金曜の夜、フェニックスホールでローナ マギーフルートリサイタルに行ってきました。
スコットランド生まれ、ウィリアム ベネットのお弟子で、ロンドンフィル、ロンドン交響楽団、シカゴ交響楽団など客員主席奏者を務め、ソリストとしても活躍し、現在、ピッツバーグ交響楽団主席奏者。
ピアノは石橋尚子さん。
松井山手でのレッスンを終えて、すぐにホールに向かいました。
ギリギリ、フェニックスホールの入り口に着いたのが、丁度開演時間。
「お急ぎください。」とコンシェルジュ。
「間に合った!」と2階の入り口に着いたら、拍手が聞こえました。
「行ける。」と思いましたが、「こちらでご覧下さい。」とモニター前の椅子に用意されました。残念。
一曲目はバッハの無伴奏バイオリンパルティータ第ニ番 BMW1004 第五楽章「シャコンヌ」ベネット、ブリアコフ編曲
一本のフルートでホールを圧倒する演奏でした。生で聴きたかった💦
チャイコフスキーの歌劇「エフゲニーオネーギン」よりレンスキーのアリア
ドビュッシーのヴァイオリンとピアノの為のソナタ ローナ 編曲
フルートで演奏されるこの曲は、まるでこの楽器のために描かれたように思えました。ローナ はマイクを手にして曲を解説しました。
1楽章は風や、波のようなものを感じ、2楽章はまるでサーカス。ピエロがいたり、ドビュッシーはサーカス好きでした。
3楽章は草原。
低音は太く、高音のピアニッシモはあくまでデリケートです。
休憩時間にアルタス フルートのモデル展示があったので、彼女の吹くモデルを吹かせていただきました。
レスポンス、音程の正確なフルートで自在な表現ができるような気がしました。
休憩の後はフリューリンクの幻想曲op55
2つの大戦の狭間で同性愛者であったフリューリンクは、多くの作品が紛失し、忘れられた作曲家です。
私もこの作品を知りませんでした。
ロマン派的な作品ですが、少しラテンっぽいところもあり、不思議な味わいの作品でした。
上林裕子の「クリスタルの時」
これは、日本の若手フルーティスト 上野星矢のために作られた作品です。
ローナ さんは、この曲を演奏すると子どもの頃、雪の中で遊んだことを思い出しますと、言っておられました。
最後はヴィターリのシャコンヌト短調
ヴァイオリン原曲です。
いつ、どんな目的で作曲されたのかわからない曲で、作曲家もヴィターリではないかもしれないとまで言われているそうです。
神々しく、美しい。
ピアノとのコンビネーション、世界観がぴったりとあっていて、素晴らしい演奏会でした。
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