一日一名言(178)
心放せば妖魔となり、収むる則(とき)は仏果を得る
上田秋成が三十代半ばで脱稿した『雨月物語』は「わが国の怪奇小説の
最高峰」。冒頭は「心を欲望のままとき放てば人は魔物となり、正しくも
てば仏の悟りを開くこともできる」の意。その裡から描く世界は、艶めか
しく妖でありながら、知の光がある。
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3月に咲いている花「オオイヌノフグリ [大犬の陰嚢]」
花の特徴 花の色は青く、紫色の筋が入っている。 正面から見ると花びらが4弁に分かれているように見えるが、後ろから見ると1つにつながった合弁花である。 花径は5ミリくらいである。 花の中央には雄しべが2本と雌しべが1本ある。
葉の特徴 葉は円形で、縁に浅い鋸歯がある。 短い葉柄がある。
実の特徴 花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。 なお、陰嚢というのは睾丸のことである。 花の後につく実が2つ並んでいる様子を犬の陰嚢に見立てたという。
この花について 根元近くで枝分かれして横に広がる。
その他 日本在来種のイヌノフグリに比べて、花も草丈も大き目なのでこの名がつけられた。 とは言え、花径は5ミリ程度のかわいい花である。 俳句では「犬ふぐり」が春の季語である。 属名の Veronica は聖者ベロニカに捧げられた名である。 種小名の persica は「ペルシャの」という意味である。
(花図鑑より)