Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

結婚記念日ランチ@恵比寿「Joel Robuchon」(水色地・流水花の丸柄一つ紋付き付下げ)

2014-11-24 23:41:36 | レストラン
少し早いですが、今週木曜日に迫った結婚記念日を前に、夫とランチにでかける
ことになりました。去年は出産したばかりで、娘を誰かに預けることもできずに
どこにも行けなかったので、久しぶりの二人きりでのランチです

一流レストランなので何を着ていけばよいかと夫に相談したところ、着物で良い
のではと言ってくれたので、着物でおでかけです

結婚してから良いレストランでのお食事には毎回着物で行っていたので、夫の中
では「それなりのレストランで食事=私は着物」という図式が出来あがっている
のかもしれませんね(笑)


今日行くお店はトラディショナルとモダンが上手く融合した店構えと聞いていた
ので、あまりコテコテすぎる柄よりも少し華やかさのある柄が良いかなと思い、
春に仕立てあがった一つ紋付付下げをおろすことにしました


「流水に花の丸」は古典的な図案ながら重さの無い柄ですし、色使いも華やかに
仕上げて頂いたので、こういうシーンにはピッタリですね

今日はランチなので重厚な訪問着では重過ぎるし、結婚記念日なので小紋よりは
ドレスアップしたいし…という日に、一つ紋付付下げはとっても重宝します

付下げは無地場が多いので特に地色にこだわって作っています。こちらの着物は
くすみのない透明感のある水色を、濃くなりすぎないように染めて頂きました。

牡丹・梅・橘・菊・椿・紅葉など四季の花を花の丸に仕上げて頂いていますが、
ちょうど左肩のところに紅葉の花の丸が描かれているので、着席した状態ならば
今日着るのにはぴったりかなと思います。

帯は橙色のものを合わせようかと思ったのですが、洋食のお店であまり古典的な
色合わせはしないほうが良いかな?と思って、無難な白を選びました。かわりに
帯締めに橙を入れて


着物は斜め格子地模様の「伊と幸」の五枚朱子生地を綺麗な水色に染め上げて、
金彩使いの花の丸に流水が描かれた華やかな一つ紋付付下げ。別誂えでいつもの
公庄工房様に製作をお願いしました

帯は有職地模様のある爽やかな白地に、疋田雪輪・華紋・松竹梅などが柔らかな
色彩で格天井のような配置で織り出されている、老舗「藤原織物」唐織の袋帯。

帯揚げは菱地模様のある白い綸子地に、ピンクでハートが絞り出された輪出し。
帯締めは明るい蜜柑色~白のグラデーションになった礼装用の平組。


今日のランチ場所は恵比寿です。数年ぶりにガーデンプレイスに来たらちょうど
クリスマス時期なので、紅葉した並木道がライトアップされているようでした。
光は昼間なので分かりませんが、石畳の上にはレッドカーペットが敷かれて。


レッドカーペットの上を歩きながら坂を下ると、毎年この時期に飾られている、
バカラの巨大なシャンデリアがありました。今年はバカラが創立250周年なので、
過去最大級のシャンデリアになっているそうです


そのシャンデリアを超えて進んだその先が、今日の目的地。恵比寿にある超高級
レストランといえば、いわずと知れた、「Joel Robuchon」です。恵比寿の中心に
これだけの広さのシャトーとは、とっても贅沢な空間ですよね

以前夫がお仕事関係の方と一緒に行ったときに「いいな~」と言ったのを覚えて
くれていたようで、記念日ランチに連れてきてくれました


エントランスホールには大理石の階段の下に大きなツリーが飾られていました。
1階には少しカジュアルなお店「La Table de Joel Robuchon」があります。今日は
披露宴が行われていたようです


2Fがガストロノミーになっていて、こちらはきちんとドレスコードがあります。
移動はお店の方がエレベーターで案内して下さるのですが、素敵な階段なので、
私たちは階段を使わせて頂きました


重厚な木扉の内側は、壁は随所にクリスタルを埋め込んだアイボリーの壁を淡い
黄色にライトアップし、床やテーブルや椅子や調度品は全て黒で統一した空間。
建物自体の作りはトラディショナルなのに、色調はかなりモダンです。


