Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

お茶のお稽古(別誂え・藤色地秋草柄小紋)

2015-06-20 23:39:06 | 着物
雨の影響でここ数日はかなりひんやりしていた首都圏ですが、今日からはまた、
少しずつ気温が上がってくるようです

今日は朝から身支度して着物を着て、朝一番でお茶のお稽古へ行ってきました


単衣着物はあまり持っていないので毎年ワンパターンになってしまうのですが、
その数少ない単衣の中でもお気に入りの一枚を選びました。写真だと実物よりも
かなり淡い色合いに写ってしまうのですが、実際はとっても綺麗な藤色


本当は9月に着るために誂えた着物です。初夏のお花も入れて描いて頂いたので、
毎年6月にも着ています。先々週締めた黒地に虫籠柄の絽の染め帯を一緒に誂えた
のですが、今日はまだ6月ということで、少し爽やかな帯を合わせて

着物の地色の藤色と、帯の柄の紫色がちょうど良くマッチしてくれました


着物は地模様のある生地を綺麗な藤色に染め上げ、萩・女郎花・二人静・桔梗・
撫子・芥子・菖蒲などの、初夏~初秋の花々が御所解風に描かれた別誂え小紋。
帯はクリーム色の絽塩瀬地に鮮やかな紫色の鉄線が描かれた手描きの名古屋帯。

帯揚げは白い絽地に赤い絞りで桔梗の柄が表現されている輪出し。
帯締めは白地に赤いポイント柄の夏用の組紐。

今日のお稽古は長板を使った濃茶のお点前をさせて頂きました。長板も以前より
かなり慣れてきたようで、それほど大きなミスもなく進めることができました

お菓子は本来月末に食べるものですが、今日が今月の通常稽古の最後でしたので
「清月堂」製「水無月」を頂きました。

お軸は「白雲断処家山妙(はくうん だんずるところ かさん みょうなり)」と
書かれた墨跡でした。

茶花は半夏生と黒蝋梅(夏蝋梅)が活けられていました。

夜は娘を早めに寝かしつけてのんびりディナータイム。明日から夫が海外出張に
出かけてしまうので、しばらくは独りディナーになりそうで寂しいです

今日は夫からのリクエストがあって、久しぶりにいつものコース料理を作らず、
和食なお夕飯にしました。明日からイタリア料理漬けになるので、お出汁の香る
お料理が食べたかったようです

和食は和食で美味しくて大好きですが、やっぱり週末には特別感が欲しいなぁ
来月からプチ懐石の日本料理を習うことにしているので、今度夫からリクエスト
された時にはプチ懐石を作れるようになれたら良いですね


元上司とランチ@日本橋「ざくろ」

2015-06-19 23:37:36 | 日記
今日は久しぶりに元上司と一緒にランチに行ってきました


今日は元上司が「お肉が食べたい」と言っていたので日本橋の「ざくろ」さんへ
連れて行ってもらいました。以前は会社の上司たちとたまに行っていましたが、
最近はとんとご無沙汰だったお店です


今日は個室でお食事をさせて頂きます。このお店で個室に通して頂くのは初めて
ですが、椅子がとっても座りやすくて、落ち着いてお食事ができます


牛ロース香り醤油焼定食をお願いしたので、まずお通しは卵豆腐のようなもの。
中にホタテなどの具が入っていて食べ応えも十分でした




続いてトマトサラダと、牛ロース香り醤油焼、お椀、御飯と香物、そして食後は
柚子シャーベットを頂きました。お肉はレアに焼いて頂いたのですが、とっても
柔らかくて口の中でとろけるような食感で、たまらなく美味しかったです

