【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

安らぎと時めき~ハーブの花

2010-07-21 16:11:16 | ハーブと香り雑学


   青い空にたなびく白い雲。
  今日も快晴の空が続いています。

   そうそう、
  今朝の目覚めは地震から。

   たいした揺れではありません
  でしたが、地震だけは無気味ですね。

   それに比べれば少々の暑さは
  我慢出来る気がします。

   ただ庭の草花達、頑張って咲いて
  くれていますが、そろそろ一雨欲しいのではないでしょうか・・。

   「早く雨が降ればいいのにね」
  アンは溜息をついた。
   
   「可哀想に畑はいかにも哀れな様子をしているし、
  木々は腕を伸ばして 雨乞い をしているようだわ。
  あたし、庭に出るたんびに胸が痛くなるのよ。
  でも、お百姓の作物がこんなに苦しい目に合ってるのに、
  庭の事なんか言えないわね。
   ハリソンさんとこでは牧場がかちかちになってしまったもんで、
  可哀想に、牛がほとんど一口も草を食べられないんですって。
  ・・・ 略 ・・・」
                         【「アンの青春」 第18章】



   それにしても昨日の庄内藩では、雨がやまない、太陽が顔を出さない・・
  という事で稲の生育不良、すなわち大飢饉となった訳ですが、
  その逆もあり得ますものね。

   アン も言っていますが日照りが続けば、今度は 「雨乞い」。
  自然ばかりは、人間にはどうする事も出来ませんから。

   そんな中、「ブルーサルビア」 に続いて、
  小さな薄紫色の花、「オレガノ」 が開花しました。
   
   毎年、この季節になると必ず咲いてくれます。
  いつも思うのですが、よく咲く時期を間違えないな・・と。植物の神秘ですね。
  優しい色のハーブの花は、一服の清涼剤となっています。

木漏れ日~木と風のBGM

2010-07-20 17:36:17 | レトロ(素敵)な空間~散策


   快晴の空が続きます。
  梅雨明けして以来、
  1滴の雨も降りません。

   聞く処によりますと、
  2007年以来の猛暑だとか。

   でも、あの時よりは、
  ましな気がします。

   何と言ってもあの当時は、
  起き抜けに既に30度でしたから。

   でも、夏が暑いのは当たり前。
  暑い、暑い・・なんて言っていられません。
  ~なんて。折しも今読んでいる小説、藤沢周平作 「漆の実のみのる国」 では・・。

   時の名君、米沢藩、
  上杉治憲の治世下。
  
   「やまない雨はない」 と言いますが、
  その年は、来る日も来る日も冷たい雨。
  いつまで経っても梅雨が明けません。

   太陽の有り難みを痛い程感じながら、
  お天気だけは神のみぞ知る・・。
  
   そして失望。
  世に言う、「天明の大飢饉」 です。

   さて、外は炎天下。
  無論、こんな日には
  外出したくありません。
  
   それでも私は、自転車で。
  でも意外に? 冷房の効いた室内に
  いるより気持ち良いものでした。

   仰ぎ見る空は真っ青。
  確かに太陽の下は暑いけれど、
  風を切る自転車。一歩、木陰に入りますと・・。

    大きく腕を伸ばした木の下は、
   自然の天幕。
  
    風が吹くとサワサワと葉っぱを
   揺らします。そして小鳥の声。
  
    勿論、高原ではありません。
   リラ版、「輝く湖水」 での
   出来事です。
  
    一方、足許に目を遣れば・・。
   ピンクの昼顔が今、盛りです。

    眩し過ぎる太陽の下では、
   このピンク、あまり目立ちませんが、
   ふっと心和むピンクです。

    花言葉は、「絆、親しい付き合い」。
   細いけれど強靭な蔓と白い地下茎を
   伸ばして枯れる事のない性質から
   生まれたようですね。

黄色い夏の午後時間

2010-07-19 15:38:15 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編


   今日も、朝からぎらぎら太陽です。今朝も空には何もありません。
  ただ、昨日と違うのは淡い水色の夏空。昨日の感動は最早、ありません。
  
   それにしても、あの鬱陶しい雨は、つい2、3日前の事。
  もう随分前のような錯覚さえ抱きます。

   おまけに手にした朝刊には “「暴れ梅雨」去り、猛暑” の文字。
  言い得て妙のその言葉に思わず苦笑い。
  
   でも、「ゲリラ豪雨」 よりも、おかしみ? があって・・・
  ~なんて、そんな事言っている場合ではありませんね。


【ピーンと張った妖精の糸】

   “―― 間の草には
  妖精が織ったに相違ない
  蜘蛛の巣が張ってあった ”

