人生日訓(526)
「おのれの拙によりて人の能を忌むこと勿れ」
勿論、自分とて、いかに字が下手とても、それなりに弁解する理屈
も知っている。「自分の名前が書ければいい」と孔明の故事さえも
覚えている。自分には、また、自分の字の下手のよさも自負してい
る。しかし、何にしても、自分の手が動かぬのである。能書を見る
と、ほれぼれし、感心もするのだが、心のどこか抵抗はある。これ
をもっとさらっと行かぬものかと恥じる。一生をかけて字を習って
みようかという気のないわけでもないが踏み切れない。「自分には
自分の天地がある」と自ら慰めながらも、まさ一分釈然としないも
のが残っている。
============================
11月に実のなる樹木「梔子(くちなし)」
開花時期は、 6/15 ~ 7/末頃。 一重ものは早咲きで 八重ものはやや遅咲き。 ・いい香り。 遠くからでも香ってくる。 ・八重咲きものは実がならないが 一重咲きものは実がなる。 ・実の口が開かないところから ”口無し”の名になった。 また、実にある突起部分を くちばしに見立てた、 「クチハシ」からの変化、 という説もある。 ・将棋盤の下にある「4脚」の模様は このクチナシの実を イメージしたもの。 ・「梔子」の漢字は漢名に由来。 ・実(み)は、だいだい色で、 薬用、染料になる。 無毒なので、布以外にも、 きんとん、たくあんなどの 着色料にもなる。 ・薬効 のどの痛み、食欲不振 ・薬用部位 実 ・生薬名 「山梔子(さんしし)」 ・「梔子(くちなし)色」■ → 色 いろいろ へ ・「小梔子(こくちなし)」は 八重で 「梔子」より少し小型。 形はほぼ同じ。 ・5月6日、7月2日の誕生花 ・花言葉は「洗練、優雅」 「喜びを運ぶ」 ・別名「せんぷく」 ・「口なしの 淋しう咲けり 水のうへ」 松岡青蘿(まつおかせいら) 「薄月夜 花くちなしの 匂いけり」 正岡子規 「山梔子(くちなし)や 築地の崩れ 咲きかくし」 堀麦水(ほりばくすい)
(季節の花300より)