える事が出来ました。

   思うに・・その冷たく澄み切った空気が、
  いかにも新年を迎えたという、神々しいまでの気持ちを
  意外にすんなり与えてくれたのかも知れません。

   ピンと引き締まったそれが、
  新年という、いつもと違った(違って欲しい?)
  新たな空間の中に身を委ねる事が出来た・・。
  明らかに、昨日の続きではないものを感じたような気がします。

   ただ、この変に弛緩した頭と身体を
  普通モードに戻す事は、なかなか大変です。
  そうは言いながらも、ともあれ新しい年は動き出しました。

   今年も、素敵な年になりますようお祈りして、
  遅ればせながら、年初の詞とさせて頂きます。