       【「丘の家のジェーン」 25.】

   夏の黄色い午後は、妖精たちの
  織った、こんなハンモックで、
  お昼寝・・なんていいですね。

   目覚めた後、
  熱い1杯の珈琲は如何でしょう。
  という訳で 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』 開店と致します。

     今日のテーブルは、久し振りに大きな壺の上で。
    所謂(いわゆる)、“どこでもテーブル” です。
    カップは、葡萄柄で。こちらも大層久し振りですね。

     そうそう今日の珈琲は、先日、イカリヤスーパーで求めた、
    キャラバン珈琲の 「ジャーマンロースト」 です。
    
     袋には、“珈琲豆の持つ甘みと香りを強調・・”
    ~なんて、書いてありますが・・。

   これまで 「イタリアンロースト」、
  「フレンチロースト」 は頂いた事
  ありますが、
  「ジャーマン・・」 は初めてです。

   感想は・・。
  この中では一番軽い感じが。

   (淡)ジャーマン→イタリアン→
  フレンチ(濃)でしょうか・・。

   ところで、こちらの 「ちんすこう」。
  又々、生協で求めた物です。大好物ですし、何だか懐かしくて。

   ぱっと見は、先日、石垣島で買い求めた物と同じ物に見えたのですが・・。
  実際は違いました。お土産で求めた方が美味しかった・・なんて思っています。   

明日咲く花

2010-07-18 16:45:16 | 香る庭の花綴り


 


   寝惚け眼で、チラとカーテンを開けた
  その目に飛び込んで来たもの。

   思わずハッとし、
  次には思い切り良く開けていました。

   それは想像だにしなかった
  紺碧の空。360度、何もない空。

   思わず、「真っ青!」 と
  呟いていました。

   プラス、燦然と輝く太陽。
  となりますと・・当然、朝からうだるような暑さ! 
  ~となりますね。(写真は、その後の空)

   それが違うのです。カラッとした爽やかさ。
  またしても、こんな時の定番の言葉・・そう 「高原の朝」 なのです。

   「あら、スーザン、普通の日なんてものはないわよ。
  どの日もどの日も他の日にないものを持っているんですもの。
  そう思った事はなくて?」
   
   「その通りなんですよ、奥さん。
  この前の金曜日でさえそうでしたものね、
  1日中雨が降って鬱陶しい日でしたがね、
  3年間も花を付けなかった 私の大きなピンクのゼラニウムが
  とうとう蕾を見せたんですよ。・・・ 略 ・・・」

                                       【「炉辺荘のアン」 第3章】

   そう言えば・・昨日の・・瑠璃色の 「ブルーサルビア」。
  その周りをぐるっと取り囲むように咲いている 「半夏生」 も、
  今日は、心地良い風に花穂を大きく揺らしていますもの。
  昨日は背筋を伸ばして、ス~ッと立ち尽していましたものね。

   アラッ・・? その傍には、いつの間に 「白粉花(オシロイバナ)」・・?
  見慣れている庭だって、昨日とは違います。そして冒頭の写真。

   スーザン と私も全く同じです。
  庭の片隅に挿木で植えた、「ランタナ」 が蕾を付けました。
  
   スーザンの 「ゼラニウム」 もそうですが、至って簡単に育てられる 「ランタナ」。
  それなのに、この3年間、全く花芽が付かなかったのですから。
  半ば諦めていたものに花芽が付いた喜び。これも昨日にはなかった事です。



   それにしても。前述の 「ランタナ」 や 「カンナ」 のように明日咲く花あれば、
  そろそろ終わりを告げようとしている 「紫陽花」。

   そんなこんなで雨の中では、あんなに輝いていた紫陽花も、
  今日のような青空にはどうしても感じてしまう、いいえ漂う寂寥感。
  
   そんな紫陽花の葉っぱの中に何やら赤いものが、チラチラ・・。
  気になって近付いてみますと、「チェリーセージ」 の花でした。
  
   去るものと、これから初冬まで咲き続ける花。
  その勢いの差は歴然です。
  今、ほんの一鳴きですが蝉の声。いよいよ夏本番です。   

余所見した 「夏の風物詩」

2010-07-17 16:16:56 | 四季のスケッチ

【ベニシジミ(紅小灰蝶)】





   力強く眩しい太陽と
  青空が戻って来ました。

   どうやら梅雨明け
  したようですね。

   日本全国、一気に。
  蝶は、花から花へと飛び回り・・。

   昨日の予報では今日もお天気、
  安定しないとの事でしたが、
  今の処、その気配はありません。

   昨日のゲリラ豪雨は、
  各地で猛威を奮ったようですね。

   このスコールのような雨の降り方は、
  日本が亜熱帯化しつつあるとの事ですが、

   穏やかな日本の四季が、これも穏やかな国民性と共に
  変わって行くようで怖い気がします。






 
 

   



   

   ぎらぎらした夏の太陽と青空、そして今日からの夏休み。
  これら、「夏の風物詩」 と言われるものが、
  一つずつ顔を揃えて来ました。

   でも、今年は何かが違う・・。
  このぽっかり空いた空虚感・・。
  そう、“朝の美人” こと、朝顔の姿がありません。

   植える時期に若干の違いはあっても毎年、
  同じように植えて来たつもりです。

   こちらの軒下には・・この小窓の下には・・
  ここは地植え、プランターにと・・。

   唯一、単発的に2度ばかり咲いた玄関先の朝顔も、
  その後、何の音沙汰ありません。こんな事は初めてです。

   その代わりに、早春の花、ヴィオラが咲いたかと思えば、
  秋から冬の花、カランコエは未だに赤い花を付けています。

   生態系に何らかの異常がない事を願います。
  ちょっと余所見(よそみ)しているだけですよね。

   そんな中で、セージが元気です。
  今日は又、ブルーサルビアの花が開きました。
  同じセージの仲間。瑠璃色の花が涼しげです。   

白の舞い姿

2010-07-16 18:35:18 | 香る庭の花綴り




   午後4時頃からの夕立・・
  雷と雨は今、やっと
  遠ざかりつつあります。

   その時間、2時間余り・・。
  まだゴロゴロ言っていますが・・。   

   今日は、久し振りの
  “朝から太陽” となりました。

   起き抜けに
  カーテンを開けた瞬間、
  飛び込んで来た太陽の光。
  これも久し振りの感覚です。

   ただ、この天候・・
  今日一杯は、注意が必要との事。

   おまけに今夏初めて蝉の鳴き声も。
  午後3時位まで、そんな気配すら
  ありませんでしたのに、ゴロゴロ・・。

   お日様は、
  まだまだ照っていたのですが・・。

   その後、俄かに暗くなったかと思うと雨も・・。
  天気予報って当たりますね。

   さて今日も、いつものように庭に出ていましたら・・。
  先日、生協で買い求めた、「ジャスミン」
  に花芽が付いているではありませんか・・。
  (商品名 : 薔薇咲き香りジャスミン)

   嬉しくなって思わずパチリ。
  と言いますのも、もう何年も前に求めたジャスミンは、
  葉っぱばかりで全然、花芽を付けてくれませんでしたから。

   それにしても私の写真って、蕾のものが多いですね。
  決して待ち切れない訳ではありません。

   あらゆる可能性を秘めていて・・きっとこれから見る世界に、
  胸をワクワクしているであろう蕾に、なぜか惹かれてしまうのです。









   




