Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

立夏・夏の気始めて立つ

2015-05-06 23:50:49 | 季節行事

昨日は立夏。春が過ぎ去り少しずつ夏めいてくるころです。抜けるような青空に
青々と茂った木々の緑が鮮やかに映えて風も心地よく過ごしやすい時期

初候である5/6~5/10は「蛙始めて鳴く(かえるはじめてなく)」。
田植えが始まって田んぼに水が引き始められる時期ですが、このころになると、
夜にはどこからともなく蛙の大合唱が聞こえてきます。あの声はオスの蛙が雌の
蛙を呼ぶ声なのだそうですよ

この時期には藤の房もかなり伸びて、初夏の風に藤のカーテンが揺れる、優美な
姿を見ることができます。甘い香りと花に誘われるのは人だけではないようで、
周りを飛び回る蜂に驚かされることも

次候である5/11~5/15は「蚯蚓出ずる(みみずいずる)」。
ミミズが土の中から出てくるころで、この時期になるとよくアスファルトの上で
ひからびそうになったミミズを見てびっくりすることがありますね。この時期は
イチゴが最盛期を迎えてますので、GWはイチゴ狩りに出かける方も多いのでは

五月の第二日曜日は母の日ですが、いつごろから日本に定着したのでしょうか。
私も社会人になってからは、毎年欠かさず母にプレゼントを贈っています。普段
なかなか言えない「ありがとう」も、この日はすんなり伝えられます

末候である5/16~5/20は「竹笋生ず(たけのこしょうず)」。
筍が土の中から顔を出し始めます。品種によって違いますが、日本原産の真竹は
この時期が旬。背が伸びてしまうと美味しくないので、出始めたらすぐに掘って
急いで茹でて採れたてを食べて下さい。筍は遠くの名産より近くの掘りたてを。
我が家でも近くに住む親戚の竹林から、毎年筍を頂きます

5月15日には、京都の三大祭のひとつである「葵祭」が行われます。平安時代から
今日まで続く由緒のある祭事で、メインでもある路頭の儀と呼ばれる平安装束を
着た総勢500名の行列は圧巻です


端午の節句 / おうちごはん(端午の節句メニュー)

2015-05-05 23:37:39 | おうちごはん
今日は5月5日、端午の節句です

端午の節句はもともと中国の風習が日本に入ってきたものです。中国では健康を
願い薬効のある菖蒲を漬け込んだ菖蒲酒を飲んでいたのが、日本に渡ってくると
菖蒲湯につかるようになったそうです。

「端午」は「最初の午の日」という意味の言葉で、もともと五月初めの午の日に
行われていた行事でした。季節の変わり目であるこの時期、平安時代には薬効の
高い草木や鹿の角を求めて野山に薬狩りに出かけるならわしがありました。


絹の包の中に薬草を詰めて菖蒲やよもぎやさつきあしらい、五色の糸を垂らした
薬玉を家の柱にかけて邪気を払ったそうです。これを長命縷と呼んで、厄除けや
長寿を願ったとか

また、花々や絹糸を美しくあしらって作られたこの薬玉は、平安貴族のあいだで
端午の節句に合わせて贈り物として使われていたようです。源氏物語の中でも、
源氏の君が花散る里の君へ美しい薬玉を贈る様子が描かれています

時代が下って武士の時代になると、菖蒲の音が尚武と通じるとされて、武家でも
大切な日として祝われるようになります。


江戸時代になると、男の子の成長や武運を願って鎧兜を贈るようになったとか。
また、鯉は川を上り竜門を登ると龍になるという中国の言い伝えから立身出世の
シンボルとされ、まるで鯉が川を泳いでいるかのような鯉のぼりをあげました。
ここから端午の節句は男の子の節句となったのです


端午の節句に欠かせない食べ物の中に粽がありますが、これも中国伝来のもの。

その由来は2300年ほど前、戦国時代の屈原という人物に遡ります。屈原は楚王の
側近でしたが、国の行く末を憂えて汨羅の淵に身を投げました。人々は悲しんで
命日に食べ物を汨羅の淵に投げ込み霊を慰めましたが、ある人の夢に屈原が現れ
「食べ物を蛟龍に食われぬよう、楝の葉に包み五色の糸で縛ってくれ」と言った
ことから、現在のちまきが生まれたといわれています。


