
盛岡の市内を巡回するバス…以前、訪れた際はイーハトーブバスという名称だったと思ったのですが、
「でんでんむし」
という名称に変わっていました。
ぐるぐる40分のコースで右回りと左回りで、それぞれ一巡しますが
何処へ行っても100円…
冷麺を食べる前に二度、食べた後で二度乗りましたので、
運転手さんに顔を覚えられてしまったようです。

以前、このblogにも書きましたが
「盛岡に出張や転勤で来たビジネスマンは必ず最初に通る」
という言い伝えがあると教えられ
そんなに御利益があるなら遠回りしてでも渡っておこうと
数年前の出張で訪れた際にわざわざ遠回りして渡った「開運橋」も、コースの中に入っています。
「開運橋」の言い伝え…は、誰かの脚色のようで橋を渡った先に歓楽街があるのだそうです。
いい歳して、そんな冗談もわからずに信じて渡った事を思い出し、
やはり、アレはウソだったのかとバスの窓から橋を眺めておりました。(~_~;)
その巡回バス「でんでんむし」で、訪れたのは盛岡城跡公園。

秋の深まりとともに園内は枯葉の絨毯で覆い尽くされていて、
風が吹いたり誰かが歩くたびに
カサカサと乾いた音が聞こえてきます。

宮沢賢治や石川啄木も訪れていたという公園の落ち葉を踏みしめながら
ふと、あの大きな帽子を目深にかぶった宮沢賢治の散歩する姿を思い浮かべました。
賢治も、こんな風にして音を楽しみながら歩いたのかもしれません。
バス亭では、年配女性たちが震災当時の話をしていました。
「ウチは築20年なのに被害を逃れたけれど新築の娘のところは全部、流されちゃって…」
まるで日常茶飯事の出来事を話しているかのような会話を聞きながら、
(まだ4年なんだ…、)
改めて、そう思ったものです。
盛岡では11月に冬タイヤに履き替えるカーユーザーが50%とか…
本格的な冬が、もうそこまで来ています。
清水 由美
