木津川沿いの夕日。先日月ヶ瀬に行った帰りに撮りました。
1902年ジャック エミール ブランシュ画
「前奏曲」は、全部で24曲あり、12曲ずつに別れて発刊された2巻にわたる曲集です。
の詩集「悪の華」の中の「夕べの階調ハーモニー」の一節から取られています。
振り香炉
クロード アシル ドビュッシー(1862-1918年)フランス帝国サン・ジェルマン アン レー生まれ、フランス帝国パリ没
1902年ジャック エミール ブランシュ画
「前奏曲」は、全部で24曲あり、12曲ずつに別れて発刊された2巻にわたる曲集です。
第1巻は1910年に、第2巻は1912年に発刊されました。
第1巻の4曲目は
夕べの空気に漂う音と香り
Preludes, Book 1: No. 4. Les sons et les parfums tournent dans l'air du soir
題名はシャルル ボードレール(1821-1867年)フランス帝国パリ生没
の詩集「悪の華」の中の「夕べの階調ハーモニー」の一節から取られています。
「悪の華」
ボードレールによる書き込みがなされた1857年版『悪の華』扉。
は36歳の時の詩集でゴーティエに捧げられました。
は36歳の時の詩集でゴーティエに捧げられました。
生前出版された唯一の詩集で、治安裁判で風俗擾乱罪で起訴され、六篇を削除され罰金を課せられました。
一方、芸術家たちから「新しい戦慄の創造」と称えられました。
ドビュッシーの他にもフォーレ デュパルク、ベルクなどが曲を書いています。
「夕べのハーモニー」ボードレール
さあやってきたこの時、
茎を震わせながら
花たちはみな、
振り香炉のように香りを放つ
音楽と香りは輪になって
この夕空に立ち上る
憂鬱なワルツ、
物憂いめまい!
花たちはみな、
香炉のように香りを放つ
ヴァイオリンは震える、
悩みに沈む心のように
憂鬱なワルツ、物憂いめまい!
空は悲しくも美しい、
まるで壮大な祭壇のように
ヴァイオリンは震える、
悩みに沈む心のように
優しい心、
そいつは巨大で暗い空虚さを嫌う!
空は悲しくも美しい、
まるで壮大な祭壇のように
太陽は自分から滲み出した
血の中へと溺れていく
振り香炉
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます