日限山4丁目日記

横浜市港南区日限山4丁目は美しい町です。美しい庭・家は町を美しくし、人々を幸福にします。まちびと

住民による消火栓を使った消火

2015年03月10日 | 日記
最近長崎市の住宅密集地で火災が発生し、住宅など9棟が焼け、焼け跡から1人の遺体が見つかったそうです。
住民は消火栓にホースをつなぎ消火しようとしたが、何んと消火栓とホースの接続金具の口径が違っていたため接続できず、しょうがないのでバケツリレーで消火に当たったそうです。
バケツによる消火は効果がなく、一気に火の手が広がったそうです。

この事件から二つのことを学ぶことができます。

住民でも消火栓を使った消火はできます。
昨年西洗自治会では消火栓を使った初期消火についてアンケートをとりましたが、少数ですが、消火栓を使った初期消火は住民はできないから訓練をやっても無意味と書いた人がいたそうです。
しかし、いざとなると人は驚くべき力を発揮するもので、長崎市の住民のように消火栓を使って火を消そうとするものです。
西洗自治会は2010年西洗火消しの会という自治会組織を編制し、約30人の会員が消火栓を使った消火を学び、この会員が指導員になって、町の住民に消火栓を使った消火の訓練を施してきました。
実際に放水する訓練も年に2回行ってきました。
訓練参加率(参加者/世帯数)は4年間平均で0.5だそうです。
累積でみると述べ1000人以上が参加したそうです。
防災意識の高い人は何度も訓練に参加してきたそうです。
住民が消火栓を開けたこともない町の方が圧倒的に多いと思いますが、西洗自治会では住民が消火栓を開けてホースを接続することに慣れつつあります。

消火栓を使った消火訓練は住民が自発的に行うといいと思います。
長崎市の場合は恐らく住民は訓練を受けていたと思います。
不運なことに市消防局が昨年10月ホースを40ミリに変更したが、消火栓とこのホースを接続する媒介金具が50ミリ用だったそうです。
市消防局はひどすぎですが、自治会も問題です。
もし自治会が消火訓練を行っていたら媒介金具が不備であることに気付いたと思います。
長崎市の場合、自治会は消火訓練を行わず、消防が行なっていたのではないでしょうか。
西洗自治会は放水訓練も、消防の協力を得ていますが、西洗火消しの会が住民指導に当たっています。
水を出さないで行なう消火栓とホースを接続する訓練は西洗火消しの会だけで行っています。

手足の不自由な方は無理ですが、普通の方は、いざというときは住民が町を守るとの考えで消火栓を使った消火を学ぶといいと思います。
同時多発の火災や、道路が消防車が走れない状態の場合は消防は来ません。

逃げるのが一番と主張する人がいますが、消せる火事を消さず、延焼をゆるし、さらに死者まで出すようではまずいと思います。
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