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「不死鳥」低音のための協奏曲

2025-01-27 21:00:00 | バロック
実家の梅の木。つぼみが膨らんでいました。
花まではまだ早いですが、春はもうそこまで来ているようです。
最高気温12度、来週にはまた寒くなるようです。

うちの裏庭にはジョウビタキ(尉鶲、常鶲)がやってきました。
渡り鳥で西日本では冬の間だけいるそうです。
うちで見たのは初めて。
りんごでも枝に刺しておけばよかった。

ミシェル・コレット(Michel Corrette, 1707 - 1795年)
フランス王国ルーアン生まれ、フランス共和国パリ没

は、フランスのオルガニスト、作曲家、音楽教則本の著者。
父はオルガニストで作曲家でした。

1737年頃から1780年まで、パリのイエズス会の大学でオルガニストを勤めました。
1773年以前にイングランドに旅したことも知られています。

1780年、アングレーム公爵

アングレーム公爵夫人(ルイ16世とマリー アントワネットの娘テレーズ、従兄弟のアングレーム公爵と結婚しました。)
にオルガニストとして仕え、15年後、87歳でパリで亡くなりました。

彼が作曲した、舞台のためのバレエ音楽とディヴェルティメントの中には、
『Arlequin(アルルカン)』『Armide(アルミード)』
『le Jugement de Midas(ミダスの審判)』
『les Âges(時代)』
『Nina(ニナ)』
『Persée(ペルセウス)』
があります。
オルガン協奏曲など多くの協奏曲を作りましたが、その中でも25曲のコミック協奏曲が有名です。
その他にも、ソナタ、歌曲、室内楽器楽曲、クラヴサンのための小品、カンタータ、宗教声楽作品などがあります。

『The Grove Concise Dictionary of Music』にコレットの項目があるが、「彼の音楽のほとんどは安っぽく取るに足らず、彼の作品の多くは通俗的なメロディが使われている」と評価が低く、その後散々な批判がされてきました。

しかし、それは古典派の時代に入っていたにもかかわらずバロック時代のスタイルで作曲し続けたためでは無いか?と思います。

彼の最も大きな音楽史的な功績は
オルガンの演奏や作曲の他に、コレットは演奏会を運営し、音楽を教えたために多数の教則本を書いたことです。

彼は20に近いさまざまな楽器(ヴァイオリン、チェロ、コントラバス、フルート、リコーダー、バソン、クラヴサン、ハープ、マンドリン、声楽などなど)のための音楽教則本を書きました。
タイトルは、『Art de se perfectionner sur le violon(ヴァイオリンを完璧に弾きこなすための技術)』とか、『L'Ecole d'Orphée (オルフェウスの学校)』といったようなもので、フランスとイタリアのスタイルを書いたヴァイオリンの専門書もあります。

そうしたコレットの教育の仕事は「現代の演奏技術に明晰な洞察を与える」という功績を残しました。

「協奏曲 不死鳥」は低音楽器のために書かれました。
作曲年代はわかっていませんが、珍しい楽器編成のせいか演奏機会は現代でも多いです。

4つのヴィオラあるいはチェロ、バスーン、あるいは3つの低音楽器と通奏低音のために書かれています。

CONCERTO LE PHENIX / Michel Corrette





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