Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

長野&岐阜旅行2目。その2・・・

2011-05-04 23:56:06 | 旅行


白川郷を出て、また山道を通って木曽方面へ。
途中、素晴らしい枝垂れ桜の咲く神社を見つけました。
参道の桜も綺麗なのですが、舞殿にかかる枝垂れ桜がとても大きく、綺麗でした。
まるでこぼれるような枝ぶりで、しばし見とれてしまうほど
樹齢はどのくらいなんだろう・・・今まで見た桜の中で一番大きいかも。


距離の短さを優先して山道を通っていったのですが、車がすれ違えないほど狭く、
カーブも細かくて、初めて車酔いをしてしまいました
気分転換のために道沿いに流れる川を見ながらちょっと休憩。
涼やかな水音と綺麗な空気で、だいぶ回復することができました。


木曽の開田に着いたのが1時半ごろ。
そろそろお腹も減ってきたので、木曾と言えば蕎麦ということで蕎麦屋さんへ。
この「ふもと屋」さんは人気のお店らしく、バイクがたくさん止まっていました。
ギリギリ駆け込んだおかげか、私達を最後に今日の営業は終了。
危なかった・・・


木曽町の開田村に伝わる郷土料理である「とうじ蕎麦」と、盛り蕎麦をオーダー。
とうじ蕎麦の食べられるお店は少ないようで、知らずに入ったのでラッキーでした
鉄の鍋で煮た出汁の中に、「とうじかご」という小さな籠に麺を入れて軽く茹で、
お椀に移してから鍋の中の出汁や具(油揚げやネギなど)を入れて食べます。
すごく美味しいお出汁で、体も温まりました


盛り蕎麦にはワサビのおろし器と生ワサビがついていて、おろしたてを使えます。
噛むほどに爽やかなワサビの香りとともにお蕎麦の香りが口の中に広がります。
何も下調べせずに入ったお店でしたが、大正解でした


木曽に来た目的はこの木曽馬。御嶽山のふもと、木曽馬の牧場に行ってみました。
木曽馬は木曾義仲公が挙兵したときに活躍した、日本在来種の馬です。
小ぶりで顔が大きく胴が長く足が短く・・・
あれ?なんだか昔の日本人の体型のようですね(笑)



こちらの牧場では、引き馬ですが乗馬も出来たので、体験させて頂きました。
北海道で乗馬をした際は一人で乗って林道や草原を走ったので爽快でしたが、
引き馬だとゆったりゆったりと馬上からの景色を楽しむことができます
牧場内には馬車も走り、のどかな風景。


鬣にウェーブがかかって美形なお馬さんがいました。
外来種と在来種、種類は違っても、やはり馬は綺麗な生き物ですね。
性格も穏やかで、おとなしく撫でさせてくれました


近くの開田高原アイスクリーム工房にて、とうもろこしソフトを食べました。
少し寒かったのですが、ほんのりコーンの香りのするソフトクリームは美味
お土産にカマンベールチーズとストリングチーズを購入。カマンベールチーズは、
2009ALLJAPAN ナチュラルチーズコンテストの優秀賞を受賞したそうです

時間があれば木曾義仲公や巴御前にまつわる場所なども回りたかったのですが、
もう4時を過ぎてしまったので、遅くならないうちに木曽を出て中央道を目指すことに。
中央道も途中までは順調だったのですが、大月IC~八王子までが大渋滞
なんとか渋滞を抜けて都内に入ると、都内はスイスイと進むことができました

11時ごろには自宅に到着し、1泊2日の旅行は無事に終了。
移動時間の多い旅行で、行きたくても行けない場所も多かったのですが、
色々と良い思い出ができて、楽しい旅行になりました

今度は飛行機で金沢あたりから入って、雪景色の白川郷に行ってみたいなぁ


長野&岐阜旅行2目。その1・・・

2011-05-04 23:49:14 | 旅行
長野・岐阜旅行2目。
目覚ましが鳴ったのが朝3時半。。。4時間弱しか寝ていません。。。
すぐに支度をして、4時過ぎにはホテルを出発しました。
峠の一本道を走るため、夜明け前に出ないとひどい渋滞に巻き込まれるからです。


峠を越えて有料道路や高速も使いながら、富山県の五箇山へ。
途中の道で、満開の桜並木を発見しました!!
標高が高いせいか今が桜の見ごろのようです。まさかGWに桜が見れるとは・・・


五箇山に到着したのは6時半頃。まだまだ人も少なく、朝日が眩しい時間帯。
目的は世界遺産の一つ、藁葺き急傾斜の屋根が特徴の、菅沼合掌造り集落です。
本当に小さな集落で、家も数えるほどしかないこの場所が世界遺産と聞くと、
ちょっとビックリしてしまいます。


目の前に広がる田園風景は、小さいながらも素晴らしい眺め。
朝早いせいか人もほとんどおらず、満開の桜と鳥の声と朝の光が集落を彩ります。




合掌造りを見たのは初めてですが、藁葺き屋根が趣があってとても良い雰囲気。
こんな山間の小さな村で、よくこの家屋を保つことができたと感心しました。



集落内のお土産物屋さんで、可愛らしい布製の野菜がたくさん売られていました。
地元のおばあちゃん達の手作りだそうで、温かみのあるものばかり。
ミニチュアの合掌造りの家もありました。


五箇山を後にし、高速で岐阜の白川郷へ。
白川郷も合掌造りの集落で有名で、こちらも世界遺産に登録されています。
菅沼集落に比べると規模も数倍の大きな村で、観光客もたくさん来ていました。
今が桜の盛りで、一番良い時期に来れたのかもしれません。

この集落にはとても大きな合掌造りの家があり、大きいものでは5階建ても!!
雪深いこの地で、木と紙と藁でそんな大きな建物が作れるとは驚きました。
5階建てのお家は加賀藩前田家の御典医を勤めていた方の自宅だそうです。


この和田家は国の重要文化財にも指定されている家屋です。
役人だった当主は苗字帯刀を許され、火薬の原料である塩硝の取引で繁栄したとか。
内部に入ってみたのですが、漆器など、調度品も贅沢なものを使っていたようです。




どこを切り取っても絵になる村ですが、やはり背後に雪山が見えるのがいいですね。
集落の中には様々な種類の水仙が咲き乱れ、目を楽しませてくれました。



集落の隅々まで水路が完備され、山からの綺麗な雪解け水が田畑を潤します。
水路には鯉やマスが泳いでいる場所もありました。




なんだか立派な装飾がされた壁のお屋敷があるな~と思ったら、お寺でした。
お寺にある鐘つき台も藁葺きでできていて、とってもステキです。
鐘と桜・・・道成寺みたい(笑)


集落内のあらゆる場所に桜が咲いていて、風が吹くと花びらがひらひらと散ります。
それがまた藁葺きの屋根にマッチしていて、本当に美しい光景でした。


まだここでは桜の時期ですが、世間では明日が端午の節句。
集落内でもいくつもの大きな鯉のぼりが立てられ、気持ちよさそうに泳いでいました。
こんなに空が広いところで泳げたら、鯉のぼりも嬉しいでしょうね。
青空と山と鯉のぼり。「日本昔話」みたい。田舎っていいなぁ。


そろそろ白川郷を後にしようと思いつつ歩いていたら、面白い光景に出会いました。
家が3軒、絶妙なバランスで並んでいて、漢字の「山」の字のように見えます。
なんともほほえましい景色でした。