声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

HANA-BI

2016-07-16 18:27:43 | 映画・ドラマ
暴力シーンが多い映画は苦手です。

この映画も以前TVで観たことがあったけれど、

( あぁ、北野監督のいつもの…)

という程度で、
特に、印象に残っていませんでした。



封切り当時、直前のインタビューで

妻役の岸本加世子さんが

「セリフがなくって困った…」

答えていましたが、


DVDを借りてきて改めて観みると、

確かに、主演のビートたけしさんも岸本加世子さんも長いセリフはなくて、

表情だけで演技している箇所ばかり…

とても不思議な映画です。


ところどころに暴力と笑えるシーンが入っている…いつものパターンに

花や海などをモチーフにした北野監督が自ら描いたという奇妙な絵が、

映画全体のアクセントになっているように感じます。


何がどうした…と、筋書きを要約して説明するような作品ではないと思いますが、


強いて言えば、

病気の妻と旅行するために、銀行強盗までしでかした元刑事が、執拗なヤクザの高利貸しの追跡を交わしながら、殺人まで犯し、余命いくばくもない妻と旅を続ける…

ストーリーだけ要約すると

なんだか、ものすごく暗くて残酷な映画のようですが、

決して暗くない…

犯罪シーンまでギャグにしてしまう北野監督という人は、

やはりタダモノではない…という
印象を持ちました。


主人公と病気の妻の夫婦像の描き方にも、

“お涙ちょうだい”式ではなく、どこか冷めた味付けになっている…


そこが、北野監督の独特のスタイルなのかなぁ…


118分は、意外と短く感じました。


しみずゆみ




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女声アンサンブル🎶

2016-07-16 14:54:05 | 音楽
午前の講座が終わって

近くまで買い物をして帰ってくると

ロビーでコンサートを演っていました。


立ち見が出るほどの大盛況で

思わず立ち止まって聞き入ったのは

人が大勢いたからではありません。


聞こえてきたコーラスに、つい引き込まれてしまったからです。


星野富弘さんの詩でした。

小曲集のような短い歌でした。


私が聞いたのは2曲だけでしたが、

こんなに“言葉の力”を感じたのは久しぶりです。

アンコールで歌われた曲も、

作詞作曲者の紹介は、はっきり聞き取れませんでしたが、

歌を歌うことの喜びを詩にした短い歌でした。


30分くらいが丁度いいのでしょうか、

終了後に帰って行く観客の表情が、どの顔も晴れやかでした。


10人程度の女声アンサンブルでしたが

きちんと声を訓練され、言葉を丁寧に指導されていることが、よく伝わってきました。


柔らかなメリハリあるアーティキュレーションと統制されたハーモニーが

決して音響が良いとは言えないロビーで、

まるで教会にでもいるかのように、美しく響き渡っていました。


名も知らない人たちの演奏に、ふと立ち止まり
15分間だけでしたが、

非日常の世界を楽しませていただきました。


コール・アマービレの皆さま、ありがとうございました!

しみずゆみ






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