人生日訓(65)
「幼少なる者にまず物をよめと仰せられ候」
蓮如上人が学問のやり方を示された。なかなか今日の私共にも面白い教訓である。
幼少年時代は、何しろ何も知らないことゆえ、まず何でもいいから書物を読ませる
のがいいというのである。若い時に読んだ本は一生忘れないのである。若い時にど
んな本を読んだかということが大略、その人の一生の方向を決めてくれるのであ
る。その次の段階には「又その後はいかに読むとも復せずば栓あるねはらざる由、
仰せられ候」とある。何度も、何度も気に入ったところか、大切なところを、繰り返し、
繰り返し練習学習することが、大切で、読っぱなし何の値打ちもないというのであ
る。今日の教育はどうも、この読みっ放しでありすぎる。ただ先へ、先へ次から次と急
いで進んでゆくだけで、復習暗誦させないから、自分のものにならず、身についてこ
ないのである。
歳時記
七五三
11月15日。 数え年で、男の子は5歳(地方によっては3歳も)、女の子は3歳と7歳に、晴れ着を着て神社・氏神に参拝して、その年まで無事成長したことを感謝し、これから将来の幸福と長寿をお祈りする行事。 もともとは宮中や公家の行事でしたが、江戸時代には一般的に広く行われるようになりました。 3歳の髪置き(かみおき)の儀、5歳の袴着(はかまぎ)の儀、7歳の帯解き(おびとき)の儀の儀式が由来となっています。 11月15日に祝うことになったのは、江戸時代の五代将軍徳川綱吉が、子である徳松の祝いを天和元年11月15日に行ったことからとされています。 また、旧歴のこの日が二十八宿の鬼宿日(きしゅくにち)にあたり、婚礼以外は何事の祝い事にも吉とされていることに加え、11月は秋の実りを神に感謝する月でしたので、その月の満月にあたる15日に、氏神に収穫の感謝すると共に子供の成長の感謝・祈願をしたものと思われます。 七・五・三はいずれも陽数で、縁起の良い数字とされています。 |
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11月に咲いている花「パンジー」
開花時期は、10/10 ~ 翌 7/10頃。 ・ヨーロッパまたはアジア西部原産。 ・19世紀以降欧米各国で 改良が進んでいる。 日本へは江戸時代に 渡来した。 ・・菫(すみれ)の園芸品種。 ・いろいろな種類がある。 ・秋から翌春にかけて長く咲き続け、 花壇の主役として利用される。 寒さに強い。 ・ポーランドの国花。 ・「パンジー」は フランス語の「パンセ(考える)」 という意味で、 つぼみが下を向く形が、 人が頭を垂れ物思う姿に 似ているところから命名。 ・パンジーに似た品種に 「ビオラ」がある。 花の直径が3~5cm以上のものを 「パンジー」、 それより小さいものを 「ビオラ」と、 区分けして呼ぶことがあるそうだ。 「ビオラ」の名は、 属名 Viola から。 ・別名 「三色菫」(さんしきすみれ)。 三色って、黄、紫、黒かな? ・1月9日、2月8日の 誕生花(パンジー)。 ・花言葉は「思慮深い」 (パンジー)。
(季節の花300より)