ひろの映画見たまま

映画にワクワク

NHK山田洋次が選んだ日本映画100選 喜劇編 渋谷実監督の「好人好日」

2012-07-11 16:07:42 | 日本映画
1961年作品。

数学者岡潔がモデルとされるが、要は松竹メロドラマ路線の喜劇だ。

笠智衆が、数学者に扮し、世間体にかまわず、貧乏を卑下せず、ちょっと風変わりな男を好演。

舞台は奈良。冒頭大仏が出てきて、数学者の娘の悩みを聞いてくれる。

娘は市役所に勤めていて、そこの同僚の男性と恋仲に。

ただ、娘はもらわれっ子で、一方、男は奈良の老舗の墨屋の息子。おせっかいな姉と昔気質のおばあちゃんがいる。二人の仲はうまくいくのか?

この二人の見合いで前半は、どたばた劇。

後半は、数学者が文化勲章を受けることになり、上京。昔の学生下宿に泊まり懐かしがる。が、泥棒に入られ勲章を取られてしまう。この泥棒を三木のり平が演じ盛り上げる。

その後、文化勲章なしで、宴席に出ることもならず、ドタバタ喜劇。

ま、のほほんとした天然ボケ学者に扮した笠智衆、その妻で、おおらかなかみさんぶりの淡島千景、また、岩下志麻がデビュー間もなく、娘を演じ頑張っている。(極妻とは大違いの可愛さです)

そのほか、乙葉信子、北林谷栄など脇を固める面々の達者なこと。ピシリと映画を締めています。



まあ、小品ながら、良質のホームドラマで、じんわりと笑わせてくれます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする