農作物をつくる趣味を持っている人は非常に多いと思います。私の家の西隣の方は庭に小さな畑を2面設け、野菜を栽培しています。ときどき取れすぎたと言って作物をくれます。東隣りの方はやはり小さな畑を1面設け、野菜の栽培をやっています。そのまた東隣りの方は、やはり小さな畑を1面設け、売りに出せるような素晴らしい出来の作物をつくっています。
北隣の方は、自分の庭は美しい庭園にしていますが、隣町の上永谷町で貸農地を借りて野菜の栽培をやっています。やはり、ときどき取れすぎたと言って作物をくれます。道路を挟んでお向かいの南側の方は、庭全面を畑にし、柑橘類と野菜の栽培をやっています。はっさくがたくさんとれるので毎年たくさんいただいています。ちょっと粒が小さいが非常に甘いはっさくです。
昨日マルシェを開催した野庭団地は、日限山4丁目の東隣りの町で、高層集合住宅群の町です。高層集合住宅にした代わりに建物の周りには十分な緑空間を設けています。その結果、団地の中に入ると緑空間がいっぱいという感じになっており、戸建住宅からなっている日限山4丁目とはまったく町の雰囲気が異なります。日限山4丁目は美しい町ですが、野庭団地に比較すると、実質、緑空間はないと言っていいほど町は無機質です。住宅と道路だけが目立ちます。
しかし野庭団地には庭がありません。ベランダで植木鉢をつかって野菜を栽培している人が多いのではないでしょうか。本来は禁止ではなかったかと思いますが、建物の周辺の共有地を畑にして、農作物づくりを楽しんでいる人がいます。野庭団地の西側をすずかけ通(どおり)という大通りが囲んでいますが、その脇に農地が残っていました。到底農業をやるような面積ではないので地主は今は貸農地業をやっています。いわゆるシェア畑になっており、今は野庭団地の住民の趣味の畑になっています。
野庭団地すずかけ通(どおり)脇のシェア畑
農作物をつくる趣味は、食料危機に備えるという目的もあるかもしれませんが、親、または祖父母が農業をやっており、子供のころ、農業の仕事を手伝ったという人が多いのではないでしょうか。
私も子供のころは農業の手伝いをよくやりました。父は農家の次男で会社員になりましたが、戦後、失業したときは農地を借りたり、開墾したりして農業をやっていました。農業知識があったようで、農民のようでした。しかし私は今は畑は畑でも庭のお花畑に関心をもっています。