また、もう一つ欠かせない食べ物に柏餅があります。柏の葉は、新芽が育つまで
古い葉が落ちないことから、子孫繁栄を願い柏の葉に包んだお餅が端午の節句に
食べられるようです。私は味噌餡の柏餅が大好物です

菖蒲酒はなかなか作る方はいらっしゃらないと思いますが、菖蒲湯をされる方は
多いのではないでしょうか。端午の節句に使う菖蒲は花菖蒲でなくサトイモ科の
菖蒲です。葉には香りが、根には薬効があるとされています。

根の薬効は刻むことで出やすくなりますし、葉には香り以外にも精油成分があり
ますので、根を刻んで布で包んで葉は長いままで入れてお湯を張ると良いとか。
保温や血行促進作用があり、腰痛や神経痛にも効くそうですよ


テーブルには花菖蒲を飾って。ちょうど実家の花壇に咲いていたので2輪もらって
活けました。スッとした立ち姿がとても凛々しくて、端午の節句に相応しいお花
だと思います。この紫色もとっても綺麗

男の子がいらっしゃるお家では色々凝られるのでしょうが、我が家は女の子だけ
なので、季節の行事を楽しむ一環として、簡単に済ませました


初めての動物園 / おうちごはん(イタリア料理:シチリア料理中級・4月)

2015-05-04 23:36:06 | おうちごはん
今日はお天気が良かったので、何かGWらしいことをしようと思って、娘を連れて
近くの動物園へ行ってきました


娘にとっては初めての動物園。移動も多いので、久しぶりにベビーカーに乗せて
回ることにしました。歩き始めてからベビーカーを嫌がりなかなか乗らなかった
のでしばらく封印していたのですが、今日はラクさを実感したようで、車上から
動物を見ては指をさして「○×△いたねぇ~」と言っていました




犬や猫以外の動物をあまり見たことがない娘。アライグマやミーアキャットなど
小さい動物は大丈夫なようなのですが、サル山で元気に動き回るサルを見ると
怖がって泣き始めてしまいました。テレビで見るのは好きで「ウッキッキー」と
言って喜んでいるのですが、実物は想像以上に動きが激しかったようです(笑)




フラミンゴは大きいのですがなぜかお気に入りで、じ~っと見つめていました。
ポニーや牛やカピバラなどは大きいですがあまり動かないので、あまり怖くない
ようで「ねんね~」と言って指さしていました


園内にはミニ機関車も走っていたので、主人と一緒に乗ってみました。基本的に
乗り物はなんでも好きなようで、通り過ぎる人達にたくさん手を振って楽しんで
くれていたようです


動物達に直接触れ合えるコーナーもあって、時間によって色々な動物が出て来て
くれるのですが、私達が行ったときはモルモットと遊べるときだったので、少し
一緒に遊ばせてもらいました。私の膝に乗ったモルモットをこわごわ撫でる娘

あとでその時の写真をカメラで再生して見せてみると、思い出したのかカメラを
なでなでし始めました。楽しかったのかな


一通り動物を見終わった後は、綺麗に咲いた藤棚の下でランチ。茂った藤の葉が
ちょうど良く陽射しをさえぎってくれてとっても気持ちの良いランチでした


食後は園内を少し歩いて腹ごなしをしたら、帰りの車で娘はぐっすりお昼寝に。
午前中いっぱい思いっきり遊んで疲れたようです

午後は少し実家へ遊びに行って、夜は早めに寝かしつけてディナーの準備を

今日のお料理のレッスン記事はこちら↓
【イタリア料理教室:シチリア料理中級編・4月】


前菜はパレルモ風ナス入りカポナータ。本場と同じく、トマトは風味付け程度の
甘酸っぱい味付けのカポナータ。暑くなってきたこの時期にはさっぱりと食べる
ことができるので、嬉しい一品です


2品目はリコッタチーズのタルト。パスタの代わりにタルトが出てくるのは最初は
びっくりしましたが、広い意味でのパスタ=小麦粉生地を使った料理という点で
間違ってはいませんね。キッシュよりも軽めでとっても美味しいです

リコッタチーズはいつも通り、手作りしたものを使っています


でもやっぱり麺が食べたいという夫のリクエストで、急遽もう1品パスタを準備。
昨日の春野菜のゼリー寄せを作ったときに余ったアサリのジュレがあったので、
パスタはミニフルーツトマトとアサリのジュレの冷製カッペリーニ


