声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

近代美術館にて

2015-12-07 21:32:08 | Diary
義母の書道の先生が「委員」として出品されているというので

日曜日に群馬県立近代美術館を訪れました。

何年ぶりでしょうね、“群馬の森”は…。

思えば、28年前、長男の1歳の誕生日に訪れた事を思い出しました。

始めてヨチヨチ歩いたのが、ここの芝生広場でした。



ひと気のない広場は閑散としていましたが、
県展の会場は、老若男女で賑わっていました。


義母とゆっくり1時間以上かけて、ぐるり一周…様々な書を鑑賞しましたが、

力強い書体から、はんなりとした仮名文字、それに抽象画のような“墨の塊”まで、

本当に、ひとくちでは言い表せないほど、「書」とは奥深いものだと感じ入りました。


中国の西安碑林博物館で見た王羲之など書聖の文字も素晴らしかったけれど

こうして、何百点もの「書」を目の当たりにすると、

ここに至るまでに恐らく何回も書き直され、
何度も練習を重ねたであろう作品の一つ一つに
命が宿っているような気がしてきます。

そして、そこからは、作者の「書」への思い
やエネルギーが感じられるのです。


義母のお供ではありましたが、
慌ただしい日常を忘れ作品と向かい合う時間が持てたことで、

少しだけ、心に余裕が生まれたような気がしています。

私も、そろそろ本格的に

六十の手習いの準備をしなくては…(^^;;


(写真は、師の作品に観入る義母)









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発表会で

2015-12-07 17:19:08 | Diary
先週土曜日に歌唱指導の講師として関わっている保育園の発表会が行われました。

発表会の直前の最後のおけいこで、
練習中に、いつも動き回ってふざけている年中組のBくんに、

「ステージでは、ちゃんと歌おうね」

と指切りげんまんをしました。

その約束通り、本番ステージでのBくんは、
大きな口を開けて堂々と歌っていました。

しかも歌の後の合奏では、

マリンバのトレモロが上手な子がいるな?誰だろう?

…と思いながら観ていると、

それが、なんとBくんだったのです。

ビックリしました!

Bくんは、もしかしたら、難しい事になると張り切るタイプの天才なのかもしれない…

来年の年長組さんになったら、どんな難しい事ができるかな?

と、シミズせんせいはとても嬉しくなりました。(*^^*)


それから、年長組のCちゃんは、身体も他の子より小さく、生まれつきダウン症のお子さんですが、

彼女も立派にステージで歌って踊りました。

年長組さんは、幕間に「ひとことトーク」をする場面があるのですが、

そこでCちゃんは、

「パパママありがとう!」

と大きな声でハキハキとご両親へのお礼を言いました。

担任の保育士さんが

「お友だちもできて、おかげでCも保育園での良い思い出ができました」

との、ご両親からのメッセージを読み上げると、会場は温かな拍手で包まれました。


年長組のお遊戯は、ロック八木節に合わせて踊る…とても躍動感のあるハードなダンスでしたが、

そこで私たちが観たのは、

ステージ上で場所を移動するたびに、
隣にいる小さなCちゃんの手を引いていたDちゃんの見事な誘導ぶりでした。

Dちゃんは、身体もひとまわり大きく顔つきも大人びている、年長組でも常にリーダー格で

私の問いかけにも、いつもハキハキと答える頼もしいタイプの女の子です。

そのDちゃんが踊りながらも、

常に横にいるCちゃんの動きを気にしつつ、
タイミングよくCちゃんの手を引いて、
次の場所に誘導する姿には、本当に心を打たれました。
(T ^ T)

5、6歳の子に、そんな細やかな配慮ができるなんて…

シミズせんせいは、涙でステージが見えなくなるほど感動しました。(T_T)

ふと横を見ると、
同じようにハンカチを取り出して、目の辺りを押さえているお客さん…

心の底から温かな気持ちになれた…
そんなA保育園の発表会でした。
















コメント (2)
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