おすすめ度 ☆☆☆★
若手俳優チャーリー・プラマー主演のサスペンススリラー。
10年前「クローブヒッチキラー」による女性連続殺人事件が起こった町の話。
被害者は皆、巻き結び(クローブヒッチ)で縛られていた。犯人は未だ捕まっていない。
ある日主人公の青年の父親の車内から縛られた女性の雑誌の切り抜きが出てくる。
疑念を抱き父親が定期的に籠る倉庫や地下室の中を探ると10年前に起きた事件の証拠となる免許証や写真が見つかった。
クローブヒッチキラーについて調べる事が趣味だという女性(青年と同世代)と共に、父親を尾行。ついに犯行を目の当たりにする。
過酷な道徳的ジレンマに陥った思春期の少年の動揺を冷徹に見すえながら、神への信仰によって過去の陰惨なトラウマを覆い隠してきた町の平穏が脅かされ、タイラーを取り巻く世界そのものが崩れ落ちていく予兆を観る者に抱かせる。
結末は、ほぼ予想通りに展開。
じっくりとした描写がいい。