今日は啓蟄。厳しい寒さが緩んできた陽気に誘われて、土の中の虫が動き始める
ころです。少しずつ春の気配を感じる、そんな時期ですね
初候である3/5~3/9は「蟄虫啓を戸く(すごもりのむしとをひらく)」。
冬篭りをしていた虫が姿を現し始めて、スーパーなどでは春の訪れを感じさせる
山菜が並び出します。和え物にしたり炊き込みご飯にしたり天ぷらにしたりと、
色々な食べ方が楽しめます。また、魚に春と書く鰆も、旬ですよね
次候である3/10~3/14は「桃始めて笑う(ももはじめてわらう)」。
昔は花が咲くことを「笑う」と言ったそうですよ。梅→桃→桜という順番で咲く
春の花々ですが、雛祭りのころにはまだ蕾だった桃が、ここにきてようやく咲き
始めます。スーパーでは柔らかくて甘味のある新玉ねぎが出回るころです
末候である3/15~3/19は「菜虫蝶と化す(なむしちょうとかす)」。
冬越えをしたさなぎが羽化しひらひらと舞う蝶になるころ。蝶は別名「夢見鳥」
とも言われます。荘子の逸話の「胡蝶の夢」に由来し、蝶になる夢を見た男が、
夢で蝶になったのか、それともいまの自分は蝶が見ている夢なのか、わからなく
なったというお話
もうすぐ春がやってきます