テーブルクロスも黒いというレストランは初めて見たかもしれません。挿し色に
なっているオレンジが良く映えますね

まずはシャンパンで乾杯。こちらのハウスシャンパンはヴーヴ・クリコでした。

お店のお勧めのコースにしたのですが、私は食べられない食材がいくつかあった
ので、それぞれ別のお料理に変更して頂きました


私のスープは薄く焼いたパイ生地に乗せたブルーチーズのクリームと、洋ナシの
スープでした。メニューにはないお料理ですが、と~っても美味しかったです。
着物で行ったからか、和モダンなお皿で、紅葉を飾ってくれました


パンはワゴンで運んできて下さって好きなものを選べるのですが、とても美味し
そうなパンがたくさんあって迷ってしまいます。全てレストラン内のベーカリー
チームが焼いたものだそうです


前菜は、ズワイガニ アヴォカドのフォンダンとザクロのハーモニー。ザクロの
ソースが甘酸っぱくてとても美味しかったですし、彩りもとっても綺麗~


お次はフォアグラ プランチャで焼き、パルメザンチーズのリゾットと共に。
私はフォアグラなど脂肪分の多いものはあまり量を食べられないのですが、この
フォアグラは全く脂っこくなくてびっくりしました


魚料理の前に白ワインを。ワインは夫にセレクトをお任せしているので、写真で
見てもどんなワインかは分かりませんが私好みのものでした


魚料理はスズキ 葱のエチュベとシトロネルの香りのクレーム。レモングラスを
こんな風に使うのには目からウロコでした。スズキにはシンプルに塩を効かせて
いるだけで、あとはこのレモングラスの風味と、葱にかかったクリームソースと
いうシンプルさですが、とても美味しかったです


シャラン産鴨 ロティし、加賀れんこんのファルシとトランペット茸のクーリ 
ごぼうのキャラメリゼとセリをアクセントに。

肉料理は夫は牛フィレ肉でしたが、私はシャラン産鴨にしました。鴨肉を自宅で
調理するときに焼き加減がいつも難しかったのですが、このくらい赤い状態でも
良いのですね。勉強になります



デザート前にチーズもワゴンで運ばれてきました。私はラベンダー風味の山羊の
チーズと、ウォッシュ系のチーズをドライフルーツとともに


チーズにあわせるのに、甘口ワインもお願いしました。こちらは夫も初めて見る
ものだそうで、かなり生産量が少ないワインのようです


予約時に結婚記念日と伝えてくれていたようで、キャンドル付きのスペシャル
プレートを用意してくださっていました。とっても嬉しいです


口直しはライムのグラニテ。お酒もそれなりに飲んでいたのでさっぱりします


私のデザートは、林檎 キャラメリゼにし、シナモンクリームとラムレーズンの
ファーブルトン タタンのソルベと共に

コースのデザートはトロピカルフルーツ系のものだったので私は大好きなタルト
タタンに変えてもらいました。大人なお味のデザートでした


食後はフレッシュハーブティーをお願いしたら、こちらもワゴンで登場でした。
レモングラスとパイナップルミントとスペアミントをセレクト。


食後はソファーでごゆっくりどうぞとおっしゃって頂き、同じくシャトーの2Fに
ある「ルージュバー」へ移動しました。他にどなたもいらっしゃらなかったので
貸し切り状態でゆっくりできました

壁も小物も赤と黒で統一されていて、扉も赤いガラスのお部屋です。夫が座って
いるとなんだかホストクラブみたい…


ハーブティーのお供にはピスタチオのソースのかかったパンナコッタと小菓子。
ゆったりのんびり、食後の時間を楽しませて頂きました。

豪華な店構え、おしゃれな店内、美味しいお料理、教育の行き届いたスタッフ、
お店に相応しい客層。本当に優雅で素敵なお店でした。大切な日にまた来たいと
思えるお店ですね


最後に素敵な階段で記念撮影をして頂きました。こうして素敵なレストランでの
お食事は2年ぶり(一昨年の結婚記念日以来)でしたので、久しぶりに育児や仕事
などの「生活」を忘れて、優雅なひとときを過ごすことができました

素敵なお店に連れて行ってくれてどうもありがとう。また来年も行きたいね