ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「ベネシアフレニア」、この憎しみは殺戮でしか癒せない!

2023-11-30 20:29:55 | スペイン映画

おすすめ度 ☆☆☆

R15+ グロテスクな殺人。

スペインの鬼才アレックス・デ・ラ・イグレシアが、近年社会問題化している「オーバーツーリズム」を背景に連続殺人鬼が引き起こす惨劇を、イタリアのジャーロ(ジャッロ)映画へのオマージュを散りばめながら描いたホラー映画。

スペイン語の原題『Veneciafrenia』、「ヴェネツィアの心の病」という意味。

結婚を間近に控えたスペイン人のイサは、独身最後の期間を友人たちと満喫するべく、カーニバルで賑わうイタリア・ベネチアへやって来る。しかし近年のベネチアでは、観光客の増加による環境悪化が社会問題となっていた。イサたちがボートに乗り込むと、カーニバルの衣装を着た道化師が同乗してくる。その不気味な雰囲気さえも楽しもうとするイサたちだったが、その道化師の正体は観光客を狙う恐ろしい殺人鬼だった。

殺し方はオーソドックスながらも、鉄のフックで吊るして殺した女を、操り人形のようにして主人公をおちょくる犯人の狂気。

 

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「アシスタント」、わたしはどうする!

2023-11-30 17:11:44 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆

Unext鑑賞  劇場公開  DVDは未発売

2017年にハリウッドを発端に巻き起こった「#MeToo運動」を題材に、憧れの映画業界が抱える闇に気づいた新人アシスタントの姿を通し、多くの職場が抱える問題をあぶり出した社会派ドラマ。

名門大学を卒業して華やかな映画業界に就職した筈のジェーンの仕事は朝から晩までアシスタントという立場での雑用。会長の妻からの電話の受け答えがまずいと叱責され、謝罪文を書かされる。それだけならまだしも田舎から出てきた新人をホテルに送ると会長も社内から不在となり、先輩たちは目配せを始める。人事部に相談すると握りつぶされ、オフィスに戻れば、相談の内容が既に知られていて…

姿こそ見せない会長だが、ワインスタインの事務所の実話とばかり思って見ていたら、数百に及ぶリサーチとインタビューから抽出し構成したものらしい。

淡々と、事務をこなすシーンが続く。

主演のジュリア・ガーナーひそかな魅力。

 

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