人生日訓(375)
「古人もみな金骨にはあらず」
曽洞宗を開いた道元の言葉。つづいて、「在世もことごとく
上器にはあらず、(中略)しかあれば我れらも賤しく拙なし
と云ふとも発心修行せば決定得すべしと知て即ち発心す
るなり」と言っている。ここに「在世」と言っているのは仏教
徒が等しく憧れている釈迦存命中ということで、誰しも釈
迦の在世中の弟子たちは、みんな立派な人物と思い過ぎ
て、自分の凡下卑賎に劣等感を持ちすぎるのに対して戒
めたのである。とくに、人間というものは、「古人」はみんな
利根上器の人々ばかりであったと思いすぎることを戒め
られたのである。法然も同じような見識をもって、「先にこ
そ生まれ玉いたれ」と、先学の人々に鋭く立ち向かってい
る。人間は、いつも同じである。昔が良かったわけでもなく
、現在が悪くなったのでもない。五十歩、百歩の違いである。
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6月から咲く花「アカンサス」
開花時期は、 6/ 5 ~ 7/20頃。 ・おもしろい花のつきかたをする。 ・人の背丈以上になる。 ・地中海沿岸原産。 日本には大正時代に渡来。 ・古代ギリシャ建築に使われた、 コリント様式の柱の頭の部分は、 このアカンサスが 題材となっている。 紀元前5世紀のギリシャ時代、 ある彫刻家が コリントという土地で、 女の子のお墓にあった アカンサスの姿形から ヒントを得て、 コリント様式の建築物を 作ったらしい。 ・ギリシャの国花。 ・別名 「葉薊(はあざみ)」。 ギザギザな葉が 薊の葉に似ている。
(季節の花300より)