メインは鮮魚のシラクーザ風。一昨日のお夕飯が焼き鮭だったので、違うお魚が
良いかなぁと思い、今日はメカジキで作りました。こちらもビネガーが効いて、
さっぱりとした夏らしいお料理です

夫の出張疲れもだいぶとれたようですので、明日もどこかにお出かけしたいな


水遊びと野菜の収穫 / おうちごはん(イタリア料理:手打ちパスタ・4月)

2015-05-03 23:34:06 | おうちごはん
昨日の夜、夫が無事9日間のイタリア出張から帰国しました

夫も時差ボケや出張の疲れもあると思うので、朝から午後まで娘を連れて実家へ
遊びに行って、ゆっくりと休んでもらう時間を設けました



お天気が良かったので、午前中は実家の庭でカート遊びをしたり、庭の植木用の
シャワーを使って水遊びをしたりして過ごしました。タライに水を張って落ちた
ツツジの花を入れてあげると、楽しそうに水をかけて遊んでいました



水遊びで全身濡れてしまったので、着替えをして、お昼ご飯とお昼寝を挟んで、
午後はわんこと遊んだり、父の趣味の畑へ行ってスナップエンドウを摘んだり。
小さな籠を持たせてあげると、嬉しそうに籠を持って走っていました


帰りがけにお花屋さんに寄って、ダイニングテーブルに飾るお花を買いました。
今週のテーマは夏色。鮮やかな水色に染められたカーネーションをメインに白い
カーネーションやアルストロメリア、そして黄色いガーベラをポイントに。


メインの水色のお花に合わせてランチョンマットも同じ色にしました。偶然にも
お花と同じ色のマットがありました。チルウィッチ・ミニバスケットウィーブの
「Turquoise」です。お花に添えるリボンも同じ色のものを選んで。

夕方になると風が冷たくなってきたので、帰宅して夕飯の準備を開始。

向こうではずっとイタリア料理を食べていた夫の胃を気遣って、昨夜のお夕飯は
焼き鮭・南瓜の煮物・オクラと長芋の梅和え・筍の炊き込みご飯・具沢山豚汁・
カブの炒め物というお出汁の香る和食にしましたが、レシピが溜まりに溜まって
いるので、今夜はまたイタリアン

今日のお料理のレッスン記事はこちら↓
【イタリア料理教室:手打ちパスタ編・4月】


前菜は春野菜のゼリー寄せ。作るのにちょっとだけ手間のかかるお料理ですが、
見た目がとても華やかなので、おもてなしなどには喜ばれる一品。色々な野菜が
出てくるこの時期に作るのが楽しいです


パスタは手打ちパスタストラッチ・海老クリームのソース。前菜がさっぱりめの
お味なので、このパスタソースの濃厚さがとっても良く引き立ちました。トマト
クリーム系のソースが大好きなので、私にとっては嬉しいメニューです


メインはチキンのスプリングロールロースト。チキンの中に色々な具材が入って
いるのでけっこう食べ応えがあります。見た目にも、緑が入るのでとても綺麗な
お料理ですので、こちらもおもてなしに向くかもしれませんね

明日もイタリア料理のコースを作る予定です


八十八夜

2015-05-02 23:33:19 | 季節行事
今日は八十八夜ですね


立春から八十八日目にあたるこの日は、農事において節目の日とされています。
春の気が満ちる立春からここまでの時期にすくすく育ったお茶が収穫時を迎え、
この日には茶摘みが行われます

春の気を受けて育った生命力が詰まったこの一番茶を飲んで、長寿や無病息災を
願うのだそうです

この頃になると良く耳にする「茶摘み」の歌は知らない人のほうが少ないのでは
ないでしょうか

夏も近づく八十八夜
野にも山にも若葉が茂る
あれに見えるは 茶摘ぢやないか
あかねだすきに菅の笠

日和つづきの今日此の頃を
心のどかに摘みつつ歌ふ
摘めよ摘め摘め 摘まねばならぬ
摘まにや日本の茶にならぬ

また、この頃からは田畑に霜が降りなくなりますので、霜害の心配がなくなり、
田植えが行われ始める時期でもあります

実家の近くでもたくさんの田んぼで田植えが行われ始めています。少し経つと、
どの田んぼにも水が引かれてそこに青々とした苗が綺麗に並んで、水面に青空が
移る様子はとっても美しい田園風景です