【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

ほっこり、ゆるり、和の寛ぎ

2009-08-21 17:00:07 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編



   今日は曇り空で明けました。
  一時、パラッと雨も・・。

   その後、真珠色の空ながら、
  時折、太陽も出ています。

   こんな曇天の空の下でも映えている
  もの・・と言いますと、朝顔です。

   軒下に植えたそれは、
  背丈を伸ばしに伸ばして、遥か頭上。

   目の覚めるような、こんな青色の
  朝顔が、今日も微笑んでくれました。
  日本の朝顔は、この色に限りますね。

   この朝顔、『アンの世界』 には、
  一度も登場していない事は、
  以前にも記しました。

   しかしながら日本の事は、
  結構登場しています。例えばこんな風に・・。

   “・・・安手の 日本のスカーフ を一列の鋲で
  止めて垂らしてあった。・・・”
            【炉辺荘のアン」 第29章】

   これは、ちょっとよろしくないですね。
  では、こちらはいかがでしょう・・?

   “炉辺荘全体が灯火に輝き、
  ベランダには華やかな 日本提灯ぢょうちん が吊るしてあった。

                                 【「同」 第3章】






   さて、今日は真珠色の空。
  (午後には青空も戻りましたが)
  久し振り、蝋燭でも灯して、
  『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』
  の開店と致しましょう。

   開店合図のリースも、
  吊り下げましたし、準備 OK です。
  こちらも久し振り “和” で。

   今日のカップは又々、「萩焼」 です。
  ちょっぴり青味も帯びていて、
  優しい色合いに心、和みます。

   この萩焼の萩の町に1度、訪れてみたいと思いながら、
  未だに果たしていません。すぐ近くまで出掛けていながら・・。


     ただ、近くと言いましても、
    周防から長門の国は、
    全く反対の場所にあります
    ので、もう1泊必要です。

     つい億劫になってしまって。
    今度こそ、歴史薫る萩を
    訪れてみたいと思っています。       

三年目の手紙

2009-08-20 15:41:15 | リラのお気楽ユメ日記




     今日も昨日同様の淡い雲が浮かんでいます。
    そして淡い水色の空。

     日中は残暑が厳しい毎日ですが、空や雲、陽の光、
    庭や路傍の花等など・・近付く秋を感じる今日この頃です。

     ただ今年はその秋も、新型肺炎拡大の懸念で、
    例年のように秋を無邪気に待つ・・という状態ではありませんが、
    それでも、季節の移り変わりの季節には独特な感慨がありますね。

     こんな時、四季の有り難さを思います。
    尤も、その四季も昨今は、少々危うくなっていますが・・。

     前置きは、この位にして。さて、冒頭の写真。
    手紙にも記しましたように、いつの間にかブログ開設 3年になりました。

     ここまで続けて来れましたのは、ひとえにこちらを訪れて下さる皆様のお陰です。
    そして数多くの温かいコメントも・・。

     元々、文章を書く事は好きな方ですので、
    楽しみこそあれ、苦にはなっていないのですが、何分にも気紛れな性格。

     以前から申しましていますように、この “3年” という年は、
    私にとっては魔の年? でもあるのです。

     他の方は、物事を始めるにあたって、3年続けば一生ものでしょう。
    でも、私に至ってはそうではありません。

     お茶、お花、日本舞踊、・・どれだけのものが露となり、
    泡となって消えて行ったでしょう。

     その間、結構一生懸命だったり、頑張ったりするのですから、
    何をか言わんと言った所でしょうね。

     そして3年という、ある意味・・短くもあり、長いような? 
    その年月が、隠れ蓑(みの)となり、その “気紛れな性格” が、
    他人(ひと)様には分からない始末ですから、厄介です。

     ともあれ、趣味のトールペイントも再開した事ですし、                 
    (基本的に薔薇と葡萄しか描きません。気が向けばその限りではありませんが)                
    レース編みを初め、手作り分野も充実させて行ければ・・と思っています。
    そうそう、カメラも。(一眼購入、延び々になっています)
    

