人生日訓(61)
「鹿は野に鳥は虚空に」
これは漢訳の出曜経に、その原文は梵文の大事(マハーバスツ)にも出ている。仲々
文学的な表現である。このあとに、「義は分別に定まり、真人はさとりに帰するなり」
と続いている。釈迦は、この詩の中で、万物の最後のおさまりどころを示しているの
である。町や村に出た鹿も、夕方には自分の巣のある野原に戻るし、鳥はどこかの
大空に飛んでゆく。正しいか、不正か、真か、偽かということを最後に判断するのは
理性である。立派な人物、たとえば、その道の達人は最後には心の平和に達すると
いうのである。
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11月に咲いている花「お茶」
開花時期は、10/ 5 ~ 11/20頃。 ・白い花をやや下向きに咲かせる。 ・ツバキ や サザンカ の仲間。 ・「ちゃ」は、中国語の「茶」を 音読みしたもの。 ・葉は、いわゆるあの ”お茶っ葉”になる。 「抹茶(まっちゃ)色」■ 【お茶について】 (◆-いろんなお茶の名前) 1.◆緑茶 (お茶の葉を 発酵させないで作ったお茶) 緑茶にもいろいろ種類がある。 (1)4月下旬から 5月上旬頃に摘む、 その年の最初の新芽を 使用したお茶。 5月2日頃の ”八十八夜の茶つみ” で知られる。 八十八夜 = 立春(初日参入) から88日目 これらは、 ◆「煎茶(せんちゃ)」や ◆「一番茶」と呼ぶ。 「煎茶」と同じ品種で やや高級なものに 「玉露」と「抹茶」がある。 ◆「玉露(ぎょくろ)」 栽培に手間がかかる、 やや高級品。 ◆「抹茶(まっちゃ)」 抹茶アイスクリームなど。 (2)夏以降の新芽でつくる、 二番茶、三番茶。 ◆「番茶(ばんちゃ)」と呼ぶ。 葉が大きい。 これと同じ品種に 「玄米茶」と 「ほうじ茶」がある。 ◆「玄米茶(げんまいちゃ)」 番茶に、炒(い)ったお米を 混ぜたもの。 ◆「焙じ茶(ほうじちゃ)」 番茶を 強火で炒(い)ったもの。 「焙(ほう)じる」とは、 強火であぶって 湿気をとること。 2.◆ウーロン茶(お茶の葉を 半発酵させて作ったお茶) 暑いときは 冷えたウーロンがうまい♪ 3.◆紅茶(お茶の葉を 発酵させて作ったお茶) ミルクティー、 レモンティー、 ハーブティー・・・♪ ちなみに「麦茶」は 大麦などを 焙(ほう)じたもの。 ・薬効 へんとう炎、歯痛 ・薬用部位 葉 ・生薬名 「茶葉(ちゃよう)」 ・「朝茶のむ 僧しづかさよ 菊の霜」 松尾芭蕉 「行(ゆく)としの めざまし草や 茶筌賣(ちゃせんうり)」 与謝蕪村 「朝々や 茶がむ(う)まく成る 霧おりる」 小林一茶
(季節の花300より)