Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

昨日は啓蟄・冬篭りの虫声を啓く

2017-03-06 23:51:58 | 季節行事

今日は啓蟄。厳しい寒さが緩んできた陽気に誘われて、土の中の虫が動き始める
ころです。少しずつ春の気配を感じる、そんな時期ですね

初候である3/5~3/9は「蟄虫啓を戸く(すごもりのむしとをひらく)」。
冬篭りをしていた虫が姿を現し始めて、スーパーなどでは春の訪れを感じさせる
山菜が並び出します。和え物にしたり炊き込みご飯にしたり天ぷらにしたりと、
色々な食べ方が楽しめます。また、魚に春と書く鰆も、旬ですよね

次候である3/10~3/14は「桃始めて笑う(ももはじめてわらう)」。
昔は花が咲くことを「笑う」と言ったそうですよ。梅→桃→桜という順番で咲く
春の花々ですが、雛祭りのころにはまだ蕾だった桃が、ここにきてようやく咲き
始めます。スーパーでは柔らかくて甘味のある新玉ねぎが出回るころです

末候である3/15~3/19は「菜虫蝶と化す(なむしちょうとかす)」。
冬越えをしたさなぎが羽化しひらひらと舞う蝶になるころ。蝶は別名「夢見鳥」
とも言われます。荘子の逸話の「胡蝶の夢」に由来し、蝶になる夢を見た男が、
夢で蝶になったのか、それともいまの自分は蝶が見ている夢なのか、わからなく
なったというお話

もうすぐ春がやってきます


梅まつり / おうちごはん(イタリア料理:基本・3月)

2017-03-05 23:50:08 | おうちごはん
先週は梅園に梅見に行きましたが、今日は近くの梅の綺麗な公園で、梅まつりが
開催されていたのを見に行ってきました


こちらの公園の梅園はそれほど大きくはないのですが、梅園に隣接したお茶室が
あったり大きな池があったりととても美しいので気に入っています


例年は近くにある女子高の生徒による野点が行われていたのですが、今年からは
行われなくなってしまったようで、代わりに自治会による休憩所の提供があり、
一服させていただくことに



緋毛氈を敷いた紅傘つきの席で、桜餅とお煎茶を頂きました。本当は娘に野点を
見せてあげたかったのですが、子供にはこれでも十分な様子で、美味しい桜餅を
頂いてお茶を飲んでご満悦でした

今日も夜は子供たちを早めに寝かしつけて、ディナーを楽しみました

今日のお料理のレッスン記事はこちら↓
【イタリア料理教室:基本編・3月】


前菜はアスパラガスのグリーンポタージュ。材料はほぼアスパラガスだけなのに
とっても美味しいスープに仕上がるのが不思議です。旬のお野菜というのは味が
濃いのだなぁと実感します


パスタはブカティーニ・アマトリチャーナ。ローマを代表するメニューですね。
とてもシンプルで美味しいパスタなので私も夫も大好きです。新婚旅行のローマ
滞在時に「ブカティーニ」という名前のレストランに行ったのが良い思い出


メインは魚介と山菜のフリット。本当は余っているバジルもフリットしようかと
思っていたのに、知らない間に夫に処分されていて、ちょっと色合いがさみしい
仕上がりになってしまいました


お茶のお稽古(別誂え・杏色地貝桶柄小紋) / おうちごはん(イタリア料理:シチリア料理中級・2月)

2017-03-04 23:43:14 | 着物
今日は朝一番にお支度をして、お茶のお稽古に行ってきました


もう1日過ぎてしまったのですが、やはりこの時期には絶対に着たくて雛祭りを
イメージしたコーディネートでおでかけ。毎年必ずこの組み合わせで着ているの
ですが、全く飽きません


こちらの着物は初めて小紋の別誂えをした思い出の品。この1枚を作って頂いて
以来、その工房様にはいくつも小紋や帯を作って頂いています。綺麗な色なのに
派手すぎず、かなり長く着られそうな地色もお気に入りです


着物は葡萄唐草地紋のある生地を明るい杏色に染め上げ、そこに優美な飾り紐の
ついた、季節の花を描きこんだ貝桶を配置したとても可愛らしい別誂えの小紋。

帯は地模様のある優しい印象の白地に、金糸や淡い色あいの色糸を使って合わせ
貝が織り出されている唐織の名古屋帯。京都・西陣の名門「藤原織物」製。

帯揚げは菊唐草地紋の白い綸子地に、赤い絞りで蝶々が表現されている輪出し。
帯締めは鶸色~白のグラデーションになった組みひも。

今日のお稽古は旅箪笥を使った薄茶点前をさせて頂きました。
お菓子はこの季節らしく素朴で可愛らしい菜の花を模したもので「清月堂」製。
お軸は「春水満四澤(しゅんすい したくにみつ)」と書かれた墨跡でした。