     どうぞ皆様、これからもこれまで同様、よろしくお願い致します。
    



【再開したトールペイント 「薔薇尽くし」】

小さな達成感 Ⅱ

2009-08-19 16:50:26 | 私の手作り夢時間



     連日、快晴です。
    起床時の朝の空も、
    淡い雲が微かに漂っているだけ。

     こんな空を見る限り、
    今日も暑くなりそうな予感。

     事実、かなり暑くなっています。
    しかしながらカラッとした暑さ。
    湿度は、48%。

     その上今日は少々、風があり、
    庭の花々が、気持ち良さそうに
    揺れているのが見えます。

     時折、家の中の風鈴が、
    その存在を知らしめるかのように、
    チリン、チリンと鳴り・・。

     こんな風に・・自分の居場所から
    眺める、いつもの庭の光景ですが、
    僅かながら変化が感じられます。

     「半夏生」 も、いつの間にか姿が、
    見えなくなったと思っていましたら、白かった葉っぱが緑色になり・・。
    周りの色に同化したのですね。でも、まだまだ健在です。




【1面・2面】

【3面・4面】

   さて、途中で放り出していた、
  最後の一つが完成しました。

   大好きな薔薇ですが、
  結構、続けて描きましたので、
  ちょっぴり食傷気味。

   ここで、気付いた事。
  珈琲カップなど、あれだけ
  蕾の薔薇を探していましたのに、
  自分で描くものも、
  なぜか開いた薔薇ばかり。

   市販のものに、どうして蕾の
  薔薇がないのか、何となく理解出来たような・・?

   そうそう、最後の仕上げのニス塗り。
  街の中心部まで外出するのも億劫ですので、台所に転がっていたスポンジで代用。

   勿論、使用したものではないのですが、古さに変わりありません。
  でも、こちらはポロポロ落ちる事もなく、十分使えます。

   トール用のスポンジは、すぐ使えなくなってダメにしていましたが、
  平面や大きな物用は、台所用スポンジでも十分ですものね。
  どうやら頭の切り替えが必要なようです。  

織り成す自然の美

2009-08-18 16:27:07 | 路傍の花~道草
【水引草】



   今日も、な~んにもない
  空で明けました。
  残暑が厳しそうな予感。

   昨日もそうですが、やはり、
  日中はかなり暑くなっています。

   でも、カラッとした暑さ。
  おまけに夜には涼しくなりますので、
  まだまだ我慢出来ます。

   “最後の夏” を満喫するには、
   十分ですね。

   とは言いながら・・・今日は、
  昨日以上の厳しい暑さになっています。

   そんな中、買物の帰り道、
  リラ版 「輝く湖水」 のすぐ側にある、
  桜の並木道までやって来ました。

   【前回】、ここに来た時は、
  生憎の曇り空。

   木の写真は遠慮したのですが、今日は一転して、木々の緑は煌めき、
  折からの風に気持ち良さそうに、サワサワと揺れています。

   アンの言う、“風の奏でる音楽” ですね。
  それは、何事かを囁き合っているようにも・・。
  これこそ、妖精の囁きかも知れません。 ~なんて。

   炎天下の道からここに入り込みますと、しばしの涼。
  何せ、両側から腕? を伸ばして、天然の日除けを作ってくれているのですから。
  そして小径は、影絵模様付きのそれに変身です。


   これが、
   『アンの世界』 でしたら・・。

   そこかしこで駒鳥が遊び、
  かぐわしい羊歯(しだ)の匂いや、
  樅の葉っぱの香りに包まれるの
  でしょう。当然、森に続く径。

   でも私だって、目を瞑(つむ)れば、
  『アンの世界』 に、
  いとも簡単に、入り込めますもの。

   ところで、奇しくもそんな思いにぴったりの、こんな記述が・・。
  それにしても、その影は・・物憂い、斑(まだら)の影ですか・・。
  素敵な描写ですね。

   “・・・グリーン・ゲイブルズの2ヶ月、小川のたもとの露に濡れた、
  かかとまで埋まる、かぐわしい羊歯、『恋人の小径』 にたゆたう、
  物憂い、まだらの影、ベルさんの牧場の野苺のいちご、『お化けの森』の
  鬱蒼とした美しい樅! 心に翼が生えた気がします。・・・”

