人生日訓(360)
「朝に道をきいて夕(ゆうべ)に死するも可なり」
有名な孔子のことばとして論語に出ている。人生五十と昔か
ら言う。当節は人間の寿命も大分延びて八十歳でも、今日で
は一般的になっている。しかし、人間の値打ちはただ長生き
することにはあるまい。のんべんだらりと百年間、生きていて
も、社会に何ら貢献することなく、ただ酔生夢死するようでは
、何の値打ちもない。反対に、二十台、三十台で死のうとも、
立派な人生を充実したものなら、その方がはるかに尊い人生
であろう。ここで孔子が「道」といっているのは人間として踏み
行うべき道徳のことであろう。「じぶんはこのために生まれて
きたのだ」というぎりひりの人生観を自分のものにした人な
ら、当人としても、「いつ死んでも惜しくはない」という悠々た
る悟りを体験することであろう。
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6月から咲く花「花菖蒲(はなしょうぶ)」
開花時期は、 6/ 1 ~ 6/25頃。 梅雨の頃の代表的な花の一つ。 ・野生の 「野花菖蒲(のはなしょうぶ)」 を原種として改良された、 国産の園芸植物。 ・葉が菖蒲に似ていて 美しい花が咲くことから 「花菖蒲」。 ・500年くらいの 栽培の歴史がある。 花の系統は 江戸系、肥後系、伊勢系の 3つに大きくわかれる。 (その他に、 長井古種とアメリカ系、がある) ・よく開催される「あやめ祭り」の ”あやめ”とは この花菖蒲のことを 指すことが多い。 昔の人が花菖蒲とあやめを 間違えて、 祭りの名前にしてしまったらしい。 (ただでさえ見分けにくいのに、 よけいに ややこしくなります) ・5月5日、6月8日の 誕生花(花菖蒲) ・花言葉は 「うれしい知らせ、心意気」 (花菖蒲) ・三重県の県花(花菖蒲) ・「わが恋は 人とる沼の 花菖蒲(はなあやめ)」 泉鏡花
(季節の花300より)