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おすすめ度 ☆☆☆★ 劇場鑑賞
アイゼンバーグが自らの旅の記憶を元に着想したというストーリーは、史跡に刻まれた深い痛みや哀しみを見つめつつ、それらに真向かう「今を生きる自分」の心情を時に率直に、時に繊細に描き出す。
いとこ同士がポーランドの祖母の家を訪ねるツアーだが、ガイドとツアー客の団体行動の中で、様々なドラマが展開する。ルワンダのジェノサイドを経験してユダヤ教を信じるようになった黒人、家族の誰からも相手にされない孤独な女性、そして極めて保守的で平凡な老夫婦に、生真面目なツアーガイド。
ニューヨークに住むユダヤ人のデヴィッドと、兄弟のように育った従兄弟ベンジー。現在は疎遠になっている2人は、亡くなった最愛の祖母の遺言によって数年ぶりに再会し、ポーランドのツアー旅行に参加することに。正反対な性格のデヴィッドとベンジーは時に騒動を起こしながらも、同じツアーに参加した個性的な人たちとの交流や、家族のルーツであるポーランドの地を巡るなかで、40代を迎えた自身の生きづらさに向きあう力を見いだしていく。
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