前立腺がんで、抗がん剤「ドセタキセル」を使っています。がんの増殖は抑えられていますが、どうもお腹の調子が悪くなってきました。
3月12日(火)は非常に寒い日で1日中お腹の不調に悩まされました。この日に抗がん剤の点滴を受けました。用心してその後の二日間は疲れないように努力しました。
3月19日(火)、また寒い日になりました。便秘の気が出ていてやはりお腹が不調になりました。しかし予定通り抗がん剤の点滴を受けました。便秘を改善するため酸化マグネシウム330mgを毎食後服用しています。そして今夜下痢になってしまいました。大腸の中のものが全部出てしまった感じでした。
寒い夜中、下痢の処理はつらかったが、電気ストーブで体を暖めながら、処理しました。なぜか最近「赤ちゃんのおしりふき」(50枚入りや80枚入り)を無償でもらうことが多く、7袋ありました。これが大変役立ちました。私が赤ちゃんになった訳です。
私よりはるかに若い近所のご主人で、前立腺がん末期の人が、やはり体の動きが悪くなり、杖をついてゆっくり歩いていました。そして下痢に悩まされていました。腸が不調になっていたようです。そしてまもなく亡くなりました。抗がん剤を使っていました。私の現状に似ていました。
「ドセタキセル」は増殖細胞の増殖を抑える効果が大きいと言われています。毛が減る、爪が変形する、造血作用が低下するなどの副作用がでますが、じわりと体力を低下させていることは明らかと思います。
そこで抗がん剤の使用量を減らすと、がん増殖が大きくなるのでしょう。
いまだにがん細胞のみ攻撃する抗がん剤が開発できていないことが不思議です。
今回の新型コロナウイルスについては、ウイルス特有の構造に作用して、あるいは結合してウイルスを無毒化するワクチンを医薬会社が分子設計して約1年の短期で開発したと言われ、日本では国がこのワクチンを採用し、ほとんどの大人に無償で施してきました。
このワクチンをうつと、感染しても重症化しない、実は効果はないなどの説が飛び交い、専門家の間には、反対に死者が出る、後遺症が怖いと主張する人もいて、接種すべきという意見が減ってしまいました。現在もこのウイルスは猛威を振るっており、死者は減っていないが、国はデータを公表しなくなってしまいました。実は今は人の本来の生命力でウイルスと戦っている状態のようです。マスク無効果論まで飛び交っています。
がん細胞のみ攻撃する抗がん剤開発は、がん特異性抗がん剤論がでてから約50年たった今も、開発できていないというのが事実です。
私の体が抗がん剤に負けたとき私は死ぬということでしょう。がんで死ぬことを受容すべきか、抗がん剤で死ぬことを受容すべきか、比較論が難問です。
84歳の私よりちょっと年上の友人は、自分の意志で前立腺がんの抗がん剤使用を中止しました。PSAは100をこえたところで増加がとまっているとのことで、がんも老化しているのではないかと科学的か非科学的かわからないことを言っています。死は覚悟していると言っています。友人は1年たった今も生きています。
私より年下の知人(遠い親戚、元教職)は前立腺がん抗がん剤を使っていて昨年亡くなりました。奥さんが抗がん剤で亡くなったと苦悩していたそうです。
私は抗がん剤を使いながら寝ている療養生活では面白くないので、体の動きが悪くても、食べ、動き、仕事も遊びも大いに楽しむようにしています。動けなくなると、しょうがないから寝るようにしています。本当に動けなくなったら、抗がん剤は無用ということなります。近代医療を受けて動けないで寝ているようでは近代医療は私にとって医療ではないということになります。無駄ということになります。
私は近代医療を受けなければ80歳で死んでいたでしょう。受けたところ84歳の今も生きています。気持ち元気です。行動範囲は狭くなっているが、仕事も遊びもやっています。今のところ近代医療は役だっていると言えそうです。いつ役立たなくなるかということでしょう。
ところで昨年の医療費総額は約150万円でした。これまで納めてきた健康保険料から見ると、他人の保険料を食っている状態ではないと思いますが、今は、今払っている保険料と今医療を受けるとき払う自己負担が生活の負担になってきました。私は今20%自己負担です。年間30万円自己負担ということになります。後期高齢者医療給付制度があって、実質自己負担は20万円となり、ちょっと助かっています。
私に給付される高額療養費は神奈川後期高齢者医療広域連合が、県の税金から支払っているのでしょうか。横浜市に納められた後期後期高齢者医療保険料から出ているのでしょうか。国、県、市町村が複雑にからみ、私達にはちんぷんかんぷんの医療保健制度です。制度維持に無駄が非常に多いでしょう。