昭和15,6年、第二次世界大戦に日本が突入した
その時期に、平和を願うという思想のもとに
頑として、自説を曲げず獄死した野上滋の物語だが、
題名が示す通り、本人よりも、その妻であり、
子供達の母である母べえの物語である。
夫の逮捕から、獄中死まで、夫を支え、家族を守り通した
けなげな女性の物語である。
ただ、後日談として、臨終画面が語られる。
当時は、国民全員がお国のためということであって、
すこしでも、おかみに逆らうことは許されない。
しかし、何でも。統制される世の中に反抗するのは許されないのか。
次女のわがままで、その一端を描写する心憎さ。
当時の閉塞した状況の中で、家族、友人、隣人と
心温まる人いたという物語の芯が通っているので、
中には、寅さん的なおかしさを織り交ぜながら、
巧に劇を構成している。
主演の吉永小百合はさすがだ。
表情だけで、演技ができるうまさはうならずにはいられない。
その時期に、平和を願うという思想のもとに
頑として、自説を曲げず獄死した野上滋の物語だが、
題名が示す通り、本人よりも、その妻であり、
子供達の母である母べえの物語である。
夫の逮捕から、獄中死まで、夫を支え、家族を守り通した
けなげな女性の物語である。
ただ、後日談として、臨終画面が語られる。
当時は、国民全員がお国のためということであって、
すこしでも、おかみに逆らうことは許されない。
しかし、何でも。統制される世の中に反抗するのは許されないのか。
次女のわがままで、その一端を描写する心憎さ。
当時の閉塞した状況の中で、家族、友人、隣人と
心温まる人いたという物語の芯が通っているので、
中には、寅さん的なおかしさを織り交ぜながら、
巧に劇を構成している。
主演の吉永小百合はさすがだ。
表情だけで、演技ができるうまさはうならずにはいられない。