日限山4丁目は住宅地として造成され、快適な老人などの居場所をつくる広大な空き地がありません。港南プラザ前という大きな十字路の4つの角地にあるNTT社宅の跡地は社会施設建設用地として有望ですが、社有地ですから住民の自由になる土地ではありません。住民が十分な買い上げ資金を用意するとか、港南区が十分な補助をし、住民の要望を支援してくれるとか、よほどのことがない限り、夢のまた夢です。
町の北側に隣接する南舞岡や南側に隣接する上永谷町にはまだ空き地があり、建設は可能ですが、やはり先立つものは資金であり、行政の支援です。やはり実現は容易ではありません。
空き家などを利用して居場所をつくる試みはこれまでもなされてきており、日限山4丁目ではNPO総ぐるみ福祉の会の居場所運営は実績があります。難点は本格的な快適な居場所にはなっていないことです。
それではどうすればいいのでしょうか。日限山4丁目という町全体を老人などがいい町だと感じる暖かい明るい町にすることなら現実性があるのではないでしょうか。道路から見て開かれた美しい庭、テーブルと椅子があって近所の人が集まってお茶を飲みながらおしゃべりできる庭、昔の日本の家のように縁側とか縁台があって、近所の人がそこに座ってお茶を飲みながらおしゃべりできる家、テーブルと椅子、トイレなどがあって長居できる美しい西洗公園などがあれば、町全体が老人などにやさしい居場所になるのではないでしょうか。
快適な大規模社会施設ができないなら、暖かい心を活かした町づくりに住民みんなが協力してみるのも一つの手と思います。