西洗子ども会は日限山4丁目の西洗自治会管轄区域に住んでいる小学生を対象に父兄が行事を企画実行しています。
これ以外では、小学生向け行事は、自治会の夏祭り、町の作品展であるいぶき会展、そして自治会老人会である日限山いぶき会主催の表題科学教室ぐらいしかありません。
(注)いぶき会展では子ども会の展示コーナーを設けて、子供たちの作品を展示しています。
今日は10:00-12:00自治会館で表題科学教室が開かれました。テーマは空気で、空気の重さをはかる実験などを行ないました。講師はボランティア団体「かながわ子ども教室」の人々です。企業のOBで、身近な科学的テーマを選び、学校ではやっていない実験を取り入れて義務教育を補完しています。
小学生は1年生から6年生まで16人ほど集りました。空気に重さはあるか、どうやって重さをはかるか、小学生にはむずかしい問題ですが、講師はとてもわかりやすい方法を子供たちに教えてくれました。
手作りの長さ1m弱の天秤ばかりの両端に空気を入れた風船を下げます。バランスが取れていることを確認し、次に一方の風船の空気を抜きます。風船を破裂させると、破片が飛び散るので、破裂しないように、風船のゴム膜の厚い部分、風船の口元か先端に細い筒状の針をさして空気を抜きます。すると天秤は大きく傾き、ふくらんだ風船の方が重いことがわかります。子供たちは風船に空気を入れる、天秤につける、風船の空気を抜くなどの作業を行いました。風船を破裂させないで空気を抜くことができず、教室には何回も風船の破裂音が響きました。こわがって風船に針をさせない子供もいました。
空気の重さを測定する実験も行いました。容量1Lちょっとのプラスチック容器で簡単なポンプで中の空気を抜くことができるものがあります。おもちゃのようなポンプですから完全に空気を抜くことはできませんが、時間をかければかなり抜くことができます。今は小型の電子重量計があり、空気の入った容器と、抜いた容器の重量を精密に測れます。1Lの空気は1g以上あることがわかりました。正しくは1.3gぐらいだそうです。
地表で1平方センチメートルには1kgぐらいの重量がかかっています。この重量の測定はやりませんでしたが、平滑なテーブルの表面に密着するゴム板を張った、取っ手がついた20cm×20cmの板が用意されていました。この板をテーブルに密着させ、子ども達が板を持ち上げることに挑戦しました。400kgぐらいの重さですからもちろん持ち上がりせん。しかし、子供たちは、これはちょっと理解できなかったかもしれません。小さな板だけが見え、その上の空気は見えていません。
この後、地域の「かたり・語りの会」の語り部による童話2話のお話しと、日限山いぶき会の綿菓子づくりがあり、子供達は綿菓子を食べて今日のお勉強を終わりました。
面白い企画だったと思います。
学校ではなく、町で小学生がどう交流するかですが、現代はこの交流が希薄になっています。西洗公園に小学生が行って遊んでいますが、限られた範囲での交流ではないでしょうか。
町が子供たちのために交流の場を用意することは子ども達の故郷意識を高めるのに有効です。大人になってからの、自分は故郷に育てられたという意識は、人生を豊かにするのに有効です。
自治会にとって子ども達を育む町づくりは重要な課題です。子ども会があるからまかせておけばいいではなく、町の子供達が町の大人たちと一緒に楽しむ企画の充実が望ましいと思います。
凧づくり、凧あげが好きな私としては町の凧あげ大会を企画実行してはどうかと思っています。基本、手づくり凧を競うような大会が面白いと思っています。
西洗公園北広場で大人交じりのドッジボール大会もいいのではないでしょうか。