今日はお稽古の前に自分たちで花を生ける茶花の講座もあったので、床の間には
生徒たちが活けた茶花がたくさんありました。椿と枝ものを組み合わせて

夜は早めに子供たちを寝かしつけて、夫と2人でディナーを楽しみました


今日のお料理のレッスン記事はこちら↓
【イタリア料理教室:シチリア料理中級編・3月】


前菜はアランチーニ・ビアンコ。先日もアランチーニを作りましたが、こちらは
サフランを使わず白いお米で作り上げたアランチーニ。本当は形も丸ではなくて
俵型にしたり変化をつけるのですが、私の好みで丸型に


パスタは彩り野菜のスープパスタ。私の大好きなメニューの一つです。野菜から
とっても優しくて美味しいダシが出てくれるので、子供にも安心して食べさせて
あげることのできる一品です


メインは海老とオリーブのトマト煮・カレー風味。本来はヤリイカで作るお料理
なのですが、夫がイカを食べないので海老で代用しています。ヤリイカの場合は
煮込みますが、海老などの場合は固くなるのでソテーしたものを和えるだけに


雛祭り

2017-03-03 23:30:39 | 季節行事
今日は3月3日、上巳の節句(桃の節句)ですね

古代中国で行われていた上巳の節句が日本に渡ってきたのが起源で、心身を払い
浄めるために、旧暦三月初めの巳の日にけがれを移した人形を川や海に流す行事
でした。それがのちに3月3日となったのです

元々は人形を流していたものが、平安時代に姫君達の遊びとして用いられていた
「雛(ひいな)」人形とあいまって、時代が下り、江戸時代頃には現在のような
雛壇に天皇皇后などを飾る形となったのだそうです


雛人形は皇族の婚礼の様子を表しているため、衣冠束帯姿の天皇と、十二単姿の
妃、身の回りの世話をする三人官女に楽を奏でる五人囃子、隋身を務める右大臣
左大臣、そして下男がいて、さらに嫁入り道具の数々、牛車や輿を飾ります

必ず飾られる桜と橘は、内裏正殿の紫宸殿の正面に植えられていた「左近の桜・
右近の橘」と呼ばれた木々を模しています

雛祭りに欠かせない菱餅は、滋養強壮に良いとされる菱の実にあやかって、子孫
繁栄を願うものです。長寿や純潔を表す白、魔除けの赤、健やかな成長を願う緑
という3色で構成され、白には菱の実を、赤には解毒作用のあるクチナシを、緑
には増血効果のある蓬を加えて作ります

他にも白酒や桃の花、ひなあられに蛤など、雛祭りに関連するものはとても多い
ので、何を使おうかと考えるのが楽しくなる行事で


娘の保育園でも先月からロビーには雛人形が飾られていて、毎日来園者を迎えて
くれています

娘にはこれから少しずつ、こういった日本の伝統行事のことを、体験させながら
教えていってあげたいと思っています


「都をどり」衣装合わせ

2017-03-02 23:25:26 | 京都花街
少し前のことになりますが、北野をどり・京おどりに続き、2/22には祇園甲部の
「都をどり」の衣装合わせも行われていました。


(画像は報道系サイトからお借りしました)

祇園甲部の「都をどり」は五花街の中で一番規模が大きくかつ開催期間が長く、
さらに一日の公演数も多いをどりです。芸舞妓は総勢100名を超え、歌舞練場の
大きな舞台に所狭しと並ぶその姿は圧巻です

挙げる手の角度までぴったりと合った総踊りなどは本当に見事の一言です

例年は祇園甲部歌舞練場で行われる都をどりですが、今年は耐震工事のために、
京都造形芸術大学キャンパス内の京都芸術劇場春秋座で行われます


画像は報道系サイトからお借りしました)

また毎年新調される総踊りの衣装は、最近では基本は水色地に肩から枝垂れ桜が
描かれるのがお決まりですが、裾や袖の柄は毎年変わるので、それも楽しみ

先斗町の鴨川をどりは少し時期が遅く、5月に行われます。祇園東の祇園をどりは
毎年秋頃に開催されるのでなかなか見に行く機会がありませんが、こうして春の
をどりの衣装合わせが始まったという話を聞くと、春が来たなぁと感じます