ひろの映画見たまま

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「あいたくて あいたくて あいたくて」、人生の半ばを過ぎた大人たちに訪れた「文字」から始まる恋の物語!

2024-06-26 21:22:44 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆★

いまおかしんじ監督が、メールのやりとりから始まる不器用な大人の恋を描いたラブストーリー。

クレームのメールから始まる恋もある。メールやチャット、SNSなどネットによるコミュニケーションが普及し、会ったこともない人との会話が成り立ち、意見を述べ合うことのできる世の中で、ほんの些細なやり取りから始まる大人の物語。一人では言葉にできなかった感情がメール相手になら自然に伝えられる。言葉を重ねるたびに何かが動き出していく、優しくゆっくりと…。

一年前に夫を亡くした淳子は夫の残したタイ料理屋を一人で切り盛りしていた。ある日淳子は店に置くハンドメイドのテーブルを通信販売で購入する。送られてきたテーブルは素朴で素敵な作りをしていたが、オマケで送られてきた人形の首が取れていた。気遣いのつもりで淳子がメールすると家具職人の裕司から送りなおすと返事がくる。そもそも不必要なものが壊れて送られてきたことに納得のいかない淳子は「親切の押し売りはやめて、あなたは宮沢賢治の『ツェねずみ』のねずみにそっくりです」と再度返信。そこから二人の会話が始まった…。

人生も半ばを越えたふたりは、やりとりを続けるうちに、次第に会ったことのない相手に興味を抱くようになるが……。

良質のラブストーリー。

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「苦い涙」、人は愛するものを殺す、でも誰も死なない!

2024-06-26 19:21:03 | フランス映画

おすすめ度 ☆☆☆

PG12

フランスの名匠フランソワ・オゾンが、ドイツのライナー・ベルナー・ファスビンダー監督が1972年に手がけた「ペトラ・フォン・カントの苦い涙」を現代風にアレンジし、美青年に恋した映画監督の姿をシニカルかつユーモアたっぷりに描いたドラマ。

若く美しい青年に翻弄される映画監督ピーターの愛と苦悩を描く、ユーモアと風刺の効いたメロドラマ。ピーターの<苦い涙>を通じて、愛の本質や現代社会のパワーや支配関係の問題を描く。
物語を彩る選りすぐりの音楽、拘りぬいた美しいプロダクション・デザイン。

助手のカールを奴隷のようにこき使いながら、事務所を兼ねた広大なアパルトマンの一室で暮らす、高名な映画監督のピーター。最近恋人と別れたばかりで落ち込んでいた彼のもとへ、ある日、親友で有名女優のシドニーが青年のアミールを連れて来訪。アミールの美しさに一目で魅せられたピーターは、早速彼をアパルトマンに住まわせ、ピーターの寵愛と後押しを受けたアミールは、新進の人気俳優として活躍するようになるのだが……。

 

 

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