サラエボは、内乱に明け暮れた旧ユーゴの分裂の地、ヘルツェゴビナの町である。
その町に住む、未亡人の女性とその娘(中学生か)の話だ。
女性は、セラピストに通っており、その場面で映画は始まる。
なにか隠し事をしているのがわかるので、その興味が
ずっと後まで惹きつける。いやむしろうっとおしい。
どうなんだという思いが。
夜のクラブに勤めるが、男女間のシーンになると頭を痛める。
でも、クラブだから、そういう雰囲気なのになぜ彼女はそこに勤めるのか。
娘の修学旅行のお金がいるからだが。
一方娘は、父がムジャヒディンで殉死したと思いこみ皆にそう言っている。
一方で、貧しい母子家庭の子ゆえに勝ち気だ。
そして、おなじ内戦で父を亡くした男性と親しくなる。
そんな、日常的な話が淡々と丁寧に語られる。
主人公はクラブの用心棒と、彼も戦争の犠牲者の家族と知って親しくなる。
そんな話だけではこの映画の本当の良さは分からない。
ネタばれしたくないが、結局内戦当時、
この民族の戦いで、レイプによる民族の辱めがあったことだった。
その真実が明かされ、そして娘と和解する最後の温かみが
この映画の平和への希求を告げている。
ラストのエンドロールで、字幕しか映っていないのに
バックミュージックでじわっと効いてくる。
涙があふれ出す。
素晴らしい演出だ。
その町に住む、未亡人の女性とその娘(中学生か)の話だ。
女性は、セラピストに通っており、その場面で映画は始まる。
なにか隠し事をしているのがわかるので、その興味が
ずっと後まで惹きつける。いやむしろうっとおしい。
どうなんだという思いが。
夜のクラブに勤めるが、男女間のシーンになると頭を痛める。
でも、クラブだから、そういう雰囲気なのになぜ彼女はそこに勤めるのか。
娘の修学旅行のお金がいるからだが。
一方娘は、父がムジャヒディンで殉死したと思いこみ皆にそう言っている。
一方で、貧しい母子家庭の子ゆえに勝ち気だ。
そして、おなじ内戦で父を亡くした男性と親しくなる。
そんな、日常的な話が淡々と丁寧に語られる。
主人公はクラブの用心棒と、彼も戦争の犠牲者の家族と知って親しくなる。
そんな話だけではこの映画の本当の良さは分からない。
ネタばれしたくないが、結局内戦当時、
この民族の戦いで、レイプによる民族の辱めがあったことだった。
その真実が明かされ、そして娘と和解する最後の温かみが
この映画の平和への希求を告げている。
ラストのエンドロールで、字幕しか映っていないのに
バックミュージックでじわっと効いてくる。
涙があふれ出す。
素晴らしい演出だ。