   そして、こちらは 「半夏生(ハンゲショウ)」 です。
  こうして、まだまだ頑張って咲いてくれています。

   しかしながら、梅雨明けを境にそろそろ終わりを迎える、
  この花の最後の艶(あで)姿のような気がして。

   思えば、ドクダミの白十字の花と前後するように咲き始め、
  どんな激しい雨の中も自然体で咲いてくれているこの花に、
  どれだけ癒やされた事でしょう。

   今日のこの雷、
  梅雨の終わりを知らせる号砲のような気もします。  

夢運ぶトレーⅦ

2010-07-15 17:00:17 | 私の手作り夢時間

【今回の葡萄 ↑ & 前回の洋梨 ↓】





   昨日の雨は、
  朝には上がっていました。

   各地に甚大な被害を
  もたらせた雨。
  
   被害に遭われた方、
  心より御見舞申し上げます。

   それにしても
  よく降りましたね。

   幸い、時間が短かかったので
  事なきを得ましたが、雨の勢いの凄さ。

   あのまま降り続いていたら・・
  と思うと、ゾッとします。

   とは言え、今も雨こそ降っていませんが、
  梅雨空に変わりありません。

   太陽も力なく、先程は雷も・・。
  音だけで逃げて行きましたので、ほっとしています。

   現金なもので、今日は朝からアゲハ蝶が、行ったり来たり。
  初めは、知らん顔をしていたのですが、とうとう根負けです。

   写真を撮り終えると、
  何処へと知らず逃げて行ってしまいました。

   さて、本当に久し振りになりました。
  前回のトレー兼ランチョンマットの裏側に描いた、
  (実際には両面使い用)葡萄の絵が完成しました。

   薔薇と葡萄が大好き・・
  その二つしか描かないと広言しながら、実際には薔薇がほとんど。
  漸(ようや)く面目躍如と言った処です。

   前回の記事とダブるかも知れませんが、もう1度記しますね。
  こちらのトレーも廃物利用。と言っても物はいいものです。
  巷でよく見る、黒と朱の漆塗りの製品。

   そのままの色で、かなり使い込んでいましたので、
  傷や汚れ多数。それを綺麗に洗い、上から塗り潰したものです。
  元の姿など、見る影もなくなってしまいました。

   つい先程まで太陽も顔を出していましたが、
  又々、ゴロ、ゴロ・・。どうやら、ひと雨来そうです。

国語のすゝめ

2010-07-14 16:18:16 | 心の宝石箱


     今日は朝から断続的な雨が降り続いています。
    それにしても昨夜の雨。

     普段、余程の雨でない限り、
    ほとんど雨音らしきもののしない我が家。

     それが聞こえたのですから、相当降ったのではないでしょうか・・。
    幸い、今朝は小康状態になっています。

   でも最近、こうした書き出しばかりですね。
  梅雨だから仕方ありませんが、ふと・・こんな雨の描写から始まる(生憎、題名は失念)
  土屋隆夫の小説を思い出したものです。勿論、サスペンスです。

   さて、合間、合間に読み進めている
  藤沢周平著 「漆の実のみのる国」。

   数日前に上巻を読み終え、
  下巻に入っています。
  しかしながら・・。

   音読している事に加え、
  このような歴史小説特有の難解な漢字。

   黙読でしたら、到底飛ばして
  読んでいたであろう、その漢字を
  いちいち調べているものですから、
  思わぬ時間がかかっています。

   それに人名など、振り仮名が振って
  あっても1度だけですので、次に出て
  来た時には、もう忘れている始末。
  どうしようもありません。

   藤沢周平と言えば、東北の貧しい
  下級武士を取り上げているイメージ
  ですが、今回は違います。あの上杉藩。

   どこの藩もそうですが、名君(明君)あれば暗君ありで、
  藩の財政は借金に次ぐ借金で、逼迫(ひっぱく)。
  
   そこで改革の志士が立ち上がるのですが・・。
  その閉塞感は、今の日本の状況に似ているような気がしてなりません。

   ただ、根本的に違うのは、改革しようという心意気のある者は、命を賭けています。
  いいえ、そうでない者も武士たる者、“切腹”という覚悟はありますものね。
  
   尤も時代背景もありますね。
  この藩も例に洩れず、道義は廃(すた)れ、士風は退廃の道を辿った・・と言います。
  ここでも、やはり・・と思われてなりません。

   ここ米沢藩、米沢盆地は平坦で米作りには適した土地ではあるようです。
  でも、人口に比して土地はあまりにも狭く、米だけでは食していけません。
  
   おまけに四面、山に囲まれるという、地形上の交通の便の悪さ。
  平野の中に酒田という、良港を抱える隣領の庄内藩のようには行きません。
  
   という訳で小説の題名となった、「漆」 に目を付けるのですが・・。
  (他にも「桑」、「椚(くぬぎ)」など)
  
   最後に。ここまでの難解な漢字です。
  人名は別にして、幾度立ち往生した事でしょう。
  
   よしんば読めたとしても想像力をフル回転してですから何をか言わん・・
  といった処です。自分の国語力のなさを思います。

   1.「草鞋」 2.「縒れる」 3.「揮毫」 4.「罷りならん」
   5.「酣」 6.「曲輪」 7.「敷衍」 8.「苛斂誅求」
等など・・。
  
   【読み : 1.わらじ 2.よ(れる) 3.きごう 4.まか(りならん) 5.たけなわ
   6.くるわ 7.ふえん 8.かれんちゅうきゅう】

   【意味 : 3.揮毫(書や絵を描く事) 5.酣(最中、真っ盛り)
  6.曲輪(お城)7.敷衍(意味をおし広めて詳しく説明する事)
  8.苛斂誅求(税などの苦しいむごい取り立て)】        

