フルートを吹く少年
四つに分かれて、金属キー
がついています。
こんな感じ
オランダの画家ユディト レイステル(Judith Jans Leyster : 1609 – 1660)の「フルートを吹く少年」です。
ユディト レイステルは女性で初めて画家の組合に入った画家です。
長くこの作品は誰が描いたものかわかりませんでした。
1823年なってようやく彼女の作品だと認められました。
ナショナルミュージアム所蔵。
この少年が吹いているフルートは一時期物議をかもしました。
フルートの構えが左右逆であることで、反転しているのではないか?と言われたのです。
現代のフルートはキーが複雑で右に構えるしかありません。
この作品が作られた1630年頃はバロック時代。
バロックフルートが発明されていました。
四つに分かれて、金属キー
がついています。
それよりも古い時代
ルネサンスのフルートトラヴェルソは
こんな感じ
穴が空いているだけなので、左右どちらにも構えられます。
この少年の吹いているのは、ルネサンスフルートに近いものでは?
フルートは新しい楽器の発達ともに古いタイプの楽器は忘れさられた。というわけではなく、実際には国ごと、地域ごと、町ごとに横笛があり、現代でもそういう楽器が人の生活に根差して活躍しています。