                                         【「アンの幸福」18.】

小さな達成感

2009-08-17 16:28:16 | 私の手作り夢時間



     今朝は一昨日と同じ空、何もない空で明けました。
    これが去年までですと・・すぐにも気温は、鰻登りでしたが、
    今年は、(少なくとも朝は)過ごしやすい、ひと時を送っています。

     ただ、お盆も過ぎますと・・もう秋の気配も、チラチラ漂いますね。
    日中は、まだまだ暑くても夜になりますと、
    虫の声も耳にするようになって来ました。

     陽の光も、遥か頭上でしたのに、いつの間にかお部屋の中に・・。
    例年でしたら、待ち侘びていた “秋”。

     今年ばかりは少々、勝手が違います。夏が名残り惜しいのです。
    それに未だ増え続けています新型肺炎の、秋以降の流行の心配もありますから。




【表】

【裏】

   

   さて、そろそろ始めよう・・から2年、
  それ以前を含めますと、もっと長い年月、
  放りっぱなしでした、描きかけのトレー。
  表(薔薇) 裏(葡萄)共、描き上げました。

   その気にさえなれば、
  こんなにあっさり仕上げる事が出来ますのに。

   となれば・・ここまでの長い空白の時間は、
  一体何だったのでしょう。

   新しい物に取り組みたくても、この中途半端な代物が、
  なぜか足枷(あしかせ)でした。

   頭の隅っこに存在しているという、ただそれだけで・・。
  考えてみれば随分、滑稽な話ですけれど。

   ただ上記のもの、ニスは塗っておりません。
  塗りかけましたら、スポンジが劣化して、ボロボロ。
  

   それは、そうですね。長い間、使っていなかったのですもの。
  他にも絵具がカチカチになっていたり・・。







   
    
   
   「・・・風が出て来たでな。
  今夜の空に気が付きなすったかな? 
  いわし雲空マッカレルスカイ馬の尾雲メーアステール
  高い船にもをかけさせるですわい」

                              【「アンの夢の家」 第24章】







     こちらは又々、昨日の黄昏の
   空です。東南の空と西南の空。

    こんな空・・海では、
   風が出て来るのでしょうか・・? 

    ↑ 上の言葉は海の男、
   ジム船長 の言葉です。
   近付く秋の足音を感じさせる空・・。    

古風なレース

2009-08-16 15:26:26 | リラのお気楽ユメ日記


 



   早くも真珠色の空で明けました。
  それでも昨夜・・いいえ、
  もう今朝になりますね。

   休む前、東の空に三日月が
  美しかったこと!

   そう言えば、つい14日(金)が、
  「下弦の月」 だったのですね。
  (20日「新月」)

   しかしながら真珠色の空も、
  午前中までの事。

   その後は、天気予報通り、
  青空が戻って来ました。
  今では雲一つありません。

   今日も恒例となりました?
  朝顔の写真から。

   この朝顔、毎日、毎日違った貌を
  見せてくれて心、踊ります。

   それに楚々としたこんな姿を見ていますと・・つい、
  あやかりたくなってしまいます。

   おまけに、思わず背筋を伸ばしたりしている私がいたりして・・。
  笑ってしまいますけれど。今日も前置きが長くなりました。







     さて、写真の中の古色蒼然たるレース編みの本は、
    5年前、93歳になる、ご近所のおばあちゃまから頂いた物です。

     そもそも、この本を取り出したのは、【8╱5付の記事】 に、
    めぐみさんが、コメントを寄せて下さった事に起因しています。

     それは、“かつて日本にもレース編みの時代があった・・” と
    いう記事だったのですが、随分驚いていらっしゃったようですので、
    今日の記事の運びとなりました。

