日限山4丁目は周囲を緑地帯に囲まれ、散策が楽しい所ですが、緑地帯の散策は足腰が弱い人にとってはきついと思います。舞岡公園は美しい公園ですが、昔の私は平気でしたが、今の私は階段や坂道や砂利道に苦労します。
ある奥さんが、足腰が弱くなった夫の健康を心配して散歩を勧め、何とか夫を家から連れ出すのですが、すぐ家に帰ってしまうと嘆いていました。実際、西洗公園まではたどり着いても舞岡公園までは足を延ばせない人は結構いるようです。
町周辺の緑地帯を環状に結ぶ平坦な緑道の建設は、老人やベビーカー、車いすを押す方にとって必要です。これは自治会や町の人々が行政に働きかけることが大切ですが、町の人ができることは町を美しくすることです。
西洗公園を足腰の弱い人向きに改善するには行政に働きかける必要がありますが、まちなかは、それぞれの家の人が庭を美しくし、その庭を道路から見えるようにすることで実現します。これは自治会が音頭をとってやっていいことではないでしょうか。道路から見える美しい庭は散策者から大変喜ばれます。
幸い日限山4丁目はきつい坂がありません。大通りを除けば車は多くありません。自分の庭を美しくし、道路から見えるようにすることは、町全体を心地よい居場所にすることだと思います。まちなか散歩を楽しむ人が増えるのではないでしょうか。庭づくりをやっている人と散歩者のおしゃべりも増えるのではないでしょうか。
道路と家壁の間隔が狭い場合でもその空間を軽視しないで美化を工夫するといいと思います。美しい町としてよく紹介されるフランスの町などは狭い道路にいきなり家壁です。そこで家壁を草木で覆ったり、オーナメントで飾ったりして、散策が楽しい空間にしています。これだけの工夫で観光地になってしまいますから驚きです。
日本の宿場町は美しい町としてよく紹介されます。道路や、道路と家の間隔は狭いのですが、やはり狭い空間に草木が配置され、散策が楽しくなるように工夫されています。
何となく住んでいるのではなく、自分の庭を美化して町を美化すると考えると、新しい人生の目標ができて幸福を感じるのではないでしょうか。郷土愛も強まるのではないでしょうか。
庭づくり、結果としての町づくりは新型コロナウイルス感染を心配しないですむ経済的で実は贅沢な生き方と思います。