おすすめ度 ☆☆☆★ (劇場鑑賞)
ジェラルド・バトラー主演で、アメリカ国防情報局の職員ミッチェル・ラフォーチュンがアフガニスタン赴任時に体験した実話をベースに描いたアクション。
イラン国内で核開発施設の破壊工作に成功したCIA工作員トム・ハリスは、CIAの内部告発による機密情報漏洩で全世界にその正体が明らかとなってしまう。ミッションを即刻中止し、中東からの脱出を図るトムは、30時間後に離陸する英国SAS連隊の飛行機に搭乗するため、アフガニスタン南部のカンダハルにあるCIA基地を目指す。しかし、イランの精鋭集団・コッズ部隊、パキスタン軍統合情報局(ISI)、さらにタリバンの息がかかったゲリラ、金次第で敵にも味方にもなる武装集団など、トムをめぐる追跡劇は敵と味方が入り乱れる混沌としたものとなっていく。
バディには地元の通訳のオヤジ。ウォーアクションながらに、ロードムービーのような感じもする。2人が行く先々で窮地を脱出して絆を深めて、単なるアクション映画で終わらせていないところが面白い。
それぞれの組織の敵対関係など全く分からないながらも、車を乗り換え、ヘリと格闘して、知り合いに助けを求めるものの、完全に味方というわけでもなく、いつ命を落としても不思議ではない状況が続き、紙一重の展開での逃走劇が面白い。