ひろの映画見たまま

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日本映画「死刑弁護人」、死刑になる犯罪者の弁護を続ける安田弁護士のドキュメント

2012-09-07 16:40:41 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆

和歌山カレー事件、光市母子殺害事件、オウム真理教教祖麻原彰晃など、世をにぎわした事件の弁護をし、世に「悪魔の弁護人」と呼ばれた安田好弘のドキュメントだ。

テレビ東海が、づっと追い続け、テレビで放送したものを映画化したものだ。

最近の和歌山カレー事件の、証拠の不十分さを指摘している。

世の中では、林真須美しか考えられないとして、注目が集まっているが、この映画を見ると、かなり怪しい証拠で追いつめているように見える。

一方、光市母子殺害事件で、殺害方法に疑問を呈しているが、これは、証拠採用されなかったのか?

ほぼ死刑と考えられる案件は、なかなか引き受ける人はいない。あえてそれを引き受け、論点を詰めていき、裁判に臨む。殺人犯の肩を持つわけだから被害者の心情からすれば「悪魔」なのだろう。

一方で、死刑廃止論者でもある。ただ、弁護と論とは区別して考えていると安田は言う。

それにしても穏やかな顔だ。テレビでバッシングされる彼は、確かに悪魔っぽい。これは映画を見て、反省した。人は見かけだけで判断するな。

ただ、鋭い、検察の穴を探し出し、論を組み立て弁護するのだから、それは必然だ。

犯罪者のよってきたる、生活基盤、それは大きな要素だろう。でも麻原の弁護はどうだったのだろうか?今はくるってしまった麻原には食いつきようがないが。

映画は、安田弁護士側から描いているが、決して、彼を称賛しているわけではない。ただ、言い分は聞いて描いている。

後は、見る人の判断だ。考えさせられる映画だ。
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