音楽の喜び フルートとともに

フルート教室  久米素子 松井山手駅 牧野駅 090-9702-8163 motokofl@ezweb.ne.jp

ミルリトンはフランスのお菓子

2024-11-04 21:01:00 | ロマン派
月曜日は渡辺橋駅近くのサロン・ド・プリンシパルでフルートアンサンブル「エスカル」定演前大阪での最終練習でした。
これてす。

実は六甲アイランドオルフェオでは、9日にもう一度練習があります。

プログラムは
ビゼーの「アルルの女」第2組曲
エルガーのエニグマより「ニムロッド」
ドビュッシーの「小組曲」
チャイコフスキーの「くるみ割り人形」の組曲

私は「小組曲」をコンサートフルートで他をバスフルートで演奏します。
バスフルートはGの音が出なくなって、何度締めても緩むので、榎田先生が「キーのネジをボンドで止めなさい。」といわれるのでボンドで止めるという暴挙に出てからまあまあ音が出るようになりました。
タンポがだめなのはどうしようもありません。
ノーブランド、ノーメーカーの古い楽器をお借りしたので、楽器屋さんも調整する部品が無いし、取り寄せるにも情報が無いのでわかりません。ということで断られました。

が、今回はこのまま、頑張ります。
ベストを尽くすしかありません。

榎田先生、今頃になってドビュッシーが終わってバスフルートに持ち替えようとすると、「あれ?フルートはこれだけだったかな?」ですって!
まあ、そんなものでしょうね。

ピョートル イリイチ チャイコフスキー(1840-1893年)ロシア帝国ヴォトキンスク生まれ、ロシア帝国サンクトペテルブルク没

が1892年に作曲したバレエ音楽「くるみ割り人形」はマリインスキー劇場で初演されました。

1892 年12 月6 日 (18) 、 サンクトペテルブルクのマリインスキー劇場でのバレエ初演

1892年に帝国マリインスキー劇場で上演された劇「くるみ割り人形」の断片:マリアンナ - リディア・ルブツォワ、クララ - スタニスラヴァ・ベリンスカヤ、フリッツ - ヴァシーリー・ストコルキン
エルンスト テオパルド ホフマン(1776-1822年)プロイセン王国 ケーニヒスベルク生まれ、プロイセン王国ベルリン没
の寓話「くるみ割り人形とねずみの王様」に基づいています。
台本は、1844年に父アレクサンドル・デュマによって作られた童話の改作からなっています。

「葦笛の踊り」はクララがネズミの王様から救ったくるみ割り人形が王子の姿を取り戻し、招待されたお菓子の王国でクララと王子の前で踊られるディベルティスマン(気晴らし)の中の一曲です。

ロシアの初めの台本では
羊飼いの踊り (デンマークのマジパン)
となっていました。 

マジパンはアーモンドと砂糖を練ってペースト状にしたもので、デンマークではケーキやタルト、チョコレートに入れるなど、スイーツづくりには欠かせないものです。


このチョコの中に入っているものがマジパンだそうです。

フランス語では
Danse des mirlitons
ミルリトンの踊り

それがなぜミルリトンになったのか?
謎はすぐ解けました。
アンデルセンのホームページにあったこのケーキ。

デンマークケーキと書いてあって中にマジパンが入っています。

フランスのミルリトン

ミルリトンはアーモンドクリームのタルトだそうです。
フランス ルーアン(ノルマンディー地方)の伝統菓子で

似ているでしょう?

ミルリトンのもう一つの意味は、
1つはカズーという声を音に変換する仕組みを使った笛の意味ですが、チャイコフスキーの葦笛とは似ても似つかない音色です。

もう1つが騎兵の帽子とのこと。

ルイ15世のルイドール金貨も、

ミルリトン。関係ないですね。

なぜ葦笛?

ロシアの次に初演サれたのがアメリカでその時「Dance of Reed pipe」葦笛の踊りが使用されました。
それをフランスに入れた時に誤訳された…。
では、デンマークと羊飼いはどこに行ったのか?
フランスのお菓子のミルリトンに引っ張られて無くなった?

謎は消えません。
ミルリトンはすっかりフランス風に葦笛を持って、踊られたりもしています。