西洗公園は横浜市港南区の人々がよく利用する公園ではなく、日限山4丁目の人々が利用するまちなかの公園です。
約50年前、京急電鉄が、日限地蔵尊の周辺の山林を大開発して宅地造成して売りに出した「京急ニュータウン」の最後の分譲地が日限山4丁目です。
西洗公園が樹木公園になった原因は、京急が、「京急ニュータウン」用に契約したケヤキなどの苗、ツツジ(オオムラサキ)などの苗があまってしまったので、その苗を、無計画に、建設最後の公園である西洗公園に、園芸界では非常識とされていたが、あえて密植で植えこんで処分したせいだと言っている人がいます。私は事実ではないかと思っています。
すでにこのブログで報告どおり、今、西洗公園では「密植」の罰が至るところに出て、巨木となったケヤキなどが弱り、枯れ始めています。
ツツジは強いですから枯れ始めてはいませんが、根がはれず、生気なく、花付きが悪くなっています。港南土木事務所の剪定作業の時期が遅すぎるため花芽を切っているという理由だけではありません。
西洗公園 南の芝生広場(遊具広場)
木々が緑で美しいですね。町の小公園には見えないですね。大公園のようです。しかし、下に広大に広がるツツジの大植栽を見てください。普通なら花で覆われるのにほとんど咲いていません。密植がひどすぎるからです。
(注)剪定が遅くなる原因は、西洗公園はツツジが多すぎ、町の公園ボランティアでは剪定ができない、西洗公園は港南区では優先順位が低いので、花が終わったらすぐ園芸業者を西洗公園に手配できないなどです。対策はあります。1. ツツジを間引く。2. 例えば高さ50cmで大胆に剪定し、翌年の花は諦め、2年目からの花を待つ。翌年から数年は剪定を行わない。
根本問題は、密植面積が広すぎることです。いくらツツジが多くても、現状では西洗公園は美しいツツジ公園になる日は来ません。間引き、1本々々、丁寧に手入れする必要があります
今年度、活動を拡充する西洗公園愛護会は、公園や木々の老化問題の解決に真剣に取り組みたいと思います。抜本的な対策も検討したいと思います。
日限山4丁目の住民は、西洗公園は木々が美しい、港南区の小公園の中では一番美しいと誇りに思っています。この公園の緑の美しさが気にいって、公園の見える家に移住してきたという若い人々もいます。
こういった声も聞きながらどうやって西洗公園の老化問題を解決するか、至難ですが、西洗公園愛護会は、次の50年を見すえて、保守にならず、改善改革の精神で問題に取り組みたいと思います。
私の夢は、公園の美を守りながら、西洗公園を町の住民の居場所、活動場所としてその効用を高めることです。ご関心をお持ちの方は、ぜひ西洗公園愛護会に入会し、公園管理にご協力をお願い申し上げます。
公園掃除は、公園を利用する人がやればいい、自分は公園を利用しない、班員を動員して公園掃除をやる制度は反対と主張する人がいます。
公園利用者はもちろん公園掃除に協力すべきと思います。日限山4丁目には利用するだけの人や組織が多いことは事実です。困った問題と思っています。
しかし、次のようにも考えます。
通常、人は、自分の家を自分の居場所、活動場所としてだいじにします。心に余裕のある人は自分の庭を手入れして自分の居場所、活動場所にします。さらに心にゆとりがあると、近くの公園を自分の居場所、活動場所にして人生を楽しみます。
そこまでいかなくても、家にいる自分の子が、近くの公園を楽しんでいること、また老いた親や町の老人が、公園で憩ったり、スポーツをやって健康でいることはいいことだとか、公園を主会場とするお祭りや防災訓練や公園掃除は、町の人々の交流、まとまりにきわめて有用であることを考えてほしいと祈ります。