株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日の注目銘柄(4.6.06)

2006-04-05 16:41:54 | 明日のモニタリング銘柄
昨日後場の不穏な動きが今日の前場の動きで払拭され、皆さんがある程度今回の調整について楽観視していたところに、今日の後場からの下落です。

筆者も、この下落で前場に危惧していた「墓穴」を掘ってしまいました。いや墓穴を掘らなくてもそれ以上の修羅場が待っておりました。

前場から217Kで売り指ししていた2438アスカネットでのことです。この株の分足を時間のある方はチョイと見て下さい。ちょうど連山に聳えるゴシック建築の尖塔にそっくりの動きが13時20分頃にあるかと思います。、まさに一瞬の居合い抜きでの出来事でした。それまでの停滞が嘘のような222Kまでの買い注文の沸き上がり方でした。当然筆者の売り板の217Kは喰われました。そして222Kの高値を付けたその直後に一瞬216Kまでの急降下が見られました。そこで思わず吸い寄せられるように拾いました。その直後は3Kほど一瞬のうちに上がったのですが、222Kで売り指しをするも一歩届かず、その後は何と筆者の買い値も飛び越えて、前場からど~んと鎮座していた210Kの買い板も崩される始末でした。こうなるともういけません。筆者のように慌てて飛び乗った方の五月雨売りでついに205Kまで落とされました。筆者も半分はこの値段で、もう半分は210Kまで戻したときにほうほうの体で売りました。

いやはや、こんな経験は初めてです。さすがこの株、葬式業のことだけあります。喩えて言うなら虫を食べるという食虫植物がこの世の中にありますが、その食虫植物の手練手管が、まさにこのやり方ではないかと思います。「一網打尽」という言葉や「飛んで火に入る夏の虫」などという日本語もありますが、まさにこのとおりの罠に嵌り込んでしまいました。

何とまあ、自分で墓穴を掘る手間すら必要はありませんでした。おいしい蜜がたっぷりと入った花がやっとの思いで見つかって、そこに筆者も含めて朝から腹を空かした虫どもが喜び勇んで群がったところ、そこが実はその虫達のこの世の最後の見納めの場所でした。

世の中に墓穴を掘らせなくても生け捕りにして丸ごと食する方法があるとは、筆者も迂闊というか、寡聞にして知りませんでした。全く、一瞬先は闇とは政治の世界だけではありません。

さて、こういう貴重な経験をしながら、朝からの7210円での買い指しをそのまま放置していた5310東洋炭素、何と引け際にドンドンと降りて来るではありませんか。これはやられると思って、すんでのところでキャンセルを入れました。1秒くらいの差で間に合いましたが、実は、結果論ですが、そこから7100円位までは確かに落とされましたが、2枚腰の裏技が隠れていたとは全く驚きです。何と引けは7500円です。

長くなりました。もう愚痴は止めます。

ところで、明日の注目銘柄ですが、今日の下落基調の動きは、少々深刻かも知れません。前場に上げると見せかけて落とすところなど、1月、2月の嫌な下落を彷彿とさせるようです。

そこで、昨日の安値を超えて終われなかった銘柄の数をカウントしてみました。

・全登録銘柄数:266銘柄
・該当銘柄数:159銘柄

何と約6割の銘柄が明日も下落とサインが出ております。昨日の安値を超えて終われなかったということは、昨日からトレードし今日の終値まで持ち越した人のほぼ全員が損失を抱えているということを意味します。それに、以前から持ち越している含み益を抱えた方々や、含み損を抱えた方々が当然おります。含み益を抱えた方々の典型的な売却パターンはこの前日安値を下回った日の翌日です。これを下落基調への転換サインと見ている訳です。

となると、明日は更に下げる可能性が高まったと言えそうです。筆者は、持ち越し株はここ2日ほどないようにしておりますので、明日は下げても上げても痛くも痒くもありませんが、持ち越した方は売り時を十分に吟味した方が良さそうです。

と言う訳ですので、今日は注目銘柄として、機械的に、今日の始値より終値が高く終わって、かつプラス終了している銘柄を266銘柄の中からピックアップするに留めます。括弧内は、左が始値、右が終値です。