サシのたっぷり入った脂の多いお肉だったので、食後の柚子シャーベットがまた
良く合って美味しかった~

元上司とは近況を報告し合ったり、以前こちらのお店に来た時の思い出話などを
したりして、いつものように楽しい時間があっという間に過ぎていきました

今日も美味しいお食事、ご馳走様でした


6月の和小物たち

2015-06-18 23:37:06 | 着物
今週末で今月着物を着る機会も終わるので、和装時に活躍してくれた和小物を、
仕舞う前にご紹介します


6月の簪は2種類で、柳に撫子と、淡い水色の紫陽花です。祇園の「金竹堂」製。
帯に挟む扇子は先月と同じく、紫の花菖蒲に流水の柄で、浅草の「文扇堂」製。
懐中時計に付ける根付も2種類あり、前半は水色の紫陽花、後半はカエルです。


手拭いは、生成り地に紫色の大きな紫陽花が描かれたもので、濱文様シリーズ。
小風呂敷は、白地に青色系の小さな紫陽花が散りばめられた、濱文様シリーズ。
ハンカチは白地に水色の紫陽花が濡れ描きのようなタッチで描かれたものです。
懐紙は水色の紫陽花の一枝。
一筆箋は、柳にツバメ、紫陽花に蝸牛、鉄線の3種類。

また来年活躍してくれる時期まで、綺麗にして大切に仕舞っておきます


【帯の別誂え(フルオーダー)第5弾】《彩色見本編》

2015-06-17 23:23:52 | 着物
菊尽くし柄の小紋と一緒に別誂えを進めている、遠山ぼかし柄の染め帯ですが、
こちらも彩色見本が届きました


先日送っていただいていた全体の図案では、配置の位置を決めるためのラインが
描かれていただけでしたが、彩色されてみると見違えるように素敵でした

というのも遠山ぼかしというのはその柄の特性上、地色を染めた上に友禅の色を
直接乗せるため、糊伏せや糊糸目という作業がないのです。そのため図案では、
ガイドとなるラインを引く以外はできないという…

地色の上に直接色を乗せるため濃い地色で作ることも出来ませんので、薄い色の
地色ならではの図案といえますね

今回はオフホワイト~ごく淡いクリーム系の地色に、朱色、鶸色、藤色の3色の
遠山ぼかしを描いて頂くことになりました


最初に頂いたのはこちらの彩色見本だったのですが、グレーの色が少し落ち着き
過ぎているかなぁと思ったのと、ぼかしの印象が少し強めだったので、修正して
頂いた彩色見本では、ぼかしの手法がもう少し柔らかいものになっています

これで彩色見本が決まりましたので、こちらも地色見本が届きます。


嘉祥

2015-06-16 23:22:06 | 季節行事
私もこれまであまり馴染みがなかったのですが、旧暦の6月16日には「嘉祥」と
いう行事があるのだそうです

古くは平安時代のころ、時の天皇であった仁明天皇一匹の白亀が献上された際、
その稀な姿を吉兆として、元号を「嘉祥」に改めたのが6月16日。同時に疫病を
払うために十六の菓子や餅を神様に供えたことに由来するとか

それ以降旧暦6月16日にはお菓子やお餅をお供えして、無病息災を願って、その
お菓子などを頂くようになったそうです

時代が下って江戸のころになると宮中や幕府では公卿や家臣に菓子を振る舞って
いたそうです。江戸城では七種類のお菓子「七嘉祥」を家臣に配ったとか。また
庶民のあいだでも16文でお餅16個を買って食べる風習があったようです


和菓子の老舗「たねや」では毎年この日一日限定のお菓子である「吉兆嘉祥」が
売り出されます。お供えに用いられていたシンプルな団子をベースにしたもの。
私も早速買って食べてみました。

白亀にちなみ、箱は亀甲を表す白い六角形。紐の飾りにも白亀が付いています。


こし餡を団子生地で包んで上に赤く染めた道明寺が乗っています。白いお団子を
白亀に、六角形に乗せた道明寺を亀甲に見立てたおめでたいもので、シンプルな
お菓子ですが、縁起の良いものを食べると不思議と気分も良くなりますね。

いまではあまり耳にすることの無い行事ですが、この行事に習って、この日には
何か和菓子を食べてみるのも良いかもしれません