おすすめ度 ☆☆☆☆ (劇場鑑賞)
PG12
1386年、百年戦争さなかの中世フランスが舞台。実際に執り行われたフランス史上最後の「決闘裁判」を基にした物語を描く。
騎士カルージュの妻マルグリットが、夫の旧友ル・グリに乱暴されたと訴えるが、目撃者もおらず、ル・グリは無実を主張。
「羅生門」で描かれた三者三様の見方。ただ、本作は、行われた行為に三者の違いはない。視点が違うだけだ。
しかし、その場面の前の出来事が少々異なる。
女性の人権が無視された当時の状況が、事件の背景にある。
しかし、敗者の処遇は容赦ない。
妻も同罪で罰せられ、全裸にされ、さらし火あぶり。
マット・デイモンとベン・アフレックによる脚本、ニコール・ホロフセナーを加えて、女性目線も。
配役は、デイモン、アフレックに加えて、アダム・ドライバー、ジョディ・カマー。
監督は、83歳のリドリースコット。
戦闘シーンや決闘シーンなど迫力あるシーンの連続。
なかなかの力作。