おすすめ度 ☆☆☆
R15+
アメリカ政府は深刻化する移民増加問題の対策として、1年に一晩だけ殺人を含む全ての犯罪が合法化される法律「パージ」を発令する。
元々「パージ」は荒廃した国家を再建した「新しいアメリカ建国の父たち(NFFA)」の政策で、一年一回の実行日、夜から朝までの12時間、殺人などの犯罪行為が合法となる。4年間のトランプ政権の影響か、人種差別主義の白人グループの台頭が不気味だ。メキシコの犯罪多発地域から逃れた不法侵入のメキシコ人夫婦(ホアンとアデル)に焦点をあて、テキサスの牧場で働く姿を追う。
しかしパージに乗じて人種差別主義の過激派組織が暴走を始め、終わりのない「無限パージ」へと突入してしまう。メキシコ政府は無法地帯と化したアメリカを援助するため、6時間だけ国境を解放すると宣言。メキシコ移民の夫婦アデラとホアンは雇用主一家と共に国境を目指すが、道中で過激派の一団に遭遇してしまう。
つまり12時間限りのパージを勝手に延長する輩が続出して、フォーエバー・パージ状態に至ったのだ。NFFAは各地に軍隊を出動させて、混乱の抑えようとする。しかし一度崩されたルールは無力だった。牧場一家もメキシコ人労働者も犠牲者を出しながらも、ホアンとアデル、ディラン夫婦と生き残り、メキシコ国境を目指す。カナダとメキシコ政府は、アメリカからの非武装の難民を受け入れるからだ。
かなり、残酷な描写もあり、見れる。