ひろの映画見たまま

映画にワクワク

バベル

2007-04-30 17:14:57 | 映画
モロッコ、東京、アメリカ、メキシコと世界をまたにかけた大作だ。

それぞれが、コミュニケーションの問題を抱えながら、事件が起きる。

三つの物語が、平行して描かれる。

接点はあるが、それぞれ独立した物語だ。

人のコミュニケーションは、言語なのか?

しかし、言語がわからなければ、コミュニケーションは難しい。

東京編では、聾者がテーマだ。

高校生の菊池凜子扮するチエコは、母を亡くし

唯一の友達以外とはうまくコミュニケーションが取れない。

そして、自らの体で表現しようとする。

最後は、父親にすがりつく。

モロッコでは、誤って観光客を射殺してしまった少年。

兄を警察に銃撃され、無抵抗に警察に自首する。

一方、銃撃された観光客の妻。

怪しくなりかけていた夫婦の絆を取り戻す夫。

メキシコでは、越境という最も重い国の間での

コミュニケーションが。

砂漠に置き去りにされた、子供たちとそのせわをする老女。

どのシーンもひりひりとする、痛さが感じられる。

特に、東京での薬とアルコールで怪しくなったチエコたちの映像は

目が舞うような感覚だ。

気分が悪くなった人が出たという話もうなずける。

スケールの大きさで圧倒される。

見終わった後も尾を引きそうだ。
コメント
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