1956年作品。
「天災の後に人災が来る」というフレーズが画面に現れるが、これまさに、昨年の311地震に当てはまる。原発事故の人災が証明されたばかりだ。
映画は、杉浦明平のルポの映画化というから、当時はこんな感じの人災だった。
ただ、この映画思いっきりカルカチュアライズ(戯画化)され、登場する役者の素敵な持ち味と相まって、実に笑える映画なのだ。
台風で村中が被災した中、小学校を被災したことにすれば補助金が下りるというおいしい話から始まる。
町長、町役場、町議会など、町の政治を預かる人々が、自らの私利私欲で動き、とらぬ狸の皮算用で動き回るのだ。
当時は、接待に宴会場と芸者を使い、裏金を用意するという風習があったらしいが、それを見事に風刺。
一方、建て替えられる小学校の教員と彼を訪ねてきた友人とがこの騒動に巻き込まれ、若者の立場がクローズアップされる。
この若者に、先生の菅原謙二、友人の佐田啓二、先生の恋人に野添ひとみ、友人と仲良くなる芸者に桂木洋子と、フレッシュなメンバーが。
政治世界の風刺と、若者の恋愛がからんだ傑作だ。
「天災の後に人災が来る」というフレーズが画面に現れるが、これまさに、昨年の311地震に当てはまる。原発事故の人災が証明されたばかりだ。
映画は、杉浦明平のルポの映画化というから、当時はこんな感じの人災だった。
ただ、この映画思いっきりカルカチュアライズ(戯画化)され、登場する役者の素敵な持ち味と相まって、実に笑える映画なのだ。
台風で村中が被災した中、小学校を被災したことにすれば補助金が下りるというおいしい話から始まる。
町長、町役場、町議会など、町の政治を預かる人々が、自らの私利私欲で動き、とらぬ狸の皮算用で動き回るのだ。
当時は、接待に宴会場と芸者を使い、裏金を用意するという風習があったらしいが、それを見事に風刺。
一方、建て替えられる小学校の教員と彼を訪ねてきた友人とがこの騒動に巻き込まれ、若者の立場がクローズアップされる。
この若者に、先生の菅原謙二、友人の佐田啓二、先生の恋人に野添ひとみ、友人と仲良くなる芸者に桂木洋子と、フレッシュなメンバーが。
政治世界の風刺と、若者の恋愛がからんだ傑作だ。