音楽の喜び フルートとともに

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ボーンズ フォー ライフ

2011-04-06 21:57:02 | レクチャー、マスタークラス

世間は桜や、木蓮が満開の中、私の庭では地味に馬酔木の花が満開です。
かわいいから、私は好きだけど。

今日午前中はボーンズ フォー ライフ。
「フルートを吹いていると、右肩や、右の股関節が詰まったような感じがしてくる。」
ことを報告しました。

すると、右の股関節が悪いのではなく、左がちゃんと仕事をしていない。
体が分業体制になっていることが問題だということです。
大方の右利きの人が、右側の足が固く、立ったり歩いたりすることの、推進力の役割をより多く果たし、左側が足は、柔らかく、しなりの役割を担っています。

本来は、両方の足が、二つの方向の能力を同じように持っているはずなのですが、人間は得手な方を使ってしまうのです。

得手な方が、あるということは悪いことではないけれど、分業があまりに進むと、バランスが悪くなってしまいます。

両方の足が、持っている能力を存分に発揮すると、楽に動けるはずなのです。
と言われます。

そして、椅子に座って手のひらに坐骨を当てながら、左膝の下にタオルを入れその両端を引っ張ることで、足を皮膚一枚分くらい上に上げます。
ゆっくりと本当に些細な動きですが、何度かやっていると、首、脊椎、仙骨、坐骨が
連携して動いているのが、わかります。筋肉が動くと、この骨の動きは捉えられないそうです。

膝を動かすけれど、膝ではなく、全身の骨が連携して動いていることを脳が意識することが目的なのです。脳は、問いがあるときにより機能します。だから、小さな動きであっても、同じ動きをくりかえさず、微妙に変化させ、よりやり安い位置を探しながらすること。
良い位置を見つけたと、結論を出さないこと、結論を出すと、脳は働かなくなってしまいます。見つけたと思ったら、堕落が始まります。

このワークの目的は、「楽に動けるようなる」こと。「楽になる」こととは違います。
自分の体のゆがみや、癖を直そうとしたり、しない。ただ、ただ、「おもしろい」と見ればいいのです。

左足がしっかりと意識されると、右半身の凝りが解消。花粉症の鼻も通りました。

「自分が演奏した1stに2ndを合わせようとしたら、大変。テンポやリズムが取りにくいんです。」

そう、相手が自分と違うから、得手なこと、苦手なことが違うから、共同作業した時に、うまく行く。得手なことを教える時に、貢献感で教えればいいのに、優越感だったり、苦手なことをやってもらう時に、感謝すればいいのに、劣等感になるから、段々行き詰る。

自分の録音だって、自分のできない所を叩いて、消そうとするから、どんどん、苦手なことは大きくなってくる。
いい所をちゃんと見ていれば、苦手な所がいとおしくなってくるはず。いとおしくなれば、ちゃんと見れるはず、すると、苦手な所は意識に上がって、意識的になれば、自己管理できるようになってくるはずです。

苦手な人(所)と、得手な人(所)との付き合い方は、自分と自分の付き合い方と同じなんですよ。
・・・なんだ、やっぱり、自分なんだ。
今日も、やっぱりおもしろい。