2000年代(2000-2009)の後半、住宅用火災警報器の開発が進み、一般家庭でも電気(量販)店で買い、自分でとりつけることが容易になりました。港南消防署は住宅用火災警報器の普及に注力しました。
2009年、西洗自治会の家庭防災員は、住宅用火災警報器をまとめ買いし、希望に応じて家に行って、望ましい設置位置を提案し、取付けの作業まで行いました。取り付けは家庭防災員だけでは手が回らず、ボランティアも起用しました。おかげで日限山4丁目の住宅用火災警報器設置率は区内では高い方でした。港南消防署が西洗自治会を評価し、表彰した理由の一つです。
その当時から十数年が経過しました。
近所の独居老婦人が、昨年、もう住宅用火災警報器が作動しないのではないかと近所の私のところに言ってきました。点検の仕方を教えたのですが、老婦人はできないと言って、私に見てくれと言いました。私も老人で脚立にのるのがこわかったのですが、引きひもを引っ張って警報が鳴るかどうかを調べるだけと思って手伝いました。そのとき、電池はあるが、本当に煙、あるいは熱を検知するだろうか疑問を持ちました。
住宅用火災警報器の寿命の目安は10年だそうです。引きひもを引いて警報が鳴る鳴らない関係なく、最新の住宅用火災警報器に換えた方がいいかもしれません。
今は西洗自治会には西洗家庭防災員の会がありません。2020年の総会で議論議決することなく、2019年度自治会役員会は、家庭防災員の会は「実体がない」という不可解な理由で勝手に解散処分してしまいました。毎年の自治会防災訓練で家庭防災員の会は、心肺蘇生、傷の応急手当てなど、西洗火消しの会が担当できない訓練分野をカバーしてきました。自治会役員会あるいは防犯防災部と家庭防災員の会の間に人に言えない争いがあったのでしょう。この種の争いは自治会でときどきあるものです。
老人だけの家が多い現在の日限山4丁目で、住宅用火災警報器を自分で交換してくださいというのは酷です。
幸い、住民が何らかの方法で住宅用火災警報器を買っておいてくれれば、港南消防署の消防職員が来て交換作業をやってくれるそうです。電話は844-0119です。