梅雨色の空に映える原色の花

2010-07-13 18:18:18 | 香る庭の花綴り
 
【“考える人” 状態の 「ハイビスカス」 & 上を向いた 「ハイビスカス」】




   起床時には降っていなかった雨がポツポツと落ちて来たのは、何時頃だったでしょう。
  朝も、さほど遅い時間ではなかったような気がします。

   しかしながら、その雨も1時間位でやみ、薄日も射して来ました。
  尤も今は又、弱い雨が降っています。

   日本全国、至る所で豪雨のニュースが流れていますが、
  幸い、こちらでは今の処、事なきを得ています。
  雨の合間を縫って、こうして写真を撮る事が出来ますから。

   そんな中、向日葵(ひまわり)と同じように太陽と青空が一番似合う、
  ハイビスカスが今、次々と花芽を付けています。

   そのハイビスカス、つい先日は真っ直ぐ上を向いていましたのに、
  早くも “考える人” 状態に。

   ハイビスカスも、浮世の事など・・? 色々と考える事が多いのかも知れません。
  そう言えば、ボッグセージも同じですね。

   ~なんて、冗談はさて置き、ボッグセージはあまりにも伸び過ぎて、
  腰を曲げています。雨に打たれた事もありますが、遠慮深い花なのですね。



   ところで、今年は朝顔の生育があまりよろしくありません。(咲いたのは玄関先だけ)
  こちらの蕾は、「夕顔」 です。( 写真)

   そう、「源氏物語」 や 「枕草子」 にも登場していますね。
  わが国では、こんなにも古くから栽培され、親しまれて来た植物です。

   この夕顔・・語感も優しく、何と素敵なネーミングでしょう。
  夏の太陽が落ちて、夕闇が迫り来る頃になると辺りを照らすように、
  ひっそりと白い花を開きます。こんな処も、ロマンティックですね。

   夕顔の花言葉も朝顔と同じ、「儚い恋」。
  花色も、朝顔と違って “白” だけですものね。朝顔以上に、ピッタリの気がします。

薬茶(ドクダミ)の嗜み

2010-07-12 16:22:16 | 趣味の器(壺)~その他


   昨日は一時、やむ事はあったものの、ほぼ 1日中雨。
  今朝も、その雨は続いていましたが、午前10時頃には上がったようです。

   雨が降っても次の日には上がる・・今年の梅雨のパターンは、今日も健在です。
  そのお陰で、雨上がりの後のピカピカした空気や植物の美しさというものを今日も十分、堪能。
   
   午後3時頃、パラッと来た空。その後、太陽も。
  しかしながら益々、蒸し・・。この蒸し暑さは適いませんね。

   そんな中・・今、一遍の風が吹き、同時にふっと新鮮な香り・・。
  昨日の雨で、軒下から室内に移動した、ドクダミの束です。

   実は、一昨日の夕方、又々、残りのドクダミを収穫。
  前回分と併せると、その数しめて42束。

   庭のドクダミは、背丈の低いものを除いて後、1回程度採れば終わりでしょう。
  これまで収穫したそれと併せて今年一杯位は、持ってくれるでしょうか・・。



   さて、今日の写真。収穫した、そのドクダミ茶です。
  ドクダミ茶は、夏は麦茶代わりに冷やして、それこそゴクゴク頂きますが、
  出来たての熱いお茶は、煎茶のようにも。

   こんな素朴なお茶には、お茶請けは、お菓子より野沢菜の方が合いますね。
  大好きな萩焼の湯呑に、お揃いの花瓶を用意しました。
  
   お馴染みの肌色ですが、今日の物はちょっぴり薄紫がかかっています。
  こちらの湯呑は、ごく新しいものですが、
  萩焼の持つ、「七化け」 という色変りの特性も魅力的ですものね。

   「1楽、2萩、3唐津」 と言われている 「萩焼」。
  楽焼の柔らかさには及び難いけれど、
  華やかな唐津の器よりは茶陶に優れていると言われています。
  
   話はガラッと変わります。
  こちらは、昨日の選挙帰りに、
  近所のイカリスーパーで求めた物。
  
   キャラバン珈琲に、
  果物の絵柄が楽しい、ドイツ、
  ワインリッヒのチョコレートです。

   フランスやスイスの物に比べ、
  リーズナブルなお値段。
  (因みに1895年創業)

   珈琲は最近、スタバの珈琲ばかり
  ですのでこちらを求めてみましたが、
  同じ様な物かも知れませんね。

   ところで、何気に星野富弘詩集を眺めていましたら・・。
  折しも 「ドクダミ」 の詩を見つけました。以下に記します。

   



                    どくだみ
           
     おまえを大切に 摘んでゆく人がいた
     臭いといわれ きらわれ者のおまえだったけれど
     道の隅で
     歩く人の足許を見上げ ひっそりと生きていた
     いつかお前を必要とする人が 
     現れるのを待っていたかのように
           
     おまえの花 白い十字架に似ていた

                        ~星野富弘著 四季抄 「風の旅」より