     先日の記事でも少し触れたのですが、めぐみさんのお話によれば、
    イタリアでは、未だに雑誌などにレース編みの型などが載るのだそうです。

     そして、家庭の主婦は・・ス~イ、スイとばかり、レースを編んでいるのだとも。
    私などは、その事の方に、大層驚いたものです。
    今、日本ではレース編みをしている人など、ほとんど見かけませんもの。

     でも、日本でもレース編み云々(うんぬん)・・の証拠? が、この本です。
    「婦人倶楽部4月号付録」 とあります。付録にレース編みの本!

     上の写真の本は、その1ページ目を開いたものですが、団地があって・・
    買物籠を持った和服の女性が、(何と新鮮なのでしょう)
    もう一人の洋服の女性と、レース編み談議・・と言った風情です。
    
     これには、次のような記述もあります。
    “ママたちは夢中です” という文字が見えますね。


 お買い物をすませたママとママ、ばったり出会った帰り道。
話は、いつものレース編み。
教えられたり、教えたり、ダルマゴールド踊ります。
ママたち、すっかり夢中です。
 


     ダルマレース糸のコマーシャルのようですが、この頃、
    人々の間には、レース編みが盛んだったという事が垣間(かいま)見えます。
    (因みにレース糸の値段。10g巻35円、50g巻170円、ケース入とあります)

     1964年版とありますから、東京オリンピックが開催された年ですね。
    もう、かれこれ45年前。「三種の神器」 が流行った頃でしょう。
    そうそう、団地っ子という言葉も。

     それにしても、買物籠を持ってお買い物。主婦らしい和服の女性。
    今よりエコは、進んでいたではありませんか。


     そうそう、こちらの本を見て作った、
    【テーブルクロス】 が、あります。クラシカルで気に入っています。

妖精の国の扉

2009-08-15 16:26:16 | 四季のスケッチ



   昨日の午後から空には
  全く雲がなくなり、
  スコーンと晴れ渡ったこと!

   今朝も、その余韻を
  感じさせるに十分な空。

   昨日同様、な~んにも
  ありません。おまけに爽やか!

   となれば、こんな朝の定番の
  表現は、“高原の朝” ですね。

   そんな朝は庭には妖精が一杯! 
  妖精の使いの蜘蛛? が、
  せっせと繊細なテーブルクロスを編んでいるかと
  思いますと、何と露の宝石。
  それも薔薇の葉っぱにだけ。(冒頭の写真)






   

   ここで思い出すのは、アン と同じ世界の住人、ジェーン です。
  そして・・この記述。

   “・・・庭には に濡れた朝の静けさが立ち込めていた。
  風は健康な田舎の匂いに溢れていた。・・・略・・・
   ピンクの薔薇 を1輪摘んで、
  ジェーンは露を顔一面に振りかけた。
  薔薇で顔を洗うなんて考えてもご覧なさい!”

                                 【「丘の家のジェーン」 13.】




 



   さて、連日、朝顔の写真です。
  毎日のように微妙に色を変える
  朝顔に、ついつい心奪われます。
  本当に楚々とした美人です。

   ところで朝のうち涼しかったので、
  掘り込み車庫の上からまるで
  カーテンのように垂れ下がっている、
  蔦や蔓日々草を刈り取りました。

   本当は、この緑のカーテン、
  森の中にいるようで、秘かに気に入っていたのです。

   その緑のカーテンをかき分け、車を出すのも、
  そのカーテンの織り成すシルエットにも・・。

   でも、そんな風に感じて伸ばしているなんて、
  どなたも思われないでしょうね。
  きっと無精で、伸ばし放題なのだと・・。

   ただ、お隣の方は、「まるで森のようね~!」
  ~なんて、分かって下さっていらっしゃいましたけれど。


     朝のうちは快晴。
    その後、こんな鯖雲に覆われ・・。

     午後になって真珠色の空に。
    そして、つい先ほどから
    ポツポツ雨が降り出して来ました。

     ほんの少しだけ蒸し暑くなって
    いましたから、いいお湿りに
    なりそうです。          

遠い日の忘れもの

2009-08-14 16:46:26 | 私の手作り夢時間


 



