老人になると、次第に床生活が大変になります。床生活とは、床に布団を敷いて寝る、座卓で食事や読み書きをするなどの生活です。足腰が弱くなるからです。
先日、上永谷駅の近くのレストランに行きましたら座卓に案内され、参りました。しょうがないので足を前に投げ出して食べました。正座する、正座を崩して座る、胡坐などは膝を痛める原因になると思います。正常な膝の曲げ方ではないからです。
私は8畳一間を書斎兼居間兼寝室に使っています。小さな家で寝室専用の部屋がありません。読み書きは椅子付きの机を使っています。別にパソコンやプリンターをのせる机も並べているのでこれだけで部屋はかなり狭くなります。そこへベッドを入れると、動きづらい狭苦しい部屋になります。
以前、どうしてもベッドで寝る必要がある病気にかかってしまい、娘からいらなくなったベッドをもらい、使いましたが、部屋が狭苦しくなるだけでなく、掛布団がずり落ちる、自分自身が落ちそうになるなど、安心してよく眠れませんでした。
病気が治ると、ベッドは分解し、壁に寄せかけて、部屋を広くし、床で寝ています。布団はせんべい布団で軽いので上げ下ろしは簡単です。電気敷き毛布をシーツの下に敷き、「弱」で使っていると寒くない程度で違和感を感じません。
問題は起きるときですが、手で体重を支えるようにしながらバランスを失わないようにゆっくりと起き上がります。近くに台を置き、手を置いて体を持ち上げるようにすると楽ですが、台に頼り、台を倒したりすると危険です。今は台なしで起き上がるようにしています。
そんなに高頻度に起き上がる訳ではないので、それほど足腰に無理な力は加えていないと思います。
掛布団はずれても簡単に戻せるし、敷布団から体がずれても平面を感じていて安定感があり、よく眠ることができます。
ベッドがいいという説が多いのですが、私は老人になっても床で寝るのが好きです。