声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

生きるための選択

2021-07-14 11:09:00 | Diary
島根の田舎に住む従姉から

特産のアムスメロンが送られてきた。

久々に電話を入れると、
少し声の様子が沈んでいた。

従姉の連れ合いは92と高齢で、
認知症があり他の疾患もあるため、病院内の施設に入っている。

その連れ合いの体調が悪く、
主治医から左脚を切断する事を勧められたと言う。

連れ合いには、死別した前妻の息子が2人いて、
その長男が主に父親の入院費等の面倒などをみているらしいが、

長男は、どうやら主治医の勧めに従う方向らしい…

が、
従姉は悩んでいると話す。

認知症とは言っても、全く判断がつかない時もあれば、そうでない時もある。

親子ほど年齢の離れた従姉を、まだ自分の妻だと認識できる瞬間もあるらしい。

それを知っている従姉は、
「目が覚めた時に自分の脚がないと知った時に、どう説明すればいいのか」

と悩む。

通常の場合なら、
「生きるための選択」だと言えば、
納得してくれるかもしれないが、

寝たきりの状態になった認知症の夫に、
説明するのは難しいと言うのだ。

認知症になる前に本人は
「延命はしないでくれ」と言っていたと言うが、

脚の切断は、延命のための処置ではないのだろうか…。

難しい選択だ。















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ベストセラーへの思索

2021-07-14 07:26:20 | Diary
読んでみたいと思った本を
中身も知らないでAmazonで注文すると

あまりにも中身がなくてガッカリする経験を何度もしている…

良い本は図書館で読んでみて、
「保存版だな」
と思ったモノをAmazonで注文する…

そんな話を息子にすると

kindleブックで読めばいいのに、と
息子は言う。

違うんだよなぁ…

だが、それを言ったところで彼にはわからないだろう。


昨夜、図書館で借りてきたある本をようやく読み終えた。

実は、この著者の“ある考え”には随分と助けられた。

東日本大震災後に出された本のようだが、

私がこの著者の考えに興味を持ったのは、
9年前、他界した実母の事がどうしても納得できなかったからだ。

広島の病院で検査のために入院したその翌朝だったため、

取り乱した妹が担当医に死因を尋ねたが、

「わからない」と担当医から告げられたと泣きながら電話してきた…

葬儀が終わってからも暫く私は実母の死を受け入れられずにいたが

そんな時にネットで話題になっていたこの本の著者の《死についてのある視点》に助けられたのは事実だ。


借りてきたのは10日前で、
相当多くの人に貸し出したとみえて、汚れが多い。

途中で何度か中断した原因は、

サブタイトルにあった《思索》の部分で
既存の宗教観や死生観などが多く、

少し面倒臭くなったためだ。

結局最後は根気が続かず斜め読みしてしまったが、
どこかに出版社の思惑が透けて見える…

これも“安全”に売るためのセオリーを優先した結果か。

著者が思いや体験談を語るだけでは、タダの変わり者だと思われてしまう。

なので、
この手の本には、出版社の編集者が売れるようにアレコレとアドバイスを加えたのだと…

そして時間をかけた結果、
つまんなくなる…のだと。

著者の勇気には拍手を送りたいけれど…
残念。

ごめんなさい。

注文は見合わせます。
(ー ー;)


















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