   今日は、こんな空で
  明けました。

   今日も厳しい暑さに
  変わりありませんが、
  昨日より2度低く、湿度も
  60% を切っていますので、
  幾分過ごしやすい気がします。

   ただ、この所の空を見る限り、
  秋は早まるのではないか・・
  そんな気さえしています。

   去年までは丁度今頃の朝の空は、
  ただ何の変哲もない夏空が
  広がっているだけでしたから。
  

   尤も我家から見える、
  東南の空に限りますが・・。

   それでも午前中は、
  青い空にポカン、ポカンと
  まるでマシュマロのような
  白い雲が、棚引いていました。

   今は一面の青 ― 青 ― 青。
  見事に、な~んにもない空。

   久し振りのこんな空は、
  心がスカッとして、
  本当に気持ちが良いですね。
  思い切り深呼吸。

   そして朝顔。
  言うまでもなく、
  朝の楽しみの一つになっています。
  奇しくも、今日の空と同じ色・・。

   という訳で性懲りもなく、
  今日も空と朝顔の写真から。

 











   さて上の写真は、長い間、
  【放りっぱなし状態】 だった、
  トールペイントのトレーです。
  やっと手を加えました。

   (尤も、アクリル絵の具で、
  薔薇の絵を描いたもので
  私が勝手にそのように
  呼んでいるだけです)

   そろそろ始めなければ・・と
  言っていたのが、2年前。

   その前を含めますと、
  もう何年絵筆を握っていないでしょう。

   まだ、ご覧のように裏面もありますし、
  ニスも塗っていない状態ですので、完全に仕上がっている訳ではありません。
  (表の薔薇は、昨日一晩で仕上げました)

   それにまだ汚していません。
  (アンティーク風に仕上げるため、わざと汚します)

   やり始めると結構面白いのですが、
  まだまだ本格始動と言った状態ではありません。

   ただ、こんな絵のいい事は例え何年放って置いても、
  気持さえあれば仕上げられる事です。

   もう一つ大好きなレース編みは、そういう訳には行きません。
  その時の力の入れ方の微妙な違いで、網目がきつくなったり緩くなったり。

   結局、一からやり直し・・という事が何度あった事でしょう。
  ただ良くしたもので、レースの方は糸を切ってしまえば終わりですが、
  絵の方はきりがありません。終わり所が難しいのです。

   塗ったから、時間をかけたからといって良くなる訳ではありませんものね。
  あっさりした色使いの方が良かった・・と思う事、しきりです。

   一方、音楽(演奏)。一発勝負。
  練習中、どんなに上手く弾けても本番はどうなるか分かりません。
  それぞれ一長一短があって面白いですね。     

夏色の微笑み

2009-08-13 17:06:06 | 香る庭の花綴り



   夏の早朝の空が、
  こんなに美しいなんて。

   今日も淡い、
  こんなピンクの空で明けました。

   何だか春の空のように優しい
  穏やかな色。

   ちょっぴり早起きして空を眺めた
  甲斐がありました。

   と言っても、写真より実際の
  空の方が美しい気がしますが・・。
  空は、こんな風に季節を忘れそうな春の色ですが、今日も厳しい暑さです。






 



     そんな中、“朝の美人” こと、朝顔が開くこと開くこと!
    しかも最近では品種改良されて、お昼近くまで咲いています。

     毎年の事ながら、この朝顔。
    違った顔、表情を見せてくれます。
    本当に朝顔は、夏の日の一服の清涼剤です。

     さて、この所の暑さ。
    午前中は、何とか我慢していますが、
    午後からは連日、エアコンのお世話になっています。

     どうしても一室にこもりがちになりますから、
    『アンの世界』 の、こんな光景には猛烈な憧れを抱いてしまいます。

     “「・・・ 略 ・・・ トランクにしまってある、
    この上なしに気のきいた、気取った、ウキウキした、
    通俗小説でも読む事にしましょう」
     ・・・ 庭のもみの下にハンモックを吊り、
    それに揺れながら本を読んだり、
    遠く森や人けのない高地をさまよったりした。”

                            【「アンの友達」 12.】


    つい先ほどまでこんな空でしたが、
   いつの間にか暗くなって来ました。

    案の定、夕立ち。
   ただ雷は鳴っていません。
  
    これで、少しは涼しくなって
   くれればいいのですが・・。     

真摯な時代の青年たち Ⅴ

2009-08-12 18:35:08 | 心の宝石箱



   今朝は、こんなすみれ色の空で
  明けました。“朝から青空”。

   こうなりますと、
  温度計は午前10時にして30度。
  厳しい暑さになっています。

   さて、時には気分転換をしながら・・
  廻り道をしながら、
  司馬遼太郎著、『坂の上の雲』 は、
  第 5巻を読み終えました。
  いよいよ後、残り 1巻。

   音読は、相変わらず続けています。
  これもゲーム感覚で、出来るだけ間違えないように、
  あたかも朗読者になったようなつもりで読んでいます。なかなか難しいですが・・。


     前置きが長くなりました。第5巻の事。
    話は、かなり行ったり来たりしています。
    
     長くマダガスカル島に停泊していた、(せざるを得なかった)
    バルチック艦隊は、やっと出発。
    
     (これも日英同盟のお陰大なのですが、ここでは省きます)
     なお陸では、かろうじて旅順を落とし、
    “日露戦争の関ヶ原” とも言うべき、総力戦が奉天で火蓋を切りました。

     しかしながら、兵員の数、砲弾の数・・あらゆる事にロシアより劣る、
    日本軍の戦力は、目に見えて落ちています。

     一方、ヨーロッパでは明石元二郎が、1人で諜報活動をしています。
    次の文章からも、その当時のヨーロッパに於ける
    ロシアという国の一端が、垣間(かいま)見えます。

 スウェーデンにとって
歴史的に絶えざる恐怖というのは、
ロシアの侵略主義であった。

 既にロシアは、100年前にフィンランドを奪い、
これがためにスウェーデンはその北境を
ロシア領フィンランドに接する
羽目になっているのである。・・・略・・・

 そのロシアに対して日本が開戦したというのは
スウェーデン人にとって信じられぬほどの驚きであり、
ロシアの恐ろしさを知り抜いているだけに、
日本の今後の運命が身につまされて他人事(ひとごと)の
ように思えないというのが、彼らの実感であるようだった。


 ロシアは1億3千万人の人口を持っているが、
しかしその1億3千万は数を示すのみで、実力を示さない。

 なぜならば、ポーランド、フィンランド、コーカサス、
バルチック沿岸のごときは、かつて彼が侵略した地で、
ロシア帝国への忠誠心は、薄い。
更に純露人も又、各個各別に相争っているからである。
~明石元二郎の書簡から


     先にも述べましたが、日露戦争は国力も何もかも
    初めから勝てる戦争ではありません。
    ただ、このままで行けば国が滅びる・・そのために始めた戦争です。

     首脳部も良くて五分五分、何とか作戦の優越によって
    六分四分まで持って行き、そこで同情国を恃(たの)み、
    外交の手を持って一挙に終戦へこぎつける、
    この政略的計算があったればこその開戦です。

     日本は、息も絶え絶え・・「六分四分」 という僅かな勝ち星を得て、
    ここまで来ましたが、連戦1年余りでぎりぎりの所まで来ています。
    
     ただ敵の闘将、クロパトキンの信じられないような戦術で、
    助けられているような有様・・(ここまで)といった所です。





     今日の黄昏の空は・・。
    いつの間にか雲に覆われてしまいました。

     翻って、こちらは昨日の黄昏の空。
    刹那の時間を謳歌? 出来ました。
    もう夏の終わりの空のような気がします。