おすすめ度 ☆☆☆☆ (劇場鑑賞)
世界で17万人の命を救ったIABP(大動脈内バルーンパンピング)バルーンカテーテルの誕生にまつわる実話を映画化したヒューマンドラマ。
1970年代。小さな町工場を経営する坪井宣政と妻・陽子の娘である佳美は生まれつき心臓疾患を抱えており、幼い頃に余命10年を宣告されてしまう。どこの医療機関でも治すことができないという厳しい現実を突きつけられた宣政は、娘のために自ら人工心臓を作ることを決意。知識も経験もない状態からの医療器具開発は限りなく不可能に近かったが、宣政と陽子は娘を救いたい一心で勉強に励み、有識者に頭を下げ、資金繰りをして何年も開発に奔走する。しかし佳美の命のリミットは刻一刻と近づいていた。
前半は、娘のための人工心臓開発物語。
アメリカで、人工心臓により死者が出たため、日本での研究は打ち切り。
娘の申し出で、世界に役立つ技術を開発してほしいとの要望に応え、後半はバルーンカテーテルの開発に取り組む。
これが成功し、17万人の命が救われたという。モンゴルでも。
心血を賭した町工場の社長の維持の勝利だ。
お涙頂戴にならないが、涙なしでは見られない。
社長に大泉洋、妻に菅野美穂。