出張ばかりしている夫が、台湾でもらってきました。街のレストランで食べていたら、いきなりそこで結婚式が始まって、一緒に拍手していたら、頂いたそうです。結婚式のマシュマロ。
夫が結婚式に出会っているとき、私は、梅田のササヤさんで、ブリチアルディの「ローエングリン ファンタジー」を手に入れました。
ローエングリンと言えば、そう。「結婚行進曲」!
「食べて良い?」と言う次男の餌食になる前に、せっかくなので、一緒に撮りました。
もって帰るときにトランクの中でちょっとつぶれてしまいましたが、かわいいでしょ。
結婚行進曲に祝われて結婚した物語の中のエルザと白鳥の騎士は、「素性を問うてはならない」という誓いを破ったエルザの、問いで、破られてしまいます。
幸福に暮らしました、めでたしめでたしと終わるハッピーエンドも考えたワーグナーは、結局批判にもめげずに、騎士が去り、エルザは倒れて息絶えるという悲劇を選びました。
「問い」を立てるというのは、アダムとイブの時代から、神への反抗、神からの自立。
科学の始まりは、楽園から追われ、時には死をもってつぐなうべきことらしい。
不吉な結末にもかかわらず、世界中で、この曲で結婚するカップルが後を絶たないのは、本当にめでたいことです。
まじないや、迷信、神が支配する世界が、終わりつつある証拠のように感じます。
宗教のことではありません。
宗教は本来は人を支配したりはしません。人を幸福にするために発明されたと思っています。発言したために殺されるなんて、宗教ではありません。
しかし、今でも、意見を持っただけで殺され、宗教の名を借りて殺す人々は存在しています。
ワーグナーは、民主化運動に参加したこともありますが、国王の庇護を受け、死ぬまで音楽界に君臨しました。後には、ヒトラーに「ドイツの国土のために剣をとれ!」と言うこの楽劇の中の台詞が利用されました。
宗教や音楽を、幸せな結婚を祈ることに利用する世界が続いて欲しいと願わないではいられません。
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