3360グリーンホスピタル・サプライ(172K→175K)
・9399新華ファイナンス(82300円→84700円)
・6263プロデュース(1440K→1480K)
2459アウンコンサルティング(623K→640K)
・2448イーコンテクスト(459K→475K)
3377アイケイコーポレーション(700K→714K)
8942シンプレクスインベストメント(181K→184K)
・8993アトリウム(9550円→9940円)
2476テンプスタッフ(179K→184K)
3398クスリのアオキ(1459円→1505円)
6667シコー技研(508K→604K)
6918アバールデータ(1299円→1310円)
・4757インテリジェンス(365K→368K)
・4769インフォメーションクリエィティブ(818円→820円)
・6759NECトーキン(757円→758円)
・6819オメガプロジェクトHD(256円→259円)
4822ハドソン(756円→770円)
8747豊商事(2555円→2680円)
4313IXI(805K→827K)
・2360ウィーヴ(213K→215K)
4304Eストアー(262K→263K)
5384フジミインコーポレーティド(2890円→2915円)
8697大阪証券取引所(1420K→1430K)
5310東洋炭素(7050円→7500円)
・3436SUMCO(6550円→6600円)
2317システムプロ(103K→105K)
6492岡野バルブ(635円→663円)

以上27銘柄です。全監視銘柄に占める割合は約10%です。

そのうち、OSC値が前日よりプラスになっている銘柄は青字の銘柄です。

更にそのOSCが40%台のものは赤字の銘柄です。

あえて、明日の注目銘柄を上げるとすれば、赤字の3銘柄、青字の14銘柄となります。

今日は、変則的な報告となりました。筆者の予想では今週いっぱいは様子見が良いかと思われます。もちろん、人の行く道の逆を行かなければ勝てないという哲学をお持ちの方は、明日はまさに主戦場となるでしょう。しかし、あるトレンドは1日や2日で収束することがないことは、これまでの経験上からは言えるようです。何か突拍子もないニュースが飛び込めば事情はがらりと変わりますが、年初から筆者が言っているように、日本の株式市場のPERは特殊事情を抱えたNY市場を除いて、既に、昨年度の46%の上昇で、世界的に高水準となっておりました。ところが、日経が年初の1月と2月に下げる間に、ヨーロッパなどの先進国の市場は実は上げております。(注)そうした背景でライブドアショックの時と2月20日を底としての今回のリバウンドの余地があったと筆者は見ております。

株は、今年いっぱいが潮時です。2007年になるとこれまでの構造的な問題が一気に噴き上げると見ております。その前兆が10年物の国債先物市場に現れております。昨年の7月に140円を付けていた先物価格が4月4日の終値で133円です。1銭で1万円動く市場です。たかが7円と侮る事なかれ、昨年7月に買った方は200万円の元手で700万円もの利益が稼げているのです。

しかも、これは金利上昇の序の口です。これから日本の修羅場が待っております。

少々長くなってしまいました。あまり悲観的なことを申しても気分が暗くなるでしょうから、この位にしておきます。

まあ、いずれにしても慎重に株式市場に参加するに越したことはありません。相場がどう動こうとも勝つための方法論をきちんと身につけることが筆者の課題でもあります。

注)欧州市場の12月20日の指数は5500、3月31日の指数は6000です。約9%の上昇です。対する日経平均は、12月20日は15641円、3月31日は17060円です。やはり約9%の上昇です。如何に海外市場と連動しているかお分かりでしょう。NYダウは同じ期間、約2.5%しか上昇しておりません。昨年1年でみても4%程です。これは、金を呼び込まざるを得ないアメリカという国のせっぱつまった事情から来ております。FRBが金利を上げざるを得ないのは、インフレ警戒感からではなく、ドル暴落を何とか防ぐための必死の政策と筆者は見ております。基軸通貨の地位を守っているアメリカより実は日本はもっと深刻です。金利が後4%上がれば今の税収の40兆円が全て国債の利払いに消えます。(特殊法人を含めた政府部門の借金総額は何と1000兆円です。個人金融資産は1500兆円あるから安心との議論がありますが、400兆円は住宅ローンなどの負債です。従って、後100兆円しか余力はありません。しかも国債消化の原資となる貯蓄率は、2000年段階でドイツやフランスの約10%より既に下回っており約6%となっております。団塊の世代の退職により更に下落します。これが2007年問題の本質です。)
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ツボにはまらず穴に落ちそう

2006-04-05 11:41:29 | 株に出会う
今日の寄り付きは、昨日後場の悪い雰囲気を引きずることなく始まったようです。NYが上げていたこと等が効いているのでしょう。

そんな中、昨日の失敗の轍を繰り返すまいと身構えておりました。

しかし、株ほど頭で考えることと、実際の行動が一致しないものはありません。筆者の悪い癖ですがピンポイントで考えすぎるようです。

今日の前場の失敗から、今後のトレードの肥やしとなることを2つ。

まず、5310東洋炭素ですが、今改めて自分が書いた昨日のブログを見て唖然としました。何と社名にこだわる筆者が、この会社の社名を「東洋酸素」と間違えているではありませんか。酸素と炭素では大違いです。酸素を吸い込むべきところ、炭素を吸っては命がいくらあっても足りません。恐らくこうしたこの株に対する注意力不足が遠因だったのでしょう。昨日の安値6990円を割り込むかどうか注目してはおりました。どうも上げる気配なので割り込むことはないと思っていました。こうしたケースは頭をすぐに切り換える必要があります。つまり、筆者が上げ潮の銘柄の買い時の目安としている、「終値が前日の安値を抜けなかった、その安値の最新の値」を抜くかどうかです。東洋炭素の場合は、3月31日の7220円がその安値でした。

しかし、この株の分足を見てみて下さい。7200円から急上昇しているのがお分かりかと思います。つまり、筆者は他の株の動きを見ているうちに、この株、何と7220円を抜きそうでしたので、あわてて少しは押すだろうと7210円で指しを入れました。しかし、遅きに失しました。社名を間違えてブログに公表した罰があたりました。純朴にこの株の未来に賭けていた皆さん方が上手でした。そこからは7400円あたりまでロケット弾の発射でした。もうこうなるといけません。多少の押し目はありましたが2度と降りてきませんでした。なぜ、もう少し前からこの株の動静に気を配っておいて7200円あたりで買いを入れなかったのか反省ですが、何せ、皆さんの動きが俊敏過ぎます。筆者のリズムに合いません。

もう1つは、2459アウンコンサルティングです。今日の新聞で好決算が発表されておりました。案の定、朝方は前日終値比で40Kも高く始まっておりました。しかし、こういう時は意外と寄り天ぽいことが往々にしてあります。昨日の教訓から、半値戻しとなった603Kあたりで買おうと気持ちだけは準備しておきました。615Kあたりまで降りては来ました。しめしめと思ってもっと落ちるのを待っておりましたが、そこが底でした。後は2弾3弾ロケットが発射され675Kという成層圏への突入がありました。とてもじゃないが、一度朝の成り売りの威力を見ている身としては、酸欠状態をものともせず、酸素マスクもつけずに突進買いに入る勇気はもとより持ち合わせておりません。傍観するのみです。

つまり、この2銘柄ではうまくツボにはまった買い方ができませんでした。難しいものですね。株の買い時は。

前場は、このような派手な銘柄から置き去りを喰っている2438アスカネットを213Kで買い、4764デジタルデザインを340Kで買いました。

アスカネットは、OSCが前日より伸びて売買指数も低くなっていたためです。つまり、買い圧力の方が上回っていました。デジタルデザインは先回りしての買いです。これもOSCが直近高値の3月27日の51%を抜いてコンバージェンスしており、売買指数も前場終了段階で14%まで落ちているのを見ての買いです。しかし何やらこの2つの銘柄、前場終了段階では不穏な値動きです。じり貧という奴ですね。引けまでにどうするか判断しなければなりませんが、自分で墓穴を掘ってその穴に閉じこめられてお陀仏することだけは御免こうむりたいものです。

と言う訳で、桜の散り始めと軌を一にして何やら調子が狂ってきました。

注目銘柄の1つ4325バンダイビジュアルことバンビも、朝方は上げるかと思いましたが、萌えブームの恩恵を被ることなく、これまでの無理がたたって、かわいそうに一気に谷底まで突き落とされてしまいました。筆者は何とか救おうとしましたが、何せ山の上からの石つぶての嵐です。どうしようもありません。せめて、谷底に落ちてきたまだ息のあるバンビを手当しようと思っております。

まだ山頂近くに残っているバンビ達に告げます。OSCは-8%の50%となり、昨日安値の513Kも前場にかけて割り込みました。このままだと傷口が浅いうちに一旦撤